時代小説

2019年2月 5日 (火)

宮廷神官物語 八 鳳凰をまといし者 (榎田ユウリ)

宮廷神官物語 鳳凰をまといし者 (角川ビーンズ文庫)

宮廷神官物語 』の八巻はまだ出ていないので、角川ビーンズ文庫から出ていた本作を図書館で借りて読みました。

ふたりの王子(藍晶と曹鉄)による王位継承争いが続くなか、隣国・淘の大使が視察に来ることに。醜い政争を見せるわけにいかず宮中は大騒ぎ!

で、その大使が体調を崩し、希少な薬草を取りに危険な峰へ向かうことになった王子たち。無事に薬草を手にいれることはできるのでしょうか?

やっぱり櫻嵐が好きだなぁ。彼女が王になれば面白いのに。(笑)

お勧め度:★★★☆☆

2019年2月 2日 (土)

宮廷神官物語 七 双璧の王子(榎田ユウリ)

宮廷神官物語 双璧の王子 (角川ビーンズ文庫)

宮廷神官物語 』の七巻はまだ出ていないので、角川ビーンズ文庫から出ていた本作を図書館で借りて読みました。

なんと曹鉄が第一王子だったとは!?

藍晶王子とどちらが王になるのか、事態は泥沼化します。それはさておき、天青の青臭さに嫌気がさして、一度は放り出したのですが、返却期限までに読んでしまおうと再び開いた次第。

王位継承争いはどうでもいい。型破りな櫻嵐がいい!

お勧め度:★★★☆☆

2019年1月30日 (水)

宮廷神官物語 六 (榎田ユウリ)

宮廷神官物語 王子の証と世継の剣 (角川ビーンズ文庫)

角川文庫版第6巻はまだ出ていないので、角川ビーンズ文庫『宮廷神官物語 王子の証と世継の剣』を図書館で借りてきました。

藍晶王子が王位継承の儀式を行うことになったのですが、世継ぎの証である剣は盗まれたまま。そこで大神官が代わりに南の孤島へ赴き「徴」を持ち帰るよう代替案を出したのでした。鶏冠はもちろん天青もいっしょに向かったのですが...。

そもそも宝剣の在りかは読者には自明だったのですが、それがスルーされるから「あれ?」。作者は何を企んでいるのかと思ったら衝撃のラストが待っていました。

お勧め度:★★★★★

2019年1月21日 (月)

室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君 (阿部暁子)

室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君 (集英社文庫)

室町繚乱』はサブタイトル「義満と世阿弥と吉野の姫君」の世阿弥に興味を惹かれて手に取ってみたところ、深い歴史考察が感じられる一方でラノベ風の笑いもあり、たいへん面白い一冊でした。

表紙絵のちょっと勝気な顔立ちの姫は、南朝帝の妹宮・透子。北朝に寝返った楠木正儀を追って、乳母と二人で吉野を抜け出し京へと乗り込んだのですが...。

いきなり人買いに攫われるわ、宿敵・足利義満と対面してしまうわ、世間知らずのおてんば姫と、性悪いじめっ子将軍義満との掛け合いが愉快です。そして、能楽ファンのわたしとしては、義満に見出された猿楽師の観阿弥と鬼夜叉(のちの世阿弥)の活躍に拍手を送りたい。

あくまでフィクションであり、キャラが作られているとはいえ、当時の時代背景から幽玄能が生まれてきたことも想像でき、そういう意味でも楽しめました。

ただ、P175で(舞台の)「幕を上げさせた」というのに疑問を感じました。現在の能には歌舞伎のような幕はありません。昔はあったのでしょうか?

時の帝と姫宮という意味では『後宮の烏』と似ています。どちらもシリアスな背景を抱えていても、クスッと笑えて楽しめます。

お勧め度:★★★★★

2019年1月 3日 (木)

なりたい - しゃばけシリーズ 14 (畠中恵)

なりたい しゃばけシリーズ 14 (新潮文庫)

なりたい 』は「しゃばけ」シリーズ第14弾。「妖もの」の長寿小説ですね。

廻船問屋兼薬種問屋 長崎屋の若旦那・一太郎は身体が弱いのですが、それでもなんとか店の手伝いをしようとするのですが、その度に熱を出して布団に逆戻り。そこで、結局は妖たちの力を借りることになるわけで...。

