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2017年2月

2017年2月26日 (日)

あきない世傳 金と銀 3 奔流篇 (高田郁)

あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 (時代小説文庫)
あきない世傳 金と銀 3』はシリーズ第3弾。大坂の呉服商「五鈴屋」に奉公に上がり、四代目徳兵衛の後添いになったものの死別し、 四代目の弟・惣次が幸を娶って五代目を継いだのでした。惣次は、傾いた五鈴屋を立て直して5年後に江戸に出店するから幸にも手伝ってほしいと頼みます。商いに興味がある幸にとっては渡りに船。チャンスです。

今回、五鈴屋の改革は内部から始まり、外へ向けては仕入れ先を京以外に求めます。惣次はそれ行けどんどんで進めますが、手代や丁稚、女衆たちの反発や不安を宥めるのは幸の役割。あまり口を出しすぎると惣次のプライドが傷つくので加減がむずかしい。

惣次は「商いに情を持ち込むとろくなことがない」と言いますが、それでは取引先と信頼関係を築くことはむずかしい。さぁ、フォロー役に徹してきた幸はどうする?

またまた次巻が待ち遠しい!

お勧め度:★★★★★

2017年2月23日 (木)

村上海賊の娘 (和田竜)

村上海賊の娘(一) (新潮文庫)
村上海賊の娘 』は『のぼうの城』の和田竜の作品。和田は一流のStory Tellerだと思っていますが、エンターテイメント小説としては「解説」が多い。当時の『信長公記』『石山軍記』などの書物を引いての解説はともかく、ここは現在の大阪市西区どこそこのあたりなどと言われると、その度に戦国時代から現代に引き戻され、物語の流れが止まってしまい興醒めしてしまう。だから、和田の小説は面白いけれど苦手なのです。そうして忘れていたら3年経っていまして、ようやく予約待ちなしで鶴舞図書館で借りることができました。

村上武吉の娘・景(きょう)は醜女のうえ、大の戦好きで20歳になっても嫁の貰い手がありません。しかし、大坂(本願寺)へ向かう一向信徒の農民たちを乗せた船の悪者供をこらしめ、信徒の源爺から「姫様はお美しい。堺を訪れる南蛮人に顔かたちが似ておられる。泉州へ行かれれば嫁の貰い手は数多ですぞ」と言われて調子に乗って、自ら信徒たちを大坂まで送り届けることになったのでした。

景がおもしろい。笑えます。まるで漫画です。思わず思い出したのが「ちいさなバイキングビッケ」。

大坂では泉州海賊の真鍋七五三兵衛と出会い、そこに合流して、織田信長方の本願寺攻めを目の当たりにしたところからシリアスモードに切り替わります。景は本物の戦を初めて見てショックを受け、戦の華やかさしか見ていなかった自分に恥じ入るのでした。戦とは、自分の領地と領民を守るためにするものであって、そのためには敵は容赦無く殲滅するものだったのです。「そんなこともわかっとらんのか」と、真鍋七五三兵衛に愛想をつかされ、能島に帰る景でした。

そこから木津川合戦です。

ふたたび大坂へ向かおうとする景を見送りながら、武吉は部下に向かって「30年ぶりに鬼手が出るのだ」「へ?」「我が娘が戦に赴けば、当方の勝利疑いなし」。

鬼手とは奇手。具体的にどういう意味かは読んでのお楽しみ! 景は真鍋海賊に立ち向かっていきます。

わたしも大阪出身なので、ここでいう「阿呆」がわかるような気がします。大阪弁で「アホやなぁ」というのは「愚か者」でもなければ、ましてや「馬鹿」ではない。非難ではないのです。失敗も情けなさもすべて包み込んで、場合によっては「自分には真似できん」という賞賛だったりもします。「ウケ狙い」は大阪人の血なのです。ただ、現代と異なるのは文字どおり命がけという点。死を覚悟した阿呆には勝てません。

