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2019年3月

2019年3月29日 (金)

食堂のおばちゃん (山口恵以子)

食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)

食堂のおばちゃん
は姑・一子と嫁・二三が切り盛りする佃の「はじめ食堂」が舞台。

1. 三丁目のカレー
2. おかあさんの白和え
3. オヤジの焼き鳥
4. 恋の冷やしナスうどん
5. 幻のビーフシチュー

巻末レシピ:血糖値の上がらないご飯、オムライス、バラちらし、鰯のカレー揚げ、牡蠣フライ、春巻、春キャベツのペペロンチーノ、ブリ大根、白和え、焼き魚・煮魚、白滝の常備菜二種、チキン南蛮、タルタルソース、麻婆茄子、ポテトサラダ、豚の生姜焼き、コロッケ

決して特別な料理ではないけれど、ふと恋しくなる家庭料理を出してくれる食堂のお話です。食いしん坊にオススメ!(笑)

お勧め度:★★★☆☆

2019年3月25日 (月)

ありふれたチョコレート 1 (秋川滝美)

ありふれたチョコレート〈1〉 (アルファポリス文庫)

ありふれたチョコレート〈1〉』は『居酒屋ぼったくり』シリーズの作者によるものということで、気になって読んでみました。

ひとことでいうと「恋愛(漫才)小説」?

ビジネス界の貴公子・瀬田聡司の部下として5年勤めてきた相馬茅乃が、公私ともに手に入れようとする瀬田から逃げまくります。いろんな意味でありえないので、もはやファンタジーです。一方「巨大美女のいる町で」は、名古屋の地元ネタ満載、リアルで面白かった。茅乃のDNAが『居酒屋ぼったくり』の美音に引き継がれているのですね。

適当に読み流しておしまいにするつもりだったのですが、思ったより面白かったので紹介させていただきました。2巻も出ています。

お勧め度:★★★☆☆


2019年3月18日 (月)

下鴨アンティーク 6 暁の恋 (白川紺子)

下鴨アンティーク 暁の恋 (集英社オレンジ文庫)

下鴨アンティーク 暁の恋 』はシリーズ第6弾。京都が舞台で、能の話題も出てくるので気に入ってます。今回は謡や笛も出てきます。

1. 椿心中
2. 月を隠して懐に
3. 暁の恋
4. 羊は二度駆ける

前巻で慧に告白した鹿乃が宙ぶらりん状態でかわいそう。慧はアホやわ。(一刀両断!)

お勧め度:★★★☆☆

2019年3月13日 (水)

人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (森博嗣)

人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? (講談社タイガ)

人間のように泣いたのか? 』は、Wシリーズ第10弾。これが完結編らしい。今回の舞台はキョート。そこで開催された国際会議でハギリ博士とウグイたちはまたしてもトラブルに巻き込まれるのでした。

1. 非人道的に
2. 彼らの人間性
3. 人類全体
4. 慈悲をもって

去年からニュースでAIの利用が報じられることが増えて、この小説の話も夢物語のSFとしてではなく、近未来のこととしてイメージできるようになってきました。

人工臓器によって不死の肉体を得る代償として生殖機能を失った人類と、それを補填すべく生み出されたウォーカロンの、医学的、倫理的、哲学的?な差異を論じていたはずが、最近は脱線気味でよくわからんことになっていたように思います。

でも今回、ウグイはずいぶん人間らしく振舞うようになり、ある意味、ハギリよりも感情豊かに感じるくらい、彼女も変わりました。人工知能は完全ではない。人間もウォーカロンも変わることができる。

ラストシーンを人類の希望と受け取るか、なにをいまさらと笑い飛ばすか、あなたはどちら?

お勧め度:★★★★☆

2019年3月 7日 (木)

青炎の剣士 紐結びの魔道師 3 (乾石智子)

青炎の剣士 (紐結びの魔道師3) (紐結びの魔道師 3)

青炎の剣士 』は「紐結びの魔道師」シリーズ三部作の完結編。息つく暇もなくエンディングまで読んでしまいました。

オルン村は元コンスル帝国軍人ライディネス軍に包囲され、一方エンスとトゥーラは、エンスの大々叔父ケイスの化物と決着をつけるべく「死者の谷」へ向かいます。エミラーダは大軌士パネーの暴挙を止めるべくライディネス軍にリコを連れて投降します。

なんだかややこしいことになっていますが、課題は以下のとおり。

1. 大々叔父ケイスの化物を鎮める(エンス自身の罪悪感を克服する)
2. ケイスを呼び覚ました腹黒魔道士を懲らしめる
3. ライディネス軍から仲間や村を守る
4. かつての魔女国の呪いを解く

エンス個人としては、5番目としてトゥーラと湖畔の館に帰って暮らしたいというのがあるでしょうね。使い魔のような蜥蜴ダンダンの変身も見モノです。

すでに自明のことではありますが、1巻目の「赤銅の魔女」とはトゥーラ、2巻目「白銀の巫女」はエミラーダ、3巻目「青炎の剣士」がユーストゥスです。

紐結びの魔法は「迷子」や「大騒ぎ」「守護」など、人を傷つける攻撃よりも身を守るものが多いのです。それを大男の魔道士エンスがちまちまと紐を結んで呪文を唱えるギャップが可笑しい。その点も本シリーズの魅力です。

めでたし、めでたし!

お勧め度:★★★★★

2019年3月 2日 (土)

白銀の巫子 紐結びの魔道師 2 (乾石智子)

白銀の巫女 (紐結びの魔道師2) (紐結びの魔道師 2)

白銀の巫女 』 は「紐結びの魔道師」3部作の第2弾。

コンスル帝国の侵略とその性悪魔道師が解き放った化け物、元コンスル帝国軍人率いる侵略軍の両方から、紐結びの魔道師リクエンシスたちは逃れつつ、反撃の方法と機会を伺います。

一方、オルン村の星読み魔女・トゥーラ、元カダーの拝月教軌師・エミラーダ、ウィダチスの魔道師・エイリャの3人に加えて、リクエンシスの祐筆リコの4人が、オルン魔国滅亡前の1500年前にかけられた呪いを解く方法を、古文書などを調べて調べます。

乾石智子のファンタジー小説は本格的なのですが、それだけに読みやすいとは言えないのですが、今回は「それからどうなるの?」という興味に引かれて楽しく読ませてもらっています。

お勧め度:★★★★★

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