花咲舞が黙ってない (池井戸潤)
『花咲舞が黙ってない は、TVドラマになった『不祥事
』の続編。なんと13年ぶりだそうです。
1. たそがれ研修
2. 汚れた水に棲む魚
3. 湯けむりの攻防
4. 暴走
5. 神保町奇譚
6. 小さき者の戦い
上記6編の連作短編集という形をとっていますが「東京第一銀行が抱える闇を暴く」という筋が一本通っています。膨大な不良債権によって業績が悪化している東京第一銀行は、産業中央銀行との合併交渉の最中、不祥事の発覚は不利に働くため隠蔽しようと躍起になるのですが…。
花咲舞と臨店班コンビを組んでいる相馬健は「長いものには巻かれろ」主義で頼りないのですが、それでも相馬がうしろにいるから舞は(安心して?)思いっきりやれるのでしょう。相馬にすれば迷惑以外の何物でもないようですが。
突然、半沢直樹が登場したので驚きました。そういえば、花咲舞と半沢直樹って行動パターンが似ていますね。跳ねっ返りと倍返し。
経済エンタメ小説として一流といってもよいのではないでしょうか。とっても楽しめました!
お勧め度:★★★★★
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