終盤の海戦は壮絶なものですが、泉州海賊はどこかあっけらかんとして深刻さがないのが救いです。いわく「無謀にも強敵に挑んで、阿呆丸出しで死んで行く。それこそが、人々の度肝を抜いて阿呆と賞賛されることを何よりも好む、泉州侍の真髄ではないか」。

面白くて読み応えのある時代小説をお探しの方にお勧めします。

お勧め度:★★★★★

2017年2月20日 (月)

岐阜・柳ケ瀬探訪:オムライスと靴とおこわ

やながせ倉庫のCOMOCさんで2016年12月に注文した靴を取りに行くついでに、近くのミツバチ食堂でランチをいただきました。11時の開店と同時に満席ってすごい。わたしは和風オムライスにしましたが、他にカレーライス、ハンバーグ、メンチカツの全4種類(お値段すべて1,200円)。2階の窓際に座ると「サンビル」(SUNDAY BUILDING MARKET)というフリーマーケットが見えます。アクセサリーから本、靴、食器、パン、スイーツ、コーヒーなど、たくさんのお店が出ています。

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和風あんかけオムライスはなかなか美味でした。ちょっと凝った材料にひと手間かけてある感じ。全体に薄味で、お腹がいい感じに温まりました。「今度来たら違うのを食べよう」と誰もが思うのではないでしょうか。

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そこからちょっと北へ歩いた「やながせ倉庫」のCOMOCさんへ。完成品を履いてみたら25.5cm標準の靴型で作ったそれは甲がきつい。「機械ですこし広げてみましょうか」ということで2〜3時間どこかで時間をつぶすことになりました。

ランチ後のコーヒーが飲みたくて、フリーマーケットの中のsunday coffeeさんの珈琲豆の香ばしい匂いにつられてブレンドをいただきました。一杯ずつ豆を挽いて、ペーパーフィルターでゆっくりゆっくりドリップするので時間と手間がかかります。看板に「手回し焙煎」とあるから「時間がかかるから手回しは大変でしょう」「20分くらいかかります」。それでも手作業に拘ってらっしゃる。そういうの、いいなぁ。冷たい風が吹き抜ける中、そばのテーブルでいただいた一杯は美味でした。

そうだ、ツバメヤの「大地のカステラ」を買わなくちゃ。プレーンが売り切れていたので抹茶にしました。ついでに「おこわ」も買いました。和菓子屋さんのおこわは美味しいはず。柳ヶ瀬でお気に入りの店は高島屋周辺に固まっているので便利です。

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さて、時間があるならCINEXで映画か、あるいは、どこかで読書。『あきない世傳 金と銀 3 』を持参しているので、春や秋ならば公園のベンチで読むところですが、真冬では無理。そういえば岐阜市の図書館ってどこにあるのだろう。iPhoneで検索したら市役所の北にあるので行ってみましょう。こんなこともあろうかと、今日はJR岐阜駅南口でレンタサイクル(1日100円)を借りてあるのです。

え、なにこれ、これが図書館!?

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ぎふメディアコスモス」という複合施設の中に岐阜市立図書館が入っています。広大な駐車場とおおきな建物。1階にはスタバとローソンがある。エスカレーターで2階に上がるとまたびっくり。これが図書館ですか。すごーい!

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岐阜らしく、織田信長や戦国時代関連のコーナーがあったりします。すべての棚を見て回っていたら本を読む時間がなくなるので文学コーナーへ向かい、京極夏彦の『書楼弔堂 破暁 』という厚い本を手に取りました。明治時代のちょっと怪しい古本屋さんが舞台です。これが面白くて2章まで一気読み。続きは名古屋の図書館で借りて読もうっと。図書館というのは実にありがたい施設です。感謝。

3時間経ったので自転車でCOMOCに戻りました。履いてみたところ「さっきよりきつい」。夕方になって足がむくんできたようです。これでは無理です。「追加料金をいただければ足のサイズを測って木型を調整できますが」というのでお願いすることにしました。今度こそ、頼みますよ!