1. 妖になりたい
2. 人になりたい
3. 猫になりたい
4. 親になりたい
5. りっぱになりたい

14巻になっても、若旦那は身体が弱く、仕事もできず、独身。にぎやかな妖たちがいるとはいえ、主人公の若旦那に変化がないのでマンネリ感が否めません。

お勧め度:★★★☆☆

2018年12月16日 (日)

後宮の烏 (白川紺子)

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏』は『鴨川アンティーク』の作者・白川紺子の新作。気になっていたので読んでみたら「アンティーク」よりも本格的で、面白いのです。

中国らしい国の後宮に「烏妃」(寿雪)という術師が住んでいて、国王・高峻が「この翡翠の耳飾りの落とし主を探して欲しい」と依頼に来ます。寿雪は国王相手でもつっけんどんな喋り方で、従者・衛青は「無礼な」と怒りますが知らんぷり。国王と寿雪のやりとりが愉快で楽しい。

このお話は、桜庭一樹の『GOSICK ―ゴシック 』と雰囲気が似ています。口の悪い、深窓の姫が不思議な力を発揮して事件を解決していく。現世に囚われた幽鬼を祓うあたりは、夢幻能の定番を見るようで興味深い。

ライトノベルでは物足りないけれど、本格的な小説はまだちょっと重いという方にお勧めします。続編が読みたいと思っていたら出るみたいですね。うれしい!

お勧め度:★★★★★

2018年12月10日 (月)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 3 千両富くじ根津の夢 (山本功次)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢 』 はシリーズ第3弾。

1. 本石町の蔵破り
2. 根津の千両富
3. 蔵前の活劇
4. 板橋の秋日和

蔵破りの盗賊と千両富くじ。ふたつの事件が起きて、なにやらややこしいことに。

江戸の証拠品を現代に持ち帰って科学分析。その結果は江戸では証拠にならないけれど、犯人を絞り込めれば攻めようもあります。ただ、派手に動くと正体がバレますよ。

しっぽまでしっかりクリームが詰まったチョココルネ。甘いかどうかは食べてみてのお楽しみ!

お勧め度:★★★☆☆

2018年11月29日 (木)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 2 両国橋の御落胤 (山本功次)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤 』 はシリーズ第2弾。

1. 牛込からの手紙
2. 備中から来た男
3. 四ツ谷の地蔵菩薩
4. 押上の茶会

江戸と平成を行き来して江戸の事件を解決するなんて、当然苦労が多いわけですが、そこは割り切りが大切。主人公おゆうの協力者は、江戸の定廻り同心・鵜飼伝三郎と、平成の友人・宇田川聡史。現代と江戸を行き来していることを隠し通せるかというと...。

まったく怪しくなかった人物が犯人だったり、ミステリーとしても楽しめます。

お勧め度:★★★☆☆

2018年11月25日 (日)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (山本功次)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 』は、現代の元OL・関口優佳が江戸と東京を行き来しながら江戸の事件を解決に導くという荒唐無稽なお話。面白そうじゃないですか。

1. 神田佐久間町の殺人
2. 小石川の惨劇
3. 本所林町の幽霊
4. 深川蛤町の対決
5. 八丁堀の女

薬種問屋藤屋の跡取り息子・久之助が殺された。そのうえ、久之助は闇で粗悪な薬を流していたという噂が流れ、藤屋は大ピンチ。そこで南町奉行所定廻り同心・鵜飼伝三郎から噂に聞いていたおゆうに頼むしかないと...。

毒物検査や指紋検出できたとしても、それは江戸では証拠にならない。そこをどうするのかをはじめ、ツッコミどころ満載ですが、細かいことは気にせず、楽しみましょう。

物語の後半から事件は意外な展開を見せるので目が離せません!

お勧め度:★★★☆☆

2018年11月13日 (火)

月影の舞―立場茶屋おりき4 (今井絵美子)

月影の舞―立場茶屋おりき (時代小説文庫)

月影の舞 』は「立場茶屋おりき」シリーズ第4弾。

連作が続くほど、物語が折り重なって厚みが出て来ます。意外なところで過去の伏線が回収されて吃驚することも。独特の江戸語?にも慣れました。

1. 雨安居
2. 月影の舞
3. 秋の夕
4. 散紅葉
5. 風花

困っている人間は助け、職を与え、あまつさえ寝食にも困らないよう気を遣う。とっても男前なおりきです。また、そこに惚れ込んだ人たちが、おりきのピンチにはすかさず援助を申し出る。現代が失った「情」が生きている。そこがこの小説の魅力です。

お勧め度:★★★☆☆

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