« 恋かたみ 狸穴あいあい坂(諸田玲子) | トップページ | 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (森博嗣) »

2017年4月25日 (火)

密封 奧右筆秘帳 1 (上田秀人)

密封<奥右筆秘帳> (講談社文庫)
密封<奥右筆秘帳> 』は、幕府への申請、届け出、依頼等の文書の内容をチェックし御用部屋へ取り次ぐ部署。ここを通さなければ幕府とのやりとりができないため、奥右筆組頭・ 立花併右衛門はそれなりに役得もあった。時は徳川家斉の治世。政はいわゆる官僚組織が慣例にしたがって進めるため、将軍には実権がなかった。

事件の発端は、田沼家の家督相続願い。田沼意次の孫である意明が赴任地で急死したというのだ。相続願いそのものには問題がなさそうだが、立花併右衛門は田沼家について調べているうちに江戸城内での刃傷沙汰に行き当たる。そのときから権力闘争の闇に巻き込まれていくことになって…。

立花家のとなりに柊家があり、そこの次男坊・衛悟と立花瑞紀は幼馴染。兄が家督を継いだため、衛悟は部屋住で肩身がせまい。養子先を探してはいるものの、剣術道場に通うほうが忙しい。そんななか、併右衛門が襲われ、身の危険を感じた併右衛門は衛悟を護衛として雇うことにした。

将軍の背後で暗躍する者、操られる者、出世のためには手段を問わない者ら、有象無象が現れ、衛悟もピンチに陥る。気丈な瑞紀に救われ、支えられ、甘やかなムードが漂うものの、鈍感な衛悟はなんにもわかっていないという、愉快な一面もある。

全12冊のシリーズなので、しばらく楽しめそうです。

お勧め度:★★★★☆

« 恋かたみ 狸穴あいあい坂(諸田玲子) | トップページ | 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (森博嗣) »

時代小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1887876/70211414

この記事へのトラックバック一覧です: 密封 奧右筆秘帳 1 (上田秀人):

« 恋かたみ 狸穴あいあい坂(諸田玲子) | トップページ | 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (森博嗣) »