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2017年12月13日 (水)

少女外道 (皆川博子)

少女外道 (文春文庫)
少女外道 』は、三浦しをんの『本屋さんで待ち合わせ 』で紹介されているのをみて図書館で手に取りました。皆川と三浦は同じ棚にあるので、紹介者のエッセイ『乙女なげやり 』もいっしょに借りてきました。少女と乙女、外道となげやり。なんとなく共通項のあるタイトルなのに、中身はまったく違う。しをんさんの「比べないで〜」という悲鳴が聞こえてきそうです。(笑)

1. 少女外道
2. 巻鶴トサカの一生
3. 隠り沼の
4. 有翼日輪
5. 標本箱
6. アンティゴネ
7. 祝祭

1話目は「なにが外道なんだろう」と思いつつ読み進め、なんだかおかしいぞと思っていると「なんとエロティック! おまけにアブナイぞ、これは」。たしかに外道だ。正道とは言えません。

2話目の冒頭「寿司を食べながら焼き上がるのを待つというのは、なかなかにブラックな情景ではないかと彼は思うのだが、これが一般的な風習になっているようだ」。なにが「焼きあがる」のだろう。栄螺の壷焼き? このときはまだ皆川博子を知らなかったのです。ラストは1話をなぞるように「おーい、だれかたすけて!」。

人の肉体が傷つき、血が流れ、死に至り、朽ちていく。そこにエクスタシーを感じる背徳感。戦時中、人の生命が軽く、死が身近だったこともあるでしょう。だけど、それにしても...。

7話目のラストは「あぁ、もうかんべんして」。つかれました。

お勧め度:★★★★★(貴方もどうぞごいっしょに...)

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