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2016年12月

2016年12月31日 (土)

文楽、能楽、歌舞伎ー古典芸能入門 2016 総集編

三浦しをんの小説『仏果を得ず 』を読んで以来、文楽(人形浄瑠璃)に興味を持ち「機会があったら文楽を観てみたい」と思いつつ時間が経ってしまいました。それが2016年の春、京都に遊びに行った日に偶然文楽の公演があり「チャンス到来」とばかり京都府立芸術文化会館に飛び込んだのでした。

▼ 2016/3/21 京都(京都府立芸術文化会館)
絵本太功記(夕顔棚の段、尼ヶ崎の段)
日高川入相花王(渡し場の段)
15:00-17:30
▼ 2016/4/10 大阪(国立文楽劇場)
妹背山婦女庭訓(二段目 鹿殺しの段、掛乞の段、万歳の段、芝六忠義の段 四段目 杉酒屋の段、道行恋苧環、鱶七上使の段、姫戻りの段、金殿の段)
16:00-21:30
▼ 2016/5/29 名古屋(中日劇場)
壺坂観音霊験記(沢一内の段、山の段)
本朝廿四孝(十種香の段、奥庭狐火の段)
16:00-19:00
▼ 2016/8/21(日) 内子町(内子座)
仮名手本忠臣蔵(五段目 山崎街道出合いの段・二つ玉の段/六段目 身売りの段・早野勘平腹切の段)
14:00-16:40
◉ 2016/9/11(日) 名古屋能楽堂
第14回 名古屋片山能「小督」「融」
14:00-
◎ 2016/10/5(Wed) 名古屋(日本特殊陶業市民会館ビレッジホール)
錦秋名古屋 顔見世(歌舞伎)菅原伝授手習鑑(寺子屋)、英執着獅子、品川心中
16:00-19:35
▼ 2016/10/7(金) 名古屋(名古屋市芸術文化センター)
近頃河原の逢引(四条河原の段、堀川猿廻しの段)
18:30-20:40
◉ 2016/10/21(金) 名古屋能楽堂
十月定例公演 能:通小町 狂言:鬼継子
18:30-20:15
◉ 2016/10/29(土) 西尾市文化会館 大ホール
西尾城址薪能 能「舎利」狂言「成上り」
14:00-
◉ 2016/11/3(木) 名古屋能楽堂
やっとかめ文化祭 能:草薙 狂言:昆布売
14:00-
◉ 2016/12/4(日) 名古屋能楽堂 
12月特別公演 能:富士太鼓、項羽 狂言:釣針 舞囃子:井筒、芦刈
12:30-16:05

以上、▼文楽が5回、◉能楽も5回、◎歌舞伎が1回の合計11回。がんばりました!

今年は生まれて初めてだったので「機会があればどんどん観てやろう」という方針でしたが、来年以降は、観たい演目や演者を選ぶつもりです。今年いちばん印象に残っているのは名古屋片山能の「小督」と「融」です。いずれも舞が素晴らしかった。

歌舞伎は華やかで人間くさいところが面白いけれど、入場料が高いのが玉に瑕。逆に文楽は人形だからこそ残酷な場面でもさらりと流せるところがすごい。だけど、長時間座り続けるとお尻がつらい。その点、能は上演時間が短めでチケット代も手頃で(映画よりは高いけど)、狂言が入れば気分も変わります。歌舞伎、文楽、能楽の中ではいちばんマイナーなのもいい。

能には、祖母が好きだった木目込み人形が1/1スケールで動いているような様式美があります。お囃子も含めて演者の技と技がぶつかりあう偶然が奇跡を生み出す(かもしれない)可能性。琴線に触れる煌きの目撃者になりたいし、演出家不在の舞台劇のことをもうちょっと知りたい。

歌舞伎に比べて文楽と能楽は敷居が高いでしょう。でも、すこしでも興味があるのなら「むずかしい」とか「退屈」といった思い込みを捨てて、一度観てみるだけでいい。なにもむずかしいことはありません。初めて能を観て、わたしが感激したのは笛と大鼓でした。

「最近、能にハマってるんです」と話したときの相手の顔といったら。その顔を見るためだけにでも能を観に行く値打ちはあります。(笑)

2016年12月29日 (木)

Macユーザのラズパイ2 体験記(日本語入力、カット&ペースト、定番LED点滅)

大阪へ文楽を観に行った日、日本橋のシリコンハウス共立でラズパイ2(Raspberry pi)を買ったままにしてあったのを、帰省した長男が見つけました。そもそも彼が興味を持っているから買ってみたので「それじゃあげるよ」。常にMacBookを持ち歩き、Chromebook にKALI Linuxを入れてる強者は「早速セットアップしてみよう」。

MacBookでRaspbianをダウンロードして 8GB micro SDカードにイメージを書き込み、ラズパイ2にACアダプタをつないで電源ON。あれ、LEDも何も点灯しない。5mm厚のアクリル板を6枚組み合わせたケースを取っ払ったら電源が入りました。microUSBコネクタがちゃんと奥まで刺さらないのが問題。やすりで削っていては時間がかかるので、リューターを探したけれど見つからず、やむなく電動ドライバーにリューター用のビットをつけて削りました。

Img_3171

手のひらサイズのワンボードコンピュータなのに、USBx4, Ethernet, HDMI, ステレオミニジャック, GPIO(汎用入出力端子)を備えていて、モニタとキーボードとマウスをつなげば一人前のパソコンです。ラズパイ3は WiFiとBluetoothも内蔵しているとか。これから買うなら3でしょう。

