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2018年2月 2日 (金)

スローハイツの神様(上・下) (辻村深月)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
スロウハイツの神様 』は、若きクリエイター達が暮らす「スロウハイツ」での出来事を、登場人物ごとに視点を切り替えつつ語られる小説です。オーナーの赤羽環(あかばね・たまき)が、人気作家チヨダ・コーキを迎え入れると、まるで手塚治虫が住んでいた「ときわ荘」みたいです。

▼上巻
1. 赤羽環はキレてしまった
2. 狩野壮太は回想する
3. チヨダ・コーキの話をしよう
4. 円屋伸一は出て行った
5. 加々美莉々亜がやってくる
6. 『コーキの天使』は捜索される

▼下巻
7. 森永すみれは恋をする
8. 長野正義は鋏を取り出す
9. 拝島司はミスを犯す
10. 赤羽桃花は姉を語る
11. 黒木智志は創作する
12. 環の家は解散する
13. 二十代の千代田光輝は死にたかった

上巻5章で美少女作家・加々美莉々亜が登場したあたりから雰囲気が怪しくなってきます。(こいつはなにかあるな) また、環が憧れのコーキと初めて出会ったとき、コーキから「お久しぶりです」と言われて(初めて会ったのに誰かと勘違いしてると)ショックを受けたのですが、これも引っかかります。編集長の黒木は文字どおり腹黒い。

下巻を最後まで読むと、それまでの伏線が拾われて、謎がひとつずつ明らかになっていって、気分すっきり。ミステリーの要素もあります。上巻を読んだなら下巻まで読みましょう。

お勧め度:★★★★☆

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