2017年4月12日 (水)

ビブリア古書堂の事件手帖 7 ~栞子さんと果てない舞台

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~<ビブリア古書堂の事件手帖> (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖7』はシリーズ第7弾の完結編。これまで挙げられたのは国内の古書でしたが、今回はシェイクスピア。栞子の祖父が母親を試そうとした仕掛けに栞子が挑みます。

1. 「歓び以外の思いは」
2. 「わたしはわたしではない」
3. 「覚悟がすべて」

どんなに価値のある本でも、自分のものにしてしまえば、どうしようと自分の勝手、なのでしょうか。わたしのような小心者には抵抗のある発想です。

栞子のお相手は物足りなかったものの、シリーズを通して楽しく読めました。

お勧め度:★★★★★

2016年4月27日 (水)

あやつられ文楽鑑賞 (三浦しをん)

あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)
あやつられ文楽鑑賞 』は、文楽にハマった三浦しをんの文楽エッセイ集。以前図書館で借りて読んだのだけれど、実際に文楽を見て、もう一度読んでみたくなったので買いました。

1. 鶴澤燕二郎さんに聞く
2. 桐竹勘十郎さんに聞く
3. 京都南座に行く
4. 楽屋での過ごしかた
5. 開演前にお邪魔する
6. 『仮名手本忠臣蔵』を見る
7. 歌舞伎を見る
8. 落語を聞く
9. 睡魔との戦い「いい脳波が出てますよ」
10. 『桂川連理柵』を見る
11. 内子座に行く
12. 『女殺油地獄』を見る
13. 『浄瑠璃素人講釈』を読む
14. 豊竹咲大夫さんに聞く
15. 襲名披露公演に行く

1章で「妹背山婦女庭訓」の話が出てきて、お三輪が死ぬことになった理由がわかりました。当日は半分寝てたからよくわからんかった。(苦笑)他に「本朝廿四孝」や「仮名手本忠臣蔵」「女殺油地獄」なども紹介されているので参考になります。あとは、大夫さん、三味線さん、人形遣いさんたちのインタビューが面白い。何度文楽に通っても、演者さんに直接お話を伺う機会はまずないでしょうから。

作者にとって文楽の魅力とは「大夫、三味線、人形が繰りだす芸と技。いきいきした登場人物と、壮大さと深みを備えたストーリー。たまにトンチンカンな言動や思考を見せる登場人物に「そりゃあないだろ!」とツッコむ楽しさ」だとか。たしかにツッコミどころは多いですね。

今年2016年3月に京都で「絵本太功記」(夕顔棚の段、尼ヶ崎の段)と「日高川入相花王」(渡し場の段)を見て、4月には国立文楽劇場で「妹背山婦女庭訓」を見ました。まだ不慣れなので、知識も余裕もなくて、お話についていけてないのですが、なんだか面白そうなので、今年はできる限り文楽に足を運んでみようと思っています。文楽鑑賞がてら遊びに行けるというメリットもありますから。(ただ、文楽って長時間だから気合いが必要なんです…)

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5月は、地元名古屋で中日文楽があります。昼の部が「寿式三番叟」「仮名手本忠臣蔵」、夜の部が「壺坂観音霊験記」「本朝廿四孝」。これも要チェックですね。

お勧め度:★★★★★

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2016年2月21日 (日)

[Mac mini] Kindle for Mac で読書


雑誌PenをKindle版で購入したものの、iPhone5sで読むのはつらくて、iMacで読めないものかと調べたら Mac OS X のバージョンが古くて対応していませんでした。

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そこで、新しいMac mini の El Capitan でKindle for Macをダウンロード。上図のように読めました。が、23インチモニタでは実寸には及ばず、小さな文字もかろうじて読める程度。せめて27インチはほしいところです。モニタ選びをする方はご参考まで。

最初に読むのはデスクトップの広い画面で。旅先で「たしか、この近くに店があったはず」と記事を調べるときはスマホで。

別件ですが、最近ラズパイでオーディオサーバーを立てることに興味があって『Raspberry Pi 2対応「Raspi Audio」導入編』を読んでみたいものの Kindle版のみ。Kindle端末を持っていれば、月に一冊無料ダウンロード対象だとか。長男がKindleを買って便利だって言ってたから、試しに買ってみるかな。

2015年6月26日 (金)

東海の城下町を歩く (中井均)

東海の城下町を歩く (爽BOOKS) 東海の城下町を歩く 』は、以下のお城を紹介したガイドブック。最近、お城めぐりをしているのですが、もっと早く読めばよかった。観るべきポイントが整理されていて役に立ちそうです。