Img_3172

MacBookから接続できるように、ラズパイにUSBドングルをインストール。Mac OSからXサーバー(TightVNC Server)にも接続できます。Finderの「移動」「サーバーへ接続...」で、
vnc://IP-address:5901
すると「画面共有」アプリが起動します。

Raspi01

おぉ、UNIX(Linux)だ。思ったよりきれいな画面。応答速度はゆっくりめだけど実用にならないほどじゃない。それよりも英語版だから日本語設定にしたい。表示だけならば言語設定を変えればいいけれど、日本語入力するため ibus-mozc をインストールしてから、不足しているものを加えながら試行錯誤。rootでログインしてコマンドをひたすら叩く必要はなく、GUIで必要なパッケージを選んで Apply すればインストールされます。いまは install であって make じゃないんですね。

Raspi02

思ったより簡単に日本語入力できました。入力モードの切替えやフォント変更など懸案事項はありますが、イジり始めるとキリがありません。昔、UNIXをイジってた頃を思い出して、ついつい夜更かしして翌日は寝不足。

長男が「ラズパイでLチカ」をやってみたいと言い出しました。「Lチカ」というのは「LEDをチカチカさせる」こと。つまり、GPIOポートにLEDをつないでコマンドラインやプログラムでLEDを点滅させようというわけです。ブレッドボードやLED、抵抗くらいは持っていたのですが、GPIO 端子とブレッドボードを繋ぐためにはオスーメスのジャンプワイヤーが必要です。仕事帰りに大須の電気街で購入し実験開始です。

ネットに事例がたくさんあるので長男に任せます。「あれ〜点かない」と悩むことしばし。

Img_3175

LEDが点きました! つぎは点滅です。彼がpythonで書きました。

Click

ソース画像を貼ったのは、X client と Mac OS Sierra 間で cut & pasteできないから。それでは悔しいので、Rasbian にインストールした TightVNC Server に autocutsel を入れてみました。

Autcutsel

$ sudo apt-get install autocutsel
$ nano /home/pi/.vnc/xstartup(以下の4行目を挿入)

#!/bin/sh
xrdb $HOME/.Xresources
xsetroot -solid grey
autocutsel -fork
#x-terminal-emulator -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
#x-window-manager &
# Fix to make GNOME work
export XKL_XMODMAP_DISABLE=1
/etc/X11/Xsession

それじゃvncserverを再起動しよう。このままじゃ自殺行為なので Mac OS の「ターミナル」アプリから ssh user@hostname しましょう。

$ vncserver –kill :1
$ vncserver :1 –geometry 1024x600 –depth 24
$ cat /home/pi/sandbox/gpio/click.py

import RPi.GPIO as GPIO
import time
# LED blinking
while True:
    GPIO.setmode(GPIO.BCM)
    GPIO.setup(18, GPIO.OUT)
    GPIO.output(18, GPIO.HIGH)
    time.sleep(1.0)
    GPIO.cleanup()
    time.sleep(1.0)

X client に表示されたソースコードをcopyして、Mac OS 側で paste することができました。(やっぱりこうでなくちゃね)

ハードウエアに触れてみるには手頃な" IT Toy"(IT玩具)です。どう使うかはアイディア次第。夢(妄想)がふくらみます。

2016年12月27日 (火)

居酒屋ぼったくり 4 (秋川滝美)

居酒屋ぼったくり〈4〉
居酒屋ぼったくり〈4〉 』は、久しぶりの続編ですが、いつものように美味しいお酒と料理を用意して迎えてくれました。グルメ小説って好きです。

・意地っ張りなサヨリ
・柔らかく包み込むもの
・移ろいゆくものたち
・茶がゆの甘さ
・心地よい香り
・辿ってきた道

気がかりなのは「スーパー呉竹」の閉店と、要との関係。前者のオチはわかるような気がするので、問題は後者です。なんと美音が要の自宅を訪れて…!?

なんとも中途半端なところで「次巻へつづく」って、それはないよぉ〜。

お勧め度:★★★★☆

2016年12月26日 (月)

ゲート自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈外伝3〉黄昏の竜騎士伝説編

ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈外伝3〉黄昏の竜騎士伝説編
ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈外伝3〉黄昏の竜騎士伝説編 』では、死んだはずの父親が生きているという噂を聞いたテュカが父を探しに北の辺境へ向かいます。当然のように付き合う羽目になる伊丹。苦手な飛龍に乗るためテュカに魔法をかけてもらうのですが、その魔法には副作用があって…。

父が死んで半狂乱になって散々大騒ぎしたテュカは、伊丹を父親だと思うことでなんとかトラウマを克服したはず。それがいまになって父親が生きていると言われても「なにをいまさら」。しかもそれが「とんでも親父」では読む気が失せます。ごめんなさい、ムリでした。

2016年12月25日 (日)

自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 〈外伝2〉黒神の大祭典編 (柳井たくみ)

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝〈2〉黒神の大祭典編
ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝〈2〉黒神の大祭典編 』は本編5作、外伝5作中の外伝第2弾。外伝を1作読んだところで止まっていたのを思い出して手に取った次第。

「ゲート」が封鎖されて10カ月。富田二曹と元帝国騎士ボーゼスの間に生まれた娘の誕生祝いというか七五三というか「ナッシダ」という祭事と合わせて結婚式をしようという話が持ち上がり、その司祭を黒ゴス亜神ロォリィが引き受けることになりました。ところが、ロォリィがこの世の亜神すべての4柱を招くと言い出して、帝都を巻き込む大祭典になってしまったのです。「お祭り騒ぎ編」ですね。

