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2017年4月 8日 (土)

親鸞 完結編 (五木寛之)

親鸞 完結篇(上) (講談社文庫)
親鸞 完結篇』は「親鸞」シリーズ3部作の完結編です。東国から京へ戻った親鸞は目立たぬようにひっそりと暮らしていたのですが、専修念仏を敵視し葬ろうとする覚蓮坊はずっとチャンスを窺っています。「南無阿弥陀仏とひたすら唱えよ」というのであれば、争いがなくなり平和な世になるかと思ったら、そうはいかないようです。後世では一向宗となり多くの信者が命を落とすことになります。宗教と戦争の関係を思うと憂鬱になります。

釈尊の教えが文字ではなく語り伝えられたのかについて、親鸞いわく「その時、その場所、そこにいた人びと。そして釈尊の声があり、表情があり、気配がある。それは、ただ一度きりのものなのだ」。それは能の舞台のようです。歌舞伎や文楽はある時期、毎日おなじ公演を繰り返すけれど、能は原則その日、その時の一度きり。しかも舞台監督がいないから、リハーサルもない。

親鸞に縁のある人物、あるいはその子が現れ、物語は大団円を迎えます。

お勧め度:★★★★★

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