下記一覧のうち、太字が、わたしが訪れた城です。まだたくさんあるなぁ。
  1. 名古屋城
  2. 犬山城
  3. 清洲城
  4. 岡崎城
  5. 吉田城
  6. 長篠城
  7. 小牧山城
  8. 西尾城
  9. 田原城
  10. 駿府城
  11. 浜松城
  12. 掛川城
  13. 岐阜城
  14. 郡上八幡城
  15. 岩村城
  16. 大垣城
  17. 松阪城
  18. 津城
  19. 伊賀上野城
  20. 亀山城
  21. 長浜城
  22. 彦根城

大垣城と、国宝の彦根城は行くつもり。他もひとつずつクリアしていきます。

お勧め度:★★★★☆

2015年6月25日 (木)

すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary

すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル) すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary 』は、コミック「海街diary」のストーリーを追いつつ、鎌倉を紹介する本。

去年、生まれて初めて鎌倉に行って、また行きたいと思っているのでガイドブックとして読んでみました。「海街diary」はコミックも映画も興味はあるのですが未読です。だから、ストーリーはさっぱりわからないので、鎌倉紹介の部分だけ拾い読み。基本、江の電に乗っての移動ですが、わたしはレンタサイクルで移動したので、江の電も次回は乗ってみないといけませんね。

あとは、見落としていたお店とか「次こそは!」と思わせてくれた一冊でした。

お勧め度:★★★☆☆

2015年5月15日 (金)

[Apple Watch] 運転免許更新と徳重図書館

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ふだんは名古屋市立鶴舞図書館を利用しているのですが、平針運転免許試験場に行った帰りに徳重駅に隣接する徳重図書館に寄ってみました。

試験場には市営地下鉄と市バスを乗り継いでいくのですが、平針駅から試験場前まで行くバスは限られていて、それを「Y!乗換案内」で検索します(写真1)。

予定どおり、8:00に試験場に到着。整理券をもらって暗証番号登録をして、8:40に受付開始。9:10から30分間の優良講習を受けて、新しい免許証を交付してもらいました(5年間有効)。

帰りのバスまで時間があるので、試験場前のコメダ珈琲へ。「たっぷりコーヒーをモーニングセットで」「バターとジャムは?」「ジャム!」(写真2)。

乗換案内で検索すると平針行きよりも徳重行きのほうが先に来るので、ちょっと遠回りになりますが、徳重経由で帰ることにしました。徳重は名古屋市緑区で、地下鉄の延伸によって再開発が進んでいるところ。一度どんなふうになったのか見てみたかったのです。

バスに乗ってから「そういえば、数年前にできた徳重図書館に行ってみたいな」。iPhoneのマップで場所を調べたら駅の近くみたい。バスターミナルに着くと、そこは大きなショッピングモールの一部(写真3)。緑区役所支所の並びに図書館が入っていました(写真4)。

新しい図書館は気持ちがいいし、鶴舞図書館とはちがう本が並んでいるので新鮮です。ふだんは効率よく借りるために、事前にインターネットから予約しているのですが、今回は「本屋さん巡り」感覚で、書棚を眺めて気に入った本を借りるつもりです。

結果『孤高のメス―外科医当麻鉄彦 』のあとに書かれた『緋色のメス 』上下巻を借りました。名古屋市立図書館であれば、どこで借りてどこで返してもOKです。

外出中「座れば文庫本」だったのですが、地下鉄の車内でふと顔を上げれば、半数はスマホとにらめっこ。そんなに面白いかなぁ。わたしも本を持っていないときはiPhoneでWeb小説を読むことはあるけれど、ページをめくりながら「半分まで来たぞ」などと思いつつ読み進めていくのがいい。わたしは半分を越えると勢いがつくのです。電子本だと198/387なんて表示されてもピンと来ません。

わたしが外出中にインターネット接続するのは、メールとWeb検索、地図検索くらい。SIMフリーのiPhone5sをアップルストアで買ってきて、BIGLOBEの「BIGLOBE LTE・3G」コースを契約していても、実際の月間転送量は300MB(0.3GB)以下。スタバで利用していたWi-Fiスポットが(BIGLOBEのサービス低下により)使えなくなったのですが、データ転送量が増えれば問題ないか。

MVNO(仮想移動体通信事業者)のサービス競争は大歓迎。通話が少なく、データ通信が多い方は、スマホが(ドコモなどより)安く使えるようになるはず。ご検討を!

