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2018年12月 3日 (月)

ジーヴスの事件簿 (P.G.ウッドハウス)

ジーヴズの事件簿 (P・G・ウッドハウス選集 1)

ジーヴズの事件簿 (P・G・ウッドハウス選集 1) 』 は、皇后陛下が「ジーヴス」を読まれると聞き、図書館で借りてきました。

"The Casebook of Jeeves"ですから、文字通り「事件簿」なのですが、いわゆるミステリー小説ではなく、どちらかというとスラップスティックです。事件というのはジーブスが仕える、頼りない独身貴族バーティにとっての「事件」。アガサ叔母や幼馴染のビンゴ・リトル、双子の従兄弟クロードとユースタスら「バーティと愉快な仲間たち」が起こす騒動を頭脳明晰ジーヴスが見事解決するという連作短編集であります。

執事ジーブスと主人バーティの力関係は微妙、絶妙なもので、バーティが趣味の悪いネクタイや靴下を身につけようとするとジーブスは表立って反抗はしませんが不本意なため冷戦状態となります。それは居心地が悪いためにバーティもなんとか休戦をと望むところにジーブスの策略がスポンとハマる。その軽妙で絶妙なユーモアがこの小説の魅力でしょう。ただ、ユーモアといってもイギリスなのでブラック寄りが標準です。

ジーブスいわく、執事に大切なのは「機略と手際」。紳士に仕える紳士というのがモットーなのです。

この小説をより楽しむには、ロンドン暮らしと執事のいる生活を経験することでしょう。その点、皇后陛下は日本でいちばん「ジーブス」を楽しめると思われます。

しかし、当時のハロッズには鮮魚を売っていたのでしょうか。わたしが訪れたときはインドの高級百貨店でしたが。当時も今も変わらないロンドンの風景も「ジーヴス」シリーズの魅力の源です。

お勧め度:★★★★☆

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