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2018年5月 3日 (木)

ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや (坂井希久子)

ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)
ふんわり穴子天 』は「居酒屋ぜんや」シリーズ第2弾。主人公・林只次郎は愛鴬・ルリオの後継ぎを育てなければと焦っています。小鳥の寿命は短く、ルリオがいなくなってしまったら林家は貧乏に逆戻りです。

悩みがあっても、それはそれ。只次郎は毎日のように居酒屋ぜんやに通っています。わたしは美味しいものが出てくる小説が好きで「みをつくし料理帖」も愛読していました。本シリーズでちょっとだけ残念なのが、飲んべえが集まること。わたしは酒を嗜まないので、酒がなくても美味い料理のほうがいい。その点「みをつくし」は基本、酒抜きなのでよかった。しかし、ここは「居酒屋」なので仕方ありません。

でも、穴子天は美味しそう。そう、塩がいいですね!

お勧め度:★★★☆☆

余談ですが「お志乃は良人をじっと見下ろして、能面のような顔でこう言った」という下りの「能面」の喩えが気になりました。ここでいう能面とは無表情という意味だと思うのですが、能楽師がつけた面は角度や光の当たり具合で表情を変えます。その表情は「無」ではなく「多彩」なのです。能面には翁(おきな)、尉(じょう)、鬼神、男、女と種類があることもあって、能に興味のある方であれば「能面のような顔」という表現はしないはず。作者にも観能を通じて、そのあたりを知っていただきたいと思います。(小説を書くってむずかしいですね。)

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