興味深いのは、ロォリィの過去が語られること。彼女はそもそもふつうの人間だったのが、どのようにして亜神となったのかがわかります。

中国を舞台にした仙人ロードノベル『僕僕先生』の主人公は美少女仙人で「人間が仙人になれるか」というのがひとつのテーマ。おなじファンタジーでも西洋風と中華風は(料理のように)味わいがちがっておもしろい。

お勧め度:★★★★☆

2016年12月24日 (土)

暁と黄昏の狭間〈2〉薬王樹の書 (西魚リツコ)

暁と黄昏の狭間〈2〉薬王樹の書 (トクマ・ノベルズEdge)
暁と黄昏の狭間〈2〉薬王樹の書 』はシリーズ第2弾。「暁と黄昏の狭間」って「昼間のことじゃないか」。扉には「人が生まれたから死ぬまでの一生も、同じように短く輝かしいことを表しています。若い主人公たちが必死に生きて、魂の成長と再生を遂げていくさまを書いていきたい」とあります。

1. 虜囚
2. サーダーキニ一族
3. 逃亡者
4. 白トカゲ
5. 塩の沼
6. 白い森
7. オ・メラルン
8. 薬王樹

ヘン=ジャックの呪いに苦しんでいるセフルは魔術大国オラの都へ送られ、ギルダン・レイはオラの皇子アシュラーフ・サンダーキニと幼いドムオイ王女の婚約を押し進めるカザン大使と対立して国を追われます。生命魔術の神・薬王樹を祀るサンダーキニ家の謎に迫ることはできるのでしょうか。

「若い主人公たちが必死に生きて」というか、そうじゃないとあっさり死んでしまうような目に何度も遭うもので、読んでいて非常にくたびれます。たとえ神でも、ここまで非情な試練を与えないのではないと思うのですが、作者は神を超える存在のようです。

お勧め度:★★★★☆

2016年12月23日 (金)

暁と黄昏の狭間〈1〉竜魚の書 (西魚リツコ)

暁と黄昏の狭間〈1〉竜魚の書
暁と黄昏の狭間〈1〉竜魚の書』は、家族からも村人からも疎んじられ、いつか村を出ることを夢見ている少女セフルの冒険譚。村を出て鍛治職として細々とでも食べていければと思っていただけで、冒険に巻き込まれる予定はなかったのですが…。

ある日、ドムオイの城からの使者が8歳から18歳までの若者を集め、フーレ神の化身である竜魚の入った器に手をつけるように言ったところ、竜魚がセフルの指に噛み付いたため、城に上がることに。城での説明によると、病気のメヒトルド王子に、自らのワントを割り、王子にワンを献上する秘法を受ける「生贄になれ」ということだったのです。村から出ることができるのはうれしいけれど、死んでしまっては意味がありません。セフルは悩みます。

表紙絵が少女漫画風なのでどうかと思ったのですが、読み始めると止まりません。これはアタリです。新書サイズだけど二段組みなので読み応えがあります。

セフルは次々にとんでもない事件に巻き込まれて、誰を信じていいのかわからなくなるものの、立ちすくんでいては死を待つようなもの。自分の心を信じて走ります。片腕の男イデは正体不明だし、クールな近衛騎士ギルダン・レイに頼ろうにも近づきがたい。

セフルに感情移入して読み進めるのが楽しい正統派ファンタジーです。4冊シリーズなので最後まで読んでみるつもりです。

お勧め度:★★★★★

2016年12月21日 (水)

名古屋能楽堂バックステージツアー:能舞台に立つ

名古屋能楽堂には「舞台公開日」というのがあるのですが、行ってみたら客席から舞台を見るだけ。それではいつも見ているのと同じです。がっかりしていたら「バックステージツアー」なる企画(事前申込制、有料300円)があるとのこと。そこでは楽屋や鏡の間、橋掛りから舞台と、能楽堂の裏側を見て回ることができるのです。鏡の間から先へは白足袋を履いていなければ立ち入ることができません。

Img_3164

受付を済ませると、上のような資料とスリッパを渡されます。客席に座って白足袋に履き替えるのです。まずはそこで能楽堂の構造などについて説明を受けます。定員40名なので2グループに分けてバックステージを見学します。参加者の8割は女性でした。

まずは楽屋です。旅館の大広間みたいですが、一部屋ずつ「囃子方」「狂言方」「ワキ方」「シテ方」そして「装束の間」に分かれています。いちばん手前の「囃子方」の隣には大鼓の乾燥室があり、そこで炭を燃やすようになっています。一方、小鼓は適度な湿気が必要だとか。むずかしいですね。

Img_3135

いちばん奥には「作り物の間」があり、作り物の材料が保管してあります。ピンクのカバーがかけてあるのが「道成寺」で使う釣り鐘です。高さ180cmくらいあって重さも50〜60kgあるとか。舞台の天井にはこれを吊り下げるための滑車がついています。

ただ、骨組みしかなくて、公演ごとにこれに布を貼って仕上げるそうです。公演は基本的に1回限りだから、その都度作り物を用意するのは無駄な気がしますが、流派によってもちがいが出るので仕方ないのか、伝統が合理性を覆い隠しているのか。

Img_3144

実際に能面をつけて廊下を歩いてみましたが、能面は自分が見やすいようにつけるのではなく、見た目が美しいように付けるのだとか。顎が1cmほど見えるように付けるように言われてやってみたのですが、両手を前に伸ばして人差し指と親指で円をつくったくらいの視界です。舞台では足元を見ようと下を向くわけにいかないから大変です。

さて、装束の間で着付けをしたら、廊下の向こうの「鏡の間」に入り、鏡のまえで面をつけます。

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そして、揚げ幕の両端の竹をふたりで息を合わせて立てることで幕が上がります。

