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2018年1月17日 (水)

八日目の蟬 (角田光代)

八日目の蝉 (中公文庫)
八日目の蝉 』は、昔読みかけて断念したのですが、三浦しをんの『本屋さんで待ち合わせ 』で紹介されていたので再挑戦しました。

赤ん坊を連れ去って、自分の娘として育てる。薫と名付けられた子のあどけない笑顔や容赦ない泣き声。赤ちゃんてそうだったなぁと思い出します。とくに生後1ヶ月以内の母親はたいへん。24時間態勢で世話しなければなりません。天使であり悪魔でもある。それでも可愛くて、愛おしい。

東京から名古屋へ来ても、身元を詳しく説明できず、行き場を失ったところを老女に拾われます。しかし、母子手帳もなければ住民票もない。予防接種は、病気になったらどうするのか、学校に通うことができるのか。当然のように社会サービスを受けることができるというのは恵まれているのだと気付かされます。

そして仮初めの親娘が逃げ込んだ先は...なるほどそういう手があったか。しかし、それでも逃げ続けなければならないことに変わりはありません。そこまで「子」に拘るのは母性の為せる技なのかどうか。そして、その娘はどう育つのか。最後まで目が離せません。

お勧め度:★★★☆☆

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