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2017年10月30日 (月)

左京区桃栗坂上ル (瀧羽麻子)

左京区桃栗坂上ル
左京区桃栗坂上ル 』 は 『左京区七夕通東入ル』、『左京区恋月橋渡ル』に続く3作目。久しぶりだと思ったら5年ぶりだとか。京都を舞台に、不器用な理系男子たちが、女子と関わる甘酸っぱい日常を描きます。

今回のヒロインは、幼い頃から父親の転勤のために日本中を引っ越して回った上原璃子。奈良で出会った安藤果菜とは親友になり、高校入学時に大阪へ越してきた璃子と再び交流が始まります。

全体にほんわかした印象があるのは璃子の性格でしょう。果菜には兄の実がいて、歴史オタクのぼんやりした雰囲気を纏って見えるあたり、璃子と似ているかも。そんなぼんやり男を璃子は「お兄ちゃん」と慕うのですが…。

文中には現れませんが、舞台は京都大学農学部。と聞くと森見登美彦を思い出しますが、瀧羽麻子も京大卒。吉田山や出町柳周辺の様子が目に浮かびます。璃子が、研究室で飼っているワニのモモちゃんを散歩に連れ出す下りは豪快で愉快です。周囲はみんな怖がるのだけれど、璃子だけは「かわいいのに」と呟く。動物大好きな璃子なのです。

前2作を読んでいなくても大丈夫。興味のある方はぜひどうぞ!

お勧め度:★★★★★

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