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揚げ幕を潜って橋掛かりを渡ります。あの世からこの世へ渡っていくわけです。床板は縦に貼ってあります。試しに踵を上げないようにすり足で歩いてみたけれど意外と難しい。速くは歩けません。

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橋掛かりと本舞台の床板は縦ですが、その間の後座は横に貼ってあるので、面で視界が限られていても、足裏の感覚でどこにいるかがある程度感じ取れるそうです。でも、床面は平らで、それほどはっきりとはわかりません。それだけ神経を研ぎすませているということなのでしょう。

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本舞台です。天井の照明がかなり眩しい。床下は空洞で、コンクリートで音が響きすぎないように吸音材が置いてあるとか。昔の能舞台は瓶を置いて共鳴させていたのとは対照的。踵でドンっと床を踏むと、いい感じに響きます。地謡座あたりに正座したら、床は温かみがあって気持ちよかった。ただ、わたしは10分以上の正座は無理。よく見ると床には細かい傷がたくさんあります。

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老松を描いてある鏡板の裏側です。ここから床下を覗くことができますが、真っ暗でなにも見えませんでした。来年は老松を若松に替えるそうです。(若松は常設展示中)

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たいへん興味深いバックステージツアーでした。そう、これなんです。表側ではなく裏側が見たかった。これで一層「能楽」が身近に感じられるようになりました。ありがとうございました。

2016年12月19日 (月)

パンシノンのシュトレンに酔う

岐阜・柳ケ瀬にあるパンシノンで買ってきたシュトレンの包みを開けてみました。

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ビニール袋に包まれた紙ねんど? いや、硬いから石膏?

シノさんが話してたのはこのことだったのか。日持ちするように砂糖でコーティングしてあるって。塩釜ならぬ、砂糖釜。

封を開けて、端っこから5mm幅で3切れ取って齧ると、砂糖の甘さとバターの香り、くるみやドライフルーツのカリッとした食感が楽しい。パンとクッキーの合いの子。

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クリスマスシーズンには『34丁目の奇跡』がいい。映画を見ながらシュトレンをちまちま、ちょっとずつ齧ってるとほっこり、幸せの味がします。

あれ、なにかおかしい。顔が熱くなってきたぞ。シノさん、一体どれだけお酒を入れたの!? 酔っぱらっちゃったじゃないですか。幼い頃「奈良漬食べて酔っ払った」と亡父に散々からかわれたのは伊達じゃない。「シュトレンに酔う」は比喩ではなくマジです。

寝る前に2切れ、晩酌シュトレン!

2016年12月18日 (日)

岐阜・柳ケ瀬探訪:古書と靴とパンと

岐阜の柳ヶ瀬ってどんなところなんだろう?

最初にレンタサイクルで走り回ったとき、あちこちに商店街が伸びていて、一体どこが柳ヶ瀬商店街なのかわからないし、シャッターが下りたままの店も多くて閑散とした印象を受けました。それでも岐阜を何度か訪れ、ネットで調べたお店などを訪ねるうちに、すこしずつ印象が変わってきました。

Yanagase_map

毎月第3土曜日はパンシノンの「たまごサンドの日」。名古屋駅から快速で20分とはいえ、頻繁に通うことはできないから、どうせ行くならたまごサンド目当てになるのです。今回は次男を誘ったので、パンシノンだけでは寂しい。周辺で面白そうなお店を探してみました。

まずは「古書と古本 徒然舎」。(古書と古本ってどうちがうのだろう?)

棚ごとにジャンルがちがっておもしろい。普段は気にしない本、絶版になった本など、興味のある本を手にとってみることができます。古書は一期一会。ほしいと思ったら買っておかないと後悔します。『能への誘い』(金春國雄著)は、能楽堂や笛、鼓などの図版が豊富で参考書として使えそう。翌日、名古屋能楽堂のバックステージツアーがあるので絶好のタイミングです。この本で予習しておきましょう。

それと古書ではないけれど「気になる京都3 あの店・あの場所」(風の駅)というミニコミ誌?を「おさんぽパンMAP3付き」に惹かれて買いました。今度京都に行くときに持っていってパン屋さん巡りをしよう。そう、わたしはおいしいパンが大好きなのです。

Img_3132

次に向かったのが「やながせ倉庫」。古い2階建てアパートを改造して、カフェ、アクセサリ、古書、革製品、衣料品などを扱う小さなお店が入っています。名古屋でいうと「覚王山アパート」を大きくしたような感じ。

「革工房 COMOC」で、靴のサイズ、色、靴底の種類を選ぶセミオーダーでお願いしました。「年内は無理ですよね」「えぇ、1月もちょっと…春までには」。忘れた頃にできそうです。即日配達のネット通販に慣れた身には新鮮。おおらかで良いなぁ。お気に入りの ROCKPORT のローファーが、靴底がすり減って駄目になったのが悔しかったので、気軽に靴底を貼り替えてもらったり、修理してもらえるとうれしい。

すぐ近くのツバメヤで、おやつに「大地のどらやき」を買ったら「大地のカステラ」というのがあった。「名古屋店で扱っていたのをこちらでも扱うことになりました」。逆輸入ね。大名古屋ビルヂング店は行列できてて近づけなかった。本店のほうがいい。今度はカステラも買ってみよう。

パンシノンへ向かいます。上の写真の右端はシュトレンです。長さは20cmくらいだけど、ずっしり重たい。今回初めてカウンターに座りました。なにはともあれ、たまごサンドです。「パンの耳付きで」「耳は落として、添えていいですか?」「あ、はい」。

Img_3130

なるほど、こう切りたかったから耳は落とさなければならなかったと。「盛り付けが変わったんですね」「えぇ、進化してます!」。いつもながら美味しい。このために岐阜まで来ているようなものです。シノさんは「だし巻き卵を極めたいんです」。ぜひ極めてください。楽しみに待ってます。