帰宅してからいただいたツバメヤのおこわはもっちもちで、お豆がたくさん。美味でした。これは京都の出町ふたばのよりも美味しいかも。一方の大地のカステラは、丁寧に作ってあるのはわかるのですが、わたしの好みではありませんでした。カステラというとザラメ入りの長崎カステラだと幼い頃に刷り込まれているようです。

ほんとうはパンシノンにも寄りたいのだけれど日曜・月曜定休なのです。(残念)

柳ヶ瀬にはまた来月お邪魔します。

2017年2月17日 (金)

紐結びの魔導師 (乾石智子)

紐結びの魔道師 (創元推理文庫)
紐結びの魔道師 』は『オーリエラントの魔道師たち 』の第1話をそのまま引き継いで「紐結びワールド」を一冊にまとめたもの。オーリエラントの魔導師たちのなかでは、わたしは今作の主人公リクエンシスがいちばん好きです。魔導師らしくないのが魅力かな。

1. 紐結びの魔道師
2. 冬の孤島
3. 形見
4. 水分け
5. 子孫
6. 魔道士の憂鬱

「冬の孤島」はファイフラウとブロンハという地下に潜む化け物退治。リクエンシスは度胸だけはあるのですが、紐結びの魔法の効果は当てが外れることもあって、ピンチに陥ることもしばしば。それがまた愉快なのです。

「水分け」は相棒といえるリコが死にかけているのをなんとか救おうと奔走する話。「子孫」「魔導師の憂鬱」では踊り子ニーナに懐かれ、どこまでもついてきます。「俺は見た目より年を食ってるぞ」。もっと若い奴を探せといっても聞く耳を持たないニーナ。で、リクエンシスの年齢を聞いてビックリ。

リコが書き残した羊皮紙を製本し、写本をつくるためにパドゥキアを目指すふたりの行く末に幸あれと祈ります。

巻末に「オーリエラントの魔道士」シリーズの年表が載っています。発行順に読んでも時代が前後に飛ぶのでわけがわかりません。この年表はありがたい。

また「紐結び」のパドゥキア編を待ってます!

お勧め度:★★★★★

2017年2月14日 (火)

破門 (黒川博行)

破門 (角川文庫)
破門 』は「疫病神」シリーズ第5弾。タイトルから想像するに、桑原が二蝶会を破門されるようです。一体なにをやらかすのやら。

映画製作へ出資した嶋田から、以前桑原と二宮がふたりで北朝鮮に乗り込んだ経験を、映画製作者に話してやってほしいと頼まれます。

うーん、いきなり胡散臭い。その映画製作は詐欺でしょ? そう思うと、それ以上読む気が失せたものの、疫病神コンビのドタバタを見てやろうとページを繰りました。

途中、二宮は「よっしゃ。あいつは人形、おれは黒衣や。こいつはおもしろい展開になってきたぞ。酔った頭で一攫千金の策をあれこれ考えた」などど宣いまして、結局ひどい目に遭うのでした。桑原も二宮も、欲望に忠実だという点では似た者同士です。

さて、破門されたヤクザはどうやって生きていくのでしょうか? 次巻が楽しみです。

お勧め度:★★★☆☆

2017年2月12日 (日)

平家物語をラジオで聴く

先日、池澤夏樹編集の日本文学全集『平家物語』を読んで、実際の琵琶での語りを聴いてみたいと思っていたのです。

日曜の朝、ふとラジオをつけたら、なんと琵琶で「祇園精舎」が始まりました。当然ながら、本を読むよりもずっと時間がかかりますが、それでも5分くらいだったでしょうか。琵琶を撥で弾きながら、独特の節回しで語ります。なるほどなぁ、琵琶法師がこんな感じで語るのを聴いていた人たちがいたんだ。

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以前、同じラジオ番組で、狂言が流れたことがあります。しばらく黙って聴いていたのですが、なにを言っているかわからず、パソコンで検索し、あらすじを把握してようやくついていくことができました。ふだん能舞台で見ているものを耳だけで聴くのは妙な感じです。

