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2018年10月24日 (水)

雪の断章 (佐々木丸美)

雪の断章 (創元推理文庫)

雪の断章』は『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 』で紹介されていたので鶴舞図書館で昭和50年の初版本を借りてきました。これ、活版印刷じゃないですか。

孤児の少女・飛鳥が、札幌中央通り公園で滝杷祐也に拾われ、養育され、大学進学を果たすまでの成長記であり、心の遍歴を記した物語です。ミステリーとしての殺人事件も起きますが、主眼はあくまで飛鳥の精神に置かれています。

飛鳥は5歳で孤児院から本岡家に引き取られ、そこで使用人以下の虐めに納得できず逃げ出したところを滝杷祐也と出会い、事情を聞いた彼は本岡家に電話するも「放り出していい」と言われ、やむなく自宅に泊めることにしたのですが...。

あとがきによると「飛鳥を生んだのは雪であり、少女へ、大人へと育てたのは美しい吹雪でした」。だから「雪の断章」なのですね。

思ったより面白かった。わたしは初めて知ったのですが、高校生くらいに読むといいかもしれません。

お勧め度:★★★★★

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