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2017年7月10日 (月)

烏は主を選ばないー八咫烏シリーズ 2 (阿部知里)

烏は主を選ばない (文春文庫)
烏は主を選ばない 』は第1巻『烏に単は似合わない 』とおなじ時間軸で若宮側から見た物語。前巻で、姫たちのまえに一向に現れない若宮は一体なにをしていたのかが語られます。つまり、1巻と2巻で1セットなのです。2巻のタイトルもまた意味深であります。

若宮というのが変わり者でして、広大な宮に護衛を一名、側仕えを一名きりしか置かないのです。側仕え候補がすぐにやめてしまうところに送り込まれたのが、北家の「ぼんくら次男坊」の雪哉です。

いきなり庭に連れ出され「ここに同じ植物を2つずつ植えてあるから、一方には井戸の水、もう一方には滝の水を遣ること」と言いつけられます。井戸は近いからよいけれど、滝は遠い。烏に転身して飛んでいけばよいのですから便利ですが、それにしても他にも山のように用事を言いつけられたので急がないと間に合いません。最初から諦めるのは悔しい雪哉は意地になってやり遂げるのでした。なぜ別の場所の水を遣るのでしょうか。不穏な空気を感じます。

貴族の若者であれば、若宮の側仕えになることは名誉らしいのですが、庶民の雪哉は名誉など要らないから側仕えなど勘弁してほしいというのが本音。若宮に対してもぞんざいな態度でタメ口です。その後、雪哉は若宮に散々な目に遭わされます。なんの説明もないのだから雪哉も怒るわけですが、それでも逃げ出さないのはたいしたもの。読んでて楽しいです。

ただ、一巻同様、誰が味方で誰が敵か、なにが善でなにが悪なのかは隠されています。突然ひっくり返ってびっくりする羽目になるのでお楽しみに!

お勧め度:★★★★☆

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