ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (坂井希久子)
『ほかほか蕗ご飯』は「居酒屋ぜんや」シリーズ第1弾。「人が死なない時代小説」を探して、美味しいものを食べさせる話だったら大丈夫、じゃないかなぁ。
武家の次男坊・林只次郎が主人公ですが、堅苦しい武家よりも商人になりたい願望の持ち主。鶯が上手に鳴くよう躾けることを生業として家計を助けています。その只次郎が知人に連れられて入った店が「居酒屋ぜんや」。そこの美人女将・お妙に一目惚れしてしまいます。
1. 笹鳴き
2. 六花
3. 冬の蝶
4. 梅見
5. なずなの花
父の上役から預かった、大事な鶯を逃してしまったと落ち込む只次郎。冒頭では気の毒に思ったけれど、1冊読み終わる頃には「もうすこし痛い目に遭ったほうがいいかも」と意地悪を言いたくなります。優柔不断な只次郎には共感できません。続編を読むべきか否か。
お勧め度:★★★☆☆
« 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 4 (今村翔吾) | トップページ | AI スピーカー "Amazon Echo" のある音楽生活 »
「時代小説」カテゴリの記事
- 宮廷神官物語 八 鳳凰をまといし者 (榎田ユウリ)(2019.02.05)
- 宮廷神官物語 七 双璧の王子(榎田ユウリ)(2019.02.02)
- 宮廷神官物語 六 (榎田ユウリ)(2019.01.30)
- 室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君 (阿部暁子)(2019.01.21)
- なりたい - しゃばけシリーズ 14 (畠中恵)(2019.01.03)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1887876/73192713
この記事へのトラックバック一覧です: ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (坂井希久子):
« 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 4 (今村翔吾) | トップページ | AI スピーカー "Amazon Echo" のある音楽生活 »
コメント