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2017年5月30日 (火)

喧嘩 ー 疫病神シリーズ (黒川博行)

喧嘩
喧嘩 』は「疫病神シリーズ」第6弾。高校時代の友人である議員秘書からヤクザを抑えてほしいと依頼された二宮は、選挙での票集めをめぐって揉めた麒林会の背後には鳴友会がいることを知り(前巻で)二蝶会を破門された桑原に声をかけます。

いつもここがわからない。二宮は毎回ひどい目にあって「二度と桑原とは付き合わん」と誓いながら、ちょっと困っただけで頼るなんて、学習能力ゼロのアホです。ここでいつも一瞬読む気が失せるのですが、これもお約束かとあきらめてページを繰るわけです。

破門されてもイケイケの桑原はヤクザ相手に大立ち回り。主導権を握る桑原に金の分け前を無心する二宮。例によって大阪弁による軽妙な貶しあいが炸裂。人でなしの桑原とろくでなしの二宮はよいコンビなのでしょう。お互いを疫病神だと罵り合う、めちゃくちゃなふたりですが、最後は見殺しにはせずに相手を助けます。人としての最後の一線はぎりぎり守っている点が、シリーズが続いている理由ではないでしょうか。

しかし、威勢のいい啖呵も、最後は尻すぼみで、ちょっとがっかり。このシリーズは毒気が強いので常用はお勧めしません。たまに刺激がほしいときにどうぞ。

お勧め度:★★★☆☆

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