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2017年10月14日 (土)

かんじき飛脚 (山本一力)

かんじき飛脚 (新潮文庫)
かんじき飛脚 』は、図書館で手に取った児玉清の『ひたすら面白い小説が読みたくて 』で絶賛されていたので借りてみました。文庫で560ページなので、そこそこ読み応えがあります。

幕府の松平定信は加賀藩の力を抑え込むことにやっきになっていました。加賀藩主前田治脩の内室が重い病だと知り、内室同伴で新年の宴に招くことにしたのです。もし同伴できなければ幕府から無理難題を吹っかけられることになりかねないため、加賀藩江戸詰要人 庄田要之助は浅田屋伊兵衛を呼び、加賀の秘薬「密丸」を急ぎ国元から取り寄せるよう言いつけたのでした。しかし、密丸のことも御庭番を通じて松平定信には知られていたのです。屈強な飛脚たちといえど、御庭番に狙われてはひとたまりもありません。さて、加賀藩の大ピンチ!

読み進めていくと、12月のことですから加賀は雪の中。途中難所がいくつもあります。それに加えて手練れの御庭番に邪魔されるのですから、ふつうはあきらめます。文字通り命がけなのですから、読んでいて気の毒になります。これもすべては性格の悪い松平定信のせいです。やることが陰湿で好かん。武力を背景に権力で人を押しつぶそうとするなんてひどい。

それでも飛脚は飛脚の使命を果たすべく全力を尽くします。果たして松平定信の鼻を明かしてやることができるのか!?

お勧め度:★★★★☆

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