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2018年8月16日 (木)

泥濘 疫病神シリーズ (黒川博之)

泥濘 疫病神シリーズ

泥濘 』は「疫病神シリーズ」第7弾。

半堅気の二宮啓之は、またぞろ二蝶会のイケイケやくざ桑原保彦に巻き込まれてひどい目にあいます。毎度毎度懲りん奴や。あほらしなって一度本を閉じました。

二宮いわく、後悔も反省もじきに忘れて、喜怒哀楽が長続きしないらしいが、それだけじゃないだろう。桑原が他人から巻き上げた金でも、花札で買った金でも、二宮にとっては「稼ぎ」なのだ。この発想がおかしい。「変人」なのだから仕方ないか。

従妹の渡辺悠紀いわく「啓ちゃんはどこまで行っても桑原とは縁が切れへんねん。口では毛嫌いしているくせに、誘われたらのこのこついて行く。あげくに頭縫って足を捻挫して、傷が癒えたころにはひどいめにあったことをころっと忘れてる。ほんまにね、こんなに能天気でズボラな人間がほかにいるやろか。つくづく感心するわ」。

結局、ふたりとも相手を疫病神だと罵りつつ、いつもつるんでる。こういうのを世の中では「悪友」と呼びますね。別名「裏稼業凸凹コンビ」。

このシリーズは「水戸黄門」極道編。舞台は変われどパターンが決まってる。しかしリアリティがあるから、こんな連中が大阪を跳梁跋扈していると思うと空恐ろしい。

「疫病神、凶弾に倒れる」と帯に大書してあるけれど(残念ながら)主人公は死にません。しばらく病院でおとなしくしていればよろしい!

お勧め度:★★★☆☆

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