これだけだと物足りないので「おまかせプレート」をひとつ頼んでシェアします。

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このクロワッサンがシャクシャクですごく美味しい。わたしはこのクロワッサンが日本一だと思います。でもテイクアウトで温めて食べても、お店ほどシャクシャクじゃない。悔しい。なにが違うんだろう。焼き立てじゃないから? 今度訊いてみなくてはなりません。下の写真はクロワッサンとメロンパン。小さめのメロンパンはやさしいお味でした。

Img_3133

たまごサンドもその場で焼いて作ってくれるし、イートインはひと味ちがいます。明るく気さくなシノさんとの会話も楽しい。女性グループのお客さんが「ウサギが食べるようなサラダをください」と頼んだら「それじゃニンジン多めで」。「ピーターラビットかよっ」と心のなかでツッコミます。たしかに、ここで出てくる野菜はおいしい。おまかせプレートに付いてきたごぼうのポタージュもコクがあっておいしかった。それもシノさんのこだわりなのでしょう。「パンの耳もほんとは揚げて砂糖まぶしたいんです」。

ここではパンを焼いている女性スタッフがパンを売っているし、調理、接客をしてくれるから「この人たちがつくってくれたパンなんだ」というのが見えるのが良い。おなじパンでも、より身近に感じられます。お店によっては売り子さんが別だったりするじゃないですか。それだと誰が作っているのか見えなくて寂しい。

パンシノンは「パンとワインのお店」だそうですが、表の「パンシノン」は仮の姿。真の姿は、奥の「バールシノン」にあります。テイクアウトだけじゃもったいない。ぜひイートインしてみてください。

なにを商っていても、お店を決めるのは「人」です。本や靴やパンが好きな人間同士の付き合いがあってこそ。ただモノがほしいだけならAmazonで済ませてもいいけれど、訊きたい、語りたい、浸りたいなら店に足を運ぶべき。

足を運ぶ価値のあるお店が柳ヶ瀬にはあります。

2016年12月17日 (土)

恋せよ魂魄ー僕僕先生 9 (仁木英之)

恋せよ魂魄 僕僕先生
恋せよ魂魄』はシリーズ第9弾。唐のスパイ組織胡蝶の頭に追われる劉欣が「いい男」だと言われることが納得できない王弁。劉欣は両親が連れ去られた長安へ向かい、王弁は不治の病にかかった少女タシを診察するのですが、王弁が近くにいれば回復し、離れると悪化するのは、なぜ?

1. 名薬師・王弁
2. 蝶の歌声
3. 経絡の池
4. 賽を振れ
5. 光の子、再び
6. 死而不失

僕僕と王弁、そして劉欣は胡蝶に狙われているので騒動に巻き込まれるのは仕方ありませんが、胡蝶以外にも、敵か味方かわからない、やっかいな連中が集まってきます。

王弁たちの旅も佳境に差し掛かり、ワクワクしてきました。

お勧め度:★★★★☆

2016年12月15日 (木)

仙丹の契りー僕僕先生 8 (仁木英之)

仙丹の契り 僕僕先生
仙丹の契り 僕僕先生 』はシリーズ第8弾。薄妃と蒼芽香と別れ、僕僕と王弁は、劉欣、吉良、第狸奴と吐蕃(チベット)を目指します。国境の町で王弁は医師ドルマと再会します。城主ダー・パサンが重い病に罹り、医師を募っていたので王弁はドルマと組んで応募したのですが…。

1. 病をまく者治す者
2. 賭けの腕前
3. 新たな道連れ
4. 王家の渓谷
5. 初めての交わり
6. 君の資質

なにやら僕僕一行はすっかり「医療チーム」になっています。仙人がいれば怖いものなし、かというと、人の死を止めることはできないそうで「医術は仁術」という言葉が思い出されます。それにしても毎度王弁はおかしな現象を引き起こしてくれます。たしかに僕僕は退屈しないでしょう。

患者を救うには特別な仙丹をつくる必要があるということで僕僕は王弁と「交わる」ことに。さて、一体どうなるのでしょう? それは読んでのお楽しみ!

お勧め度:★★★★☆

紹介文では僕僕を「ツンデレ美少女仙人」と書いてありますが、あれはツンデレではないと思います。そもそも「デレ」がありません。僕僕がデレたら怖いです。

2016年12月13日 (火)

童子の輪舞曲ー僕僕先生 7 (仁木英之)

童子の輪舞曲(ロンド) 僕僕先生 (新潮文庫)
童子の輪舞曲(ロンド)』はシリーズ第7弾の短編集。3作目『胡蝶の失くし物』も短編集でしたが、今回はとくにバラエティ豊かです。

・避雨雙六
・雷のお届けもの
・競漕曲
・第狸奴の殖
・鏡の欠片
・福毛

1話では、王弁、僕僕、薄妃の3人で不思議な双六遊びをします。各自が目指すものに応じて盤面にマス目が描かれ、僕僕は50、薄妃は70ほどなのに対して王弁は数百。漫画であれば「ガーン」という文字が大書されるところ。駒は麦から生まれた本人の似姿。笑えます。

2話がいちばんのお気に入り。2作目に登場した雷王の息子・と友達になった人間の子・菫虔のお話。雷になることを目指している菫虔は雷王から「この雷龍珠を龍神の王に渡すように」命じられます。菫虔が健気で…ほんと、いいお話です。

