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2017年10月23日 (月)

ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン12 (小路幸也)

ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン
ラブ・ミー・テンダー』は、我南人と秋実の出会いを描いた番外編、第12弾です。

昭和40年代なので、古書店「東京バンドワゴン」の堀田家は、勘一とサチ、それに一人息子の我南人だけなのですが、猫が二匹と、近所の大学生が出入りしています。それでも、平成の堀田家は4世代同居ですし、サチさんも幽霊ではなく、お元気です。(笑)

ロックバンド<LOVE TIMER>として活躍中だった我南人がコンサート帰り、やくざに絡まれている秋実を助け、怪我を手当てするため家に連れ帰ったことが発端です。事情を聞くと秋実は、歌手として活躍中の親友を助けるため、埼玉の養護施設を抜け出してきたというのです。

話を訊いていくと、偶然がいくつも重なって、芸能界の揉め事なら<LOVE TIMER>の顔を使えるということになって我南人は…。

久しぶりに小説を楽しく読めました。それこそ昭和のテレビドラマを観るように。持ち込まれたトラブルを仕切るのは主人の勘一なのですが、善人面するのではなく、立派な大人が(子供みたいに)悪戯を仕掛けるようで面白いのです。その悪戯が最後はとんでもない大騒ぎに発展するのですが、そこがフィクションならではの痛快さです。

「東京バンドワゴン」シリーズの愛読者であれば、絶対読むべきです!

お勧め度:★★★★★

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