でも「聴く」ことは能、狂言、文楽、歌舞伎すべてに共通しています。狂言は「ござる」ことばと独特のイントネーションがあって、他とは異なることがよくわかります。

ラジオから邦楽が流れてきたら、以前は即座に選曲を変えていたのに、伝統芸能を観るようになってからは常磐津(三味線)も聴いてみるようになりました。

先月、SONYのAM/FMラジオを長男にプレゼントしてもらったのです。いまどきラジオ番組もネットで配信されていて、電波状況に左右されず快適に聴くことができるのに、なぜわざわざラジオ?

時間帯やアンテナの向きによって聞こえたり聞こえなかったり、かと思うと外国語の放送が聞こえたり、面白いじゃないですか。それになんでもかんでもネット頼みというのはイヤなのです。

本を「読む」のも好きですが「聴く」ことももうすこし意識してみようと思います。

2017年2月 9日 (木)

平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)

平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)
平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09) 』は、わたしが初めて読破した「平家物語」です。同シリーズの「能・狂言」を読んだら面白かったので、能や文楽の出典となっている平家物語は読んでおきたかったのです。

京の治安維持や反乱の鎮圧など、武力を必要とした朝廷が、平清盛に介入、蹂躙され、ついには帝が幽閉されるまでに及び、頼朝、義仲ら源氏の巻き返しに遭って滅びる物語。900ページ近い大作です。

文中に出てきた人名、地名、寺社名などをパソコンで検索しつつ読み進めました。平家の家系図と御所の見取り図はいつでも見れるようにしておくことをお勧めします。

三の巻の「足摺」は、能「俊寛」の元ネタ。菊池寛、倉田百三も「俊寛」という小説を書いています。平家に対する反乱(鹿谷事件)に加わったとして流罪となった俊寛。清盛の娘・徳子(建礼門院)が高倉天皇の世継ぎ(安徳天皇)を生んだという慶事により、共に流された成経と康頼は赦免され都に戻ったのに俊寛だけ取り残され絶望して死んでしまうという、ただそれだけのストーリー。平家物語によると俊寛は名僧とはいえないようなのですが一体そういう人物だったのか、反乱謀議ではどのような立場だったのかがよくわかりません。

後日、俊寛に仕えていた有王が、俊寛の娘の手紙を携えて島を訪れるわけですが、芥川龍之介は「俊寛」で有王に「俊寛様の話くらい、世間に間違って伝えられた事は、まずほかにはありますまい」と言わせています。これがいちばん「ありそうな話」にわたしには思えます。

なぜ「俊寛」がこのようにあちこちで取り上げられるのか。仮にも僧都が、自分も御赦免船に乗せてくれと、恥も外聞もなく泣きわめくなどみっともないったらありゃしない。清盛亡きあとの宗盛や維盛も含めて「平家物語」は敗者、弱者を描きたかった、というか、その無常観が時代の空気だったのかもしれません。

それと、この時代には霊魂や幽霊が信じられていたというか、ほんとうに存在したような気がします。だから、能では成仏できない幽霊がたくさん登場するのでしょう。

敦盛の最期、那須与一の見事な弓、屋島の合戦後、義経が頼朝に追討される下りなど、有名なお話がたくさん出てきます。なにより安徳天皇が可哀想。読み方は人それぞれ。これまで「平家物語」に挫折してきた方も、この本なら読破も夢じゃない。

わたしが読破できた鍵は、図書館で借りたことにあります。2週間という返却期限付きだったのが奏功しました。購入していたら今も積んだままになっていたと思います。(苦笑)

お勧め度:★★★★★

2017年2月 5日 (日)