びっくりしたのが6話。なぜか現代日本が舞台で、僕僕によく似た女性と結婚していて、彼女はなぜか老衰で死にかけてる。転生しても「やっぱり王弁だわ」。

Img_3104

冒頭に、これまでの旅の順路がわかる「ロードマップ」が掲載されています。ずいぶん長い旅をしてきましたが、さて、どこにたどりつくのやら。楽しみです。

お勧め度:★★★★★

2016年12月11日 (日)

[iPhone] 銀河アドベンチャー walkr エピック編 2016

銀河アドベンチャー walkrの「エピック」とは、他のユーザーと共に2〜10名で艦隊を組んで冒険に出るイベントです。キューブや(惑星探査のための)銀河マップ、ユニークなDFR設計図が賞品としてもらえます。また貢献度に応じてコインも配分されます。一度クリアしても何度でも参加できます。

Img_3113

「エピック」では「艦隊」を自分で作るか、既存の艦隊に参加するかのいずれか。「艦隊」を作る場合「招待のみ」スイッチをONにすると「ともだち」を招待する「プライベート」モードになり、OFFのままだと一般から参加者を募る「パブリック」モードになります。

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上図では既存艦隊がふたつあって、下の艦隊は10/10ですから、すでに満員御礼。出発準備が完了しています。上の艦隊は10名中3名しかいませんから、あと7名まで参加することができます。

「エピック」では複数のイベントで構成され、イベントごとに「食糧」「コイン」「資源」を寄付したり、攻撃か援護かといった「二者択一」を迫られます。イベントはストーリー性があるように見えますが、かなり適当です。深く考えないほうがいいと思います。

「エピック」画面右上の時計アイコンで、過去に参加したエピックの履歴を参照でき、書類アイコンでは現在のエピックのステータスが表示されます。艦隊出発前であればプライベートとパブリックの切り替えも可能です。つまり、3名だけ「ともだち」を招待して(パブリック設定に戻して)他は一般参加者を募るということもできます。

メイン画面も含めて、隠し機能がたくさんあるので探してみてください。それも含めて「アドベンチャー」です!

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イベントで食糧やコインを寄付するには「スタミナ」が必要となります。

画面の右上に緑のゲージが3つ表示されているのがフルパワーで、使い切ると1ゲージあたりスタミナが回復するには10分(プライベートでは1分)かかります。以前は「スタミナ」ゲージは存在しなかったのですが、そうすると早い者勝ちとばかりに独り占めする人が出てくるので導入されたようです。

メンバーが最低人数集まった時点で艦長が出発させるか、フルメンバーが集まると6時間後に自動で出発します。出発後は艦長がいなくても艦隊は最後まで自動で進みます。ただ、イベントが終了するまでは停止していますし、移動中にエネルギーが切れると艦隊は止まってしまいます。

惑星の資源を満タンにしたり、惑星のアップグレードを完了するのを待っていられないときには「ブースト」も可能です。ただ、大量のコインかキューブが必要になり、わたしの感覚では割に合いません。コインかキューブが余っているときだけ使うべきだと思います。まさに「時は金なり」です。

「エピック」は「メンバーで協力して銀河を冒険する」というのが建前ですが、参加者はキューブや銀河マップ、コインなどが目当てです。ですから強引な手を使う人も出てくるわけですが、大事なことは「ムキにならない」こと。遊びなのですから、楽しくやりましょう!

わたしがエピックに参加するようになった理由は、新しい宇宙船のロック解除するためにキューブが必要だったからです。たとえば1回で300キューブは有り難いとはいえ、7000キューブ貯めるには24回参加しなければならず、1回のエピックに3日間かかるとしたら72日間、2ヶ月以上かかります。キューブは購入することもできますが(3,600キューブが¥2,400)、そうしたら負けのような気がしてがんばりました。

惑星のアップグレードのためにコインが必要なのですが、ある程度ゲームが進んでくると、1レベル上げるためにもコインが1,000万、時間は10日余りも必要になってきます。報酬の高いエピックに参加すれば1回でコインを1,000万入手することも可能ですが、他のメンバーのことも考えなければなりません。

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自分で作った艦隊であればともかく、他の人が作った艦隊に便乗する身では、艦長を押しのけて独走はできません。ところが、そうは考えない人もいるようで、わたしが作った艦隊にまず食糧をいくらか寄付して、他のメンバーの参加を待っていたら、2番目に来た人が食糧もコインも残りすべてを寄付(独り占め)してしまっていたことがあります。そして、その人は途中まったく参加せず、最後に報酬だけ手に入れたのです。これはちょっとひどいと思います。わたしだけならともかく、他の参加者に失礼です。出発前であれば、艦長はメンバーを「脱退」させる(追い出す)ことができますから、目に余る場合は伝家の宝刀を抜くしかないでしょう。(まだやったことないけど)

逆に、艦隊を作った艦長が100%独り占めしていたこともあります。もちろんそんな艦隊には参加しませんが(一旦参加しても脱退できます)おそらく作るだけ作って何もしないで報酬を得る作戦なのでしょう。世の中にはいろんな人がいます。だから、ムキにならないことです。

わたしは原則として自分で艦隊を作るようにしていますが、タイミングによっては参加者を募集している艦隊がたくさん(10以上)あって、そこで新規にメンバーを集めるには時間がかかりすぎると判断したときは他の艦隊に参加させてもらいます。艦隊メンバーが2時間で集まることもあれば、24時間以上かかることもあります。

また、たとえば10名で出発しても、イベントに積極的に参加するのは4名程度で、逆に2名ほどは不参加(貢献度0%)であることが多いようです。アクティブユーザーが多いとイベントが早く終わりますが、深夜イベントに誰も参加しないようだとエピック終了には時間がかかります。とくに「資源」の寄付はひとりでは追いつきません。ましてや、運悪くアップグレード中の惑星の資源が指定されたら寄付しようがありません。(あきらめましょう)

