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2019年1月21日 (月)

室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君 (阿部暁子)

室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君 (集英社文庫)

室町繚乱』はサブタイトル「義満と世阿弥と吉野の姫君」の世阿弥に興味を惹かれて手に取ってみたところ、深い歴史考察が感じられる一方でラノベ風の笑いもあり、たいへん面白い一冊でした。

表紙絵のちょっと勝気な顔立ちの姫は、南朝帝の妹宮・透子。北朝に寝返った楠木正儀を追って、乳母と二人で吉野を抜け出し京へと乗り込んだのですが...。

いきなり人買いに攫われるわ、宿敵・足利義満と対面してしまうわ、世間知らずのおてんば姫と、性悪いじめっ子将軍義満との掛け合いが愉快です。そして、能楽ファンのわたしとしては、義満に見出された猿楽師の観阿弥と鬼夜叉(のちの世阿弥)の活躍に拍手を送りたい。

あくまでフィクションであり、キャラが作られているとはいえ、当時の時代背景から幽玄能が生まれてきたことも想像でき、そういう意味でも楽しめました。

ただ、P175で(舞台の)「幕を上げさせた」というのに疑問を感じました。現在の能には歌舞伎のような幕はありません。昔はあったのでしょうか?

時の帝と姫宮という意味では『後宮の烏』と似ています。どちらもシリアスな背景を抱えていても、クスッと笑えて楽しめます。

お勧め度:★★★★★

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