[iPhone] アドベンチャーRPG 魔女の泉 2

2年間使ってきたiPhone5sもiOS10にアップデートしてから、動作が重いし、アプリが落ちることもしばしば。「そろそろ限界か」と思ったものの iPhone7 は高すぎる。32GBでは心もとないから128GBにすると税別83,800円。税込9万! それはパソコンの値段です。長男がiPhoneSEに替えたというから実物を見せてもらったら、まるで5sと同じ。これなら5sの手帳型ケースがそのまま使えそう。というわけでSEにしました。64GBで税別49,800円。1月2日の初売りで Apple ギフトカード 3,000円分もらったから税込5万。古い5sを売ったら15,000円になったので差し引き35,000円。

スマホを機種変更したのに、古い手帳型ケースに入れていることもあって新鮮味ゼロ。それでもiOS10でサクサクとふつうに動いているからありがたい。ケースに入れててもシャツの胸ポケットに入るのもうれしい。

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そして「魔女の泉2」なのですが、さすがに4インチ画面では狭いです。文字が小さくて読みづらいし、ボタンが小さくて押しまちがえそう。それでもしばらく我慢してプレイしていると、流れに慣れてきて、いちいち文字を読まなくてもわかるようになってきます。RPGでは、アイテムを集めて、調合したり、魔術書から魔法を編み出したり、強化したりと「繰り返し」が多いからです。

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タイトルに「アドベンチャーRPG」と書いたのは「この世界を自由に移動して、自由に生きてください」というゲームではなく、ストーリー重視という点でアドベンチャーゲームに似ているのです。謎解きではないのだけれど、ストーリーを進めるために何をすべきか、どこへ行くべきかを考えながらゲームを進めていくのです。

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うれしいことに、このゲームは「プレイヤーにやさしいRPG」なのです。

1. 敵に出会ったとき、敵の強さのパラメータを表示したうえで戦うかどうか選択できる

2. 地上だけでなくダンジョン内からでもワープして家に戻ることができる

3. 体力、マナ、力、素早さ、防御力といったパラメータを自分で「修練」して上げることができる

4. ペットの種類が豊富で、戦闘時に頼りになることも多い

そして、主人公のルナがかわいい。ちいさな吹き出しで「えいっ!」とワープして、着いた先で転んで「きゃっ」。

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ルナは魔女ではなく神族らしいのですが、人間不信に陥って一人暮らし。魔女狩りを避けるため街には近づかないようにしているから、このゲームでは街は出てきません。神殿や平原、洞窟とか海とか、うまく街づくりを避けたな、と思わなくもない。

まだクリアしていませんが、敵陣に乗り込むまえにパラメータを上げているところです。久々におもしろ+かわいいゲームに出会いました。

お勧め度:★★★★★

2017年2月 1日 (水)

螻蛄(けら)―シリーズ疫病神 (黒川博行)

螻蛄(けら)―シリーズ疫病神 (新潮文庫)
螻蛄 』は「疫病神シリーズ」の第4弾。「けら」というのは「おけら」? 二宮はいつも低空飛行だから、桑原がおけらになるのでしょうか。そりゃ面白い!

このシリーズは任侠小説でもないし、かといって犯罪小説とは(すれすれだけど)ちがう。だったら、やくざのシノギ小説? そのままじゃん。結局は、イケイケやくざの桑原と、腐れ縁の二宮が、ふたりして欲をかいた挙句「骨折り損のくたびれ儲け」となるパターン。ただ、二束三文では桑原は動かないから、数千万から億を狙うので、宝くじよりは当たる確率が高いかな、と。ただ、ひとつ間違うと命がないという点が宝くじと違うところ。

今回のターゲットは全国規模の宗教法人「伝法宗慧教寺」。その宗宝『懐海聖人絵伝』をめぐる利権争いに金の匂いをかぎつけた桑原が、二宮を巻き込んで大暴れ。二宮もさっさと逃げればいいものを「自分にも分け前を」と欲を出すからひどい目に遭うわけで。なんとかは死ななきゃ治らないというのを地でいく連中です。

桑原と二宮は殺されても死なないだろうけれど、このシリーズは一体どうやって終わらせるんだろう?

お勧め度:★★★★☆

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