« 名古屋駅西 喫茶ユトリロ (太田忠次) | トップページ | 海の見える理髪店 (萩原浩) »

2018年6月 4日 (月)

遺譜 浅見光彦 最後の事件 (内田康夫)

遺譜 浅見光彦最後の事件 上 (角川文庫)
遺譜 』は「浅見光彦最後の事件」というサブタイトルに惹かれて読んでみることにしました。以前『不等辺三角形 』を読んで、他の「浅見光彦シリーズ」も読もうかと思ったら100冊以上あって断念したのです。

わたしが子供の頃、母親が「(同い年の従姉妹とちがって)うちの子は推理小説を読まない」と心配していたのを覚えています。たぶんホームズとかクリスティとかのことでしょう。最近わかったのですが、わたしが嫌いなのは推理小説ではなくて(フィクションとはいえ)人が殺されることなのです。小説でも漫画でも映画でも「殺人」が軽すぎます。

それでも本作は気になって上下巻読んでみました。浅見光彦シリーズは2作目でしかありませんが、主人公は控えめで探偵気取りではないところがいい。本作でいえば、オーストリアからドイツ、神戸、丹波、篠山としっかり取材されたようで、旅行記としても楽しめます。

「その辺りに、石の文化を持つヨーロッパと、木と紙の住居文化の日本との相違を感じる」とさりげないフレーズに思わず相槌を打ってしまうこともあります。そう、なぜ日本の建築は木だったのでしょうか。すぐに燃えてしまうのに。と、脱線できるところも魅力です。

お勧め度:★★★★☆

« 名古屋駅西 喫茶ユトリロ (太田忠次) | トップページ | 海の見える理髪店 (萩原浩) »

現代小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1887876/73520571

この記事へのトラックバック一覧です: 遺譜 浅見光彦 最後の事件 (内田康夫):

« 名古屋駅西 喫茶ユトリロ (太田忠次) | トップページ | 海の見える理髪店 (萩原浩) »