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長時間かかる「エピック」の中に「二者択一」イベントがあるのですが、これはどちらを選んでも大差ないにもかかわらず、下手するとそこで意味もなく24時間待たされるので、わたしは嫌いです。検証はできていませんが、要するに多数決。つまり10名が5対5に割れるのが最悪で24時間待ち確定。最短コースは片方に6票入ればそこで終了。ですから、わたしはメッセージ機能を使って「わたしは○○を選びました。迷ったときはこちらのボタンを押してください」というように書き込みます。(読んでもらえる保証はありませんが)

一度にたくさんのコインを集めるには「エピック」がよいのですが、自分の惑星からコインを得ることもできます。95個の満タン惑星からコインを集めて回っても、せいぜい100万コインなので効率は悪いのですが、それでもちりも積もれば山となる。エピックの途中で、次の資源提供イベントまで時間があるときにはコツコツと惑星から資源を回収しましょう。

そうやって苦労して惑星を1レベル上げても、増える人口はたったのふたり。なんだかなぁ。宇宙は果てしなく、先は長いなぁ。(ため息)

2016年12月 9日 (金)

[iPhone] 銀河アドベンチャー walkr 基本編 2016

銀河アドベンチャー walkr は、自分の宇宙船で地球を飛び立ち、銀河宇宙の新たな惑星を探査、植民地化していくゲーム。時間制限がなく、マイペースで進めていくうちに、それなりに自分の宇宙が広がっていくのが楽しい。宇宙船のエネルギーが「歩く」こと(歩数)で貯まるのもユニークです。

Walkr

walkr は不定期にバージョンアップされ、突然、宇宙船の種類が増えたり、惑星(銀河マップ)が増えたり、ルールが変わることもあります。ですから、ここで書くことは WALKR SYSTEM v3.0.10.0でのお話であることと、わたしの勘違いや間違いもあるかもしれないことをご承知おきください。すべては書き切れないので気づいたことから挙げていきます。

まず、このゲームの目的は「銀河の住民を増やすこと」です。

そのために新たな惑星を発見し、DFR(食糧衛星)を作って、食糧を供給しつつ、惑星のレベルを上げていくことで人口が増えていきます。結果として、地球からひとつながりの惑星とDFRの鎖をつくっていくことになるわけです。

建造できるDFRの最大数と保管できる食糧の最大量は「WALKR のコア」のレベルに制限を受けます。コアをアップグレードするには「工場」メニュー右下のアップグレードボタンを押します(要コイン)。また、キューブで新しい宇宙船を買うこと(ロック解除)もできます。すると宇宙船の外見と性能が変わります。

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機能的には飛行速度が上がったり、積載エネルギー量が増えたりします。個人的には、速度よりもエネルギーの保有量が上がるほうがうれしい。発見した惑星は「食糧」を提供することで見返りに「資源」を「コイン」(お金)として得ることができ、惑星をアップグレードすることで最大資源量と人口が増えていきます。「食糧」の生産はDFRという食糧生産衛星で行います。これは惑星探査のような要領で建造することができます。

地球から離れるほど、レベルが上がるほどインフレが進んで、とんでもない時間と費用がかかるようになっていきます。ただし、DFR の建造コストと供給される食糧の量はどこでも同一です。

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このゲームの鍵は「時間」と「コスト」です。

食糧生産、資源生産、探査などには「時間」がかかります。「ブースト」コマンドを使えば時間を短縮できますが、これは「エネルギー」やお金(コイン)が余っているときだけにしましょう。お金はコアと惑星のアップグレードに投資すべきです。

お金には「コイン」と「キューブ」があります。

コインはDFRで生産した食糧を惑星に投入することで得ることができますが、キューブはランダムに銀河を漂っているワイルドキューブを拾うか、別記事にて後述予定の「エピック」の報酬として得ることができます。キューブは宇宙船のロック解除に必要なので、ひたすら貯めておくことをお勧めします。

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わたしはいわゆるネットゲームには興味がなかったので、walkr のネット機能は長い間使わずにいました。ただ「エピック」を知ってから全機能を調べてみたところ「ランキング」メニューがあって、全惑星の住民数合計で自分の順位が決まることを知りました。

惑星の住民を増やすには「惑星を増やす」「惑星をアップグレードする」「惑星の衛星に人口を増やすものを付ける」方法があります。

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惑星も衛星もおかしなものが多くて混乱しますが、ある惑星と衛星を組み合わせたとき右下に+表示がふたつ並んで出たものは相性が良い証拠。よく考えれば「これだ」というペアが見つかります。でも、人口増加を優先するならば、そういった衛星を付けてもいい。絶対の正解はありません。

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現在、惑星は(地球を含めて)96個あります。惑星探査のためには「銀河マップ」が必要で、いくつかは「エピック」の報酬になっています。ですから、いずれ「エピック」に参加しなければなりません。ただし、誰でも最初から参加できるわけではありません。参加条件をクリアできるようになったら試してみてください。最大10名のユーザーで艦隊を組んで冒険に出るイベントです。報酬は、銀河マップだったり、ユニークなDFRだったり、キューブだったりしますが、艦隊への貢献度に応じてコインも分配されます。貢献度が0%だと報酬もゼロです。

エネルギーを補う手段として「司令室」と「ブースター」があります。「司令室」の3つの椅子に「ともだち」からユーザーを指定すると、自動的にエネルギーが提供されます。いつ、どれだけのエネルギーが供給されるのか理屈はわかりませんが、多少なりとも提供してもらえると助かります。「ブースター」は2時間、歩数カウンターが2倍されます。外出するときなどにONにするとよいでしょう。終了後18時間は冷却時間となり使用できません。

