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2019年1月12日 (土)

愛なき世界 (三浦しをん)

愛なき世界 (単行本)

愛なき世界 』は三浦しをんの最新作。帯には「恋のライバルは草でした。(マジ)」とあって、面白そうなので飛びつきました。

舞台は、本郷のT大理学部生物学科の松田研究室。そこにシロイヌナズナ(葉っぱ)をこよなく愛する本村紗英に惚れた、近所の食堂見習い・藤丸陽太がフラれる物語です。(笑)えません...。

舟を編む 』では辞書編纂部署を『風が強く吹いている 』ではマラソンランナーを取材して書かれたのでしょう。つまり、植物の研究についてかなり突っ込んだ取材をされたものと思われます。読む前にメンデルの法則を復習しておきましょう。(冗談です)

それにしても基礎研究って地味で地道で根気のいる仕事。実験ノートをきちんと取っておくことも大事。このあたりは作中でも松田教授がしつこいくらい念押ししているから、STAP細胞論文疑惑のようなことが二度と起きないようにという配慮があるのでしょう。

一方で教授いわく「予想どおりの結果を得るための実験など、退屈です。(中略)実験で大切なのは独創性と、失敗を恐れないことです。失敗のさきに、思いがけない結果が待っているかもしれないのですから」。たしかに実験の失敗が発見につながったという話はよく聞きます。

さて、藤丸の恋のゆくえが気になる方は、実際に読んでみてください。

お勧め度:★★★★★

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