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2017年5月 7日 (日)

悪果 (黒川博行)

悪果 (角川文庫)
悪果 』は「疫病神シリーズ」の作者による大阪府警の堀内・伊達シリーズ第1弾。

マル暴担当刑事が主人公なのですが、こいつらヤクザよりタチが悪い。堀内いわく「暴力団犯罪担当刑事という利権を手にしながら気の利いたシノギのひとつも見つけられないやつは出世の見込みがない。そんな宝の持ち腐れをする能なしはとっとと異動して、交番のパトロールや駐車違反の取締りでもしていればいい」。業界誌編集長・坂辺に賭博で逮捕された客を強請らせて、その上がりを着服するのが堀内のシノギ。女を囲い、高級クラブに出入りしても一回5千円ポッキリ。

そういえば、疫病神シリーズにこんなセリフがありました。「刑務所の塀のうえを歩いていて、中に落ちたのがヤクザで、外に落ちたのが警察官だ」。おそらく、本質は変わらないという意味でしょう。フィクションだとわかってはいても、リアリティがありすぎて、警察不審が募る一冊です。

お勧め度:★★★☆☆

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