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2017年6月 9日 (金)

アキラとあきら (池井戸潤)

アキラとあきら (徳間文庫)
アキラとあきら 』は『陸王』に続く長編小説。「感動の青春巨篇」なんて紹介されているから、やや不安を感じながら購入したのですが、いつもの「池井戸節」でした!

そう「負けるものか」ビジネス小説です。大企業と小企業、そして銀行。だれが強者で、だれが弱者なのか。ちいさな町工場の息子・山崎瑛は父親の工場が倒産して夜逃げ同然に引っ越し。一方、大手海運会社の社長の息子・階堂彬がそれぞれの運命に翻弄されながらも、お互いを知らないままに同じ大学を卒業し、同じ企業に就職するのでした。

山崎瑛は失うものは持たないものの、ひとつの理想(夢)を持っていました。一方、階堂彬は親の会社と叔父ふたりの会社を失いたくありません。問題は叔父たちが伊豆に立ち上げたリゾートホテルが赤字続きで、このままでは親会社を含めて破綻は必至ということ。一体どうなってしまうのかハラハラ、どきどき。後半は坂を転がり落ちるように、一気に読んでしまいました。

東芝をはじめとする日本の電気メーカーの惨状をみるにつけ、サラリーマン社長や役員が従来路線を踏襲するだけでは大企業も確実に傾くことを再認識しました。プロの経営者が必要です。

お勧め度:★★★★☆

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