2015年4月11日 (土)

京大芸人式日本史 (菅 広文)

京大芸人式日本史 京大芸人式日本史 』は、いわば日本史漫才本。ロザンの京大出身芸人・宇治原いわく「日本史の教科書を、物語を読むように読めば、流れが頭に入ってくるので忘れない」。それを相方の菅が漫才のようにまとめたもの。菅がタイムマシンに乗って、歴史上の人物に会って回る物語です。あ、漫才といっても、菅のひとり漫才で、相方は歴史上の人物です。

着想はよいのですが、漫才を文章で読まされても、あまり面白くない。漫才って、表情や口調、間合いや勢いがあっての芸だから、冷静に文章で表面をなぞると、非常にくだらない内容が露見してしまうのです。ただ、菅が中学校の社会科教師として授業をしている、と想像すると愉快。

これを読んだら日本史に興味が持てるとか、テストの役に立つといったことはありません。妙な期待は捨てましょう。でも、最終章「土地は誰のものですか?」は、歴史の流れを把握する試みとして面白い。過去の「京大芸人」シリーズの愛読者にお勧めします。

お勧め度:★★★☆☆

2015年3月29日 (日)

[iPad mini] 映画+電子本 KOOKY

実際の森のなかにマペットが乗ったクルマが映っている写真をApp Storeで見かけて気になったもので、AppZappでプライスダウンを窺っていたところ、500円が200円になっていたので購入しました。アドベンチャーゲームかと思っていたのですが、ゲームではなく「映画」でした。

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映画は、英語音声の字幕なしですが、電子本が付いているので、細かいストーリーを知りたいならば、それを読む手はあります。なによりメイキングビデオを見てびっくり。かなり大掛かりな、本格的な撮影部隊です。メイキングビデオ内の会話はチェコ語。主人公の6歳の少年は、監督の息子だとか。登場人物(生物)のキャラクターデザインが気に入っていたので、制作会社を調べたら、なんと "Machinarium", "Botanicula"の Amanita Design でした。なーるほど、惹かれた理由がわかりました。

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6歳の少年のテディベア”KOOKY"が、母親に捨てられてしまい、ゴミ処理場でぺちゃんこになる寸前、深い森に逃げ込んだのですが…。

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KOOKYたちが乗るクルマはラジコンなんです。いいなぁ、こういう模型を作るのは楽しそう!

これは力作です。英語に抵抗がなければ是非!

お勧め度:★★★★★

2015年1月18日 (日)

フェルマーの最終定理 (サイモン・シン)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫) フェルマーの最終定理』は、xn + yn = zn のnが2であれば三角関数(ピタゴラスの定理)ですが、3以上の自然数ではありえない、というもの。17世紀にフェルマーが仕掛けた悪戯がアンドリュー・ワイルズによって証明されるまで360年かかったのです。

その数論の歴史をピタゴラスの時代から書き起して、ドキュメンタリー風にまとめたもので、とくに数学に興味がなくても、多くの数学者たちを翻弄した物語はおかしいやら、切ないやら、時々くすっと笑える部分もあって、思ったより楽しめました。

これは進路を決めるまえの高校生に読んでほしい。いや、中学生でも興味があれば読めるでしょう。素数や完全数など、数にまつわる不思議な話も散りばめてあるので、教養書という位置づけでもよいのではないでしょうか。

お勧め度:★★★★★

2015年1月 5日 (月)

iPhone 〜 衝撃のビジネスモデル (岡嶋裕史)

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書) iPhone 衝撃のビジネスモデル』は、わたしがiPhone5sを入手したのにあわせて図書館で借りたもの。2007年5月発行だから iPhone が発表された年に出たものです。

いまさらユビキタスだのWeb2.0と言われてもピンと来ないのだけれど、SIMロックの問題が指摘されていたり、MNVOの台頭も予見されていたり、鋭い指摘もあります。中でも気に入ったのが次の部分。

「結局、アップルのすべての製品がそうであるように、iPhoneは極論すればいたずらのようなものである。すごく使いやすいインタフェースとクールなボディを用意してみんなを驚かせてやろう、というモチベーションが核であり、ほとんどすべてだといってもいい。(中略)
アップルの何が優れているのか。iPhoneという製品が優れているのは大したことではない。自分がエキサイトできる製品を作ってしまおうとするモチベーションと、それを実現してしまうプロセスが優れているのだ。
何回失敗しても無難な製品でお茶を濁して収益を確保することをせず(それで何回か経営危機に陥っている)、常に自分たちが欲しいと思う製品、最高と思える製品を市場に投入してきた。(中略)
技術は置換可能だが、モチベーションは置換できない。その構造がすべてである。神は技術という細部には宿らない。これが、アップルがアップルたる所以であり、このスピリットは国内の企業や官公庁も参考にするべきだろう。
こうした意欲がないと、新しいパラダイムを持つ製品を市場に投入することはできない。」

要するに、アップルはケッタイな企業だということですな。だから好きです!

お勧め度:★★☆☆☆