最後に「設定」メニューの「プレイヤーサポート」「ヘルプ」には目を通しておきましょう。大事なことが書いてあります。(英語ですけど)

2016年12月 8日 (木)

鋼の魂ー僕僕先生 6 (仁木英之)

鋼の魂 僕僕先生 (新潮文庫)
鋼の魂 』は シリーズ第6弾。唐の皇帝いわく「遥か西南の地に、鋼で作られた神が埋もれていると聞く。かつて黄帝と炎帝が繰り広げた大いなる戦の際に使われたものだという以外、私も詳しくは知らない。それがあれば、四方の蛮夷を鎮め、天下をさらに安らかに治めることができると考えているのだ」。胡蝶の宋格之は、その鋼の神を持ち帰るように命じられます。そこに宋格之を「父の仇」と狙う呉紫蘭もいっしょに西南へ向かうのでした。

1. 捜宝人
2. 南詔風景
3. 程海に、宝あり
4. 女神は見た
5. それぞれの決意
6 湖底の迷宮
7. 鋼人たち

唐、吐蕃、南詔の三国が支配を狙う国境地帯、雲南で宋格之と呉紫蘭は孤児たちを引き取って村をつくって暮らしています。鋼の神はおそらく程海の湖底に眠っていることまではわかった宋格之ですが、水の底にもぐって捜すのは神仙でなければ無理なのでチャンスを待っていたところに僕僕たちが現れたわけです。

三方から狙われ、村々は略奪に遭い、復讐のため「奇兵」を繰り出しゲリラ戦を挑んでいるのですが、それで敵を退けることができるわけでなく無駄に命を散らすだけ。僕僕はそれを止めようと王弁に解決を求めるのですが…。

今回は政治的欲望と戦のきな臭さがぷんぷん漂い、いや〜な感じ。僕僕は落とし所を図っているようでいて、王弁のなりゆき任せに頼っているところもあるようで、いつもながら不思議な仙人です。果たして鋼の神は蘇るのでしょうか。

お勧め度:★★★★☆

2016年12月 6日 (火)

名古屋能楽堂 12月特別公演:富士太鼓、項羽を観てきました!

名古屋能楽堂の12月特別公演は、いつもより演目が多めです。

能が「富士太鼓」と「項羽」、狂言が「釣針」、舞囃子が「井筒」と「芦刈」の5曲。3時間コースです。いつもより混んでいましたが、入口で当日券を販売していましたから満席には至っていません。

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▼ 能「富士太鼓」

御所の内裏の太鼓役になろうと摂津(大阪)から上った富士。夢見が悪かったために夫を追ってきた妻と娘。嫌な予感が的中し、富士は楽人同士の諍いで殺されていました。形見に衣装を受け取った妻は狂乱状態に陥り、やがて富士の霊が妻に乗り移り…。悲しい話です。

寝不足で能を鑑賞するべきではありません。眠くてつらかった。記憶が途切れ途切れで…お恥ずかしい。

▼ 狂言「釣針」

独身の主従は西宮の夷で賜った釣針で妻を釣ろうとします。初老の主人は太郎冠者(召使い)に任せるのですが、

「見目はどうでもよいですか」「いやいや、見目が良いのがよい」
「年は40くらいでよいですか」「いやいや、12〜3がよい」
「いくらなんでもそれでは若すぎるので17〜8でよいですか」「ああ、よいだろう」

釣竿を持った太郎冠者が「釣ろうよ、釣ろうよ」と唄いながら橋掛かりのむこうまで歩いていくと、小袖を被った姫が釣られてきます。姫を主人のところまで案内すると、今度は腰元を釣ろうといいます。「たくさん釣ってこい」と言われて「そのうちのひとりをわたしの妻にしてもよいでしょうか」「ああ、わかった」。というわけで、太郎冠者は再度釣りにいくとぞろぞろと4人も釣れました。

太郎冠者はひとりずつ小袖の下を覗いては「姫の世話が必要だから主人のところへ行け」といいます。妻にしたいとは思えなかったようです。そして、最後のひとり。小袖をめくってびっくり仰天。愉快な狂言でした。

隣の席に外国人女性3人組がいらしたのですが、能はイヤホンガイドがあるからいいものの、狂言はガイドがないので「わからないのでは」と気になったものの、上演中はしゃべることができないので何もできませんでした。

▼ 舞囃子「井筒」と舞囃子「芦刈」

「井筒」はゆったりした舞なので、眠くてたまりません。「芦刈」が始まると、シテも地謡も全員女性なのに驚いて眼が覚めました。「井筒」は男声、「芦刈」は女声です。そういう演目なのか、演出なのか不明ですが、面白いですね。

▼ 能「項羽」

ワキの草刈りが3名登場し秋草を刈って家路につこうと、年老いた渡し守に乗せてほしいと頼みます。対岸に着くと船賃の代わりに、草刈りがもっていた虞美人草を1本ほしいといいます。訳を尋ねると、この花は項羽の后虞美人の墓から生えた花だと答え、自分は戦い破れて自害した項羽の霊で、弔ってほしいといって姿を消します。

弔うにも僧はいません。草刈りが弔うのも妙な感じですが、アイの船頭が本当の渡し守として現れ「自分が渡さなければこちらの岸に渡れるはずがない」と不審がります。草刈りが事情を説明すると、船頭はまた項羽の最後の話を語りだします。

そうして、いよいよ後シテの項羽とツレの虞美人が登場します。項羽は大きな鉾(槍)を持ち、勇ましい。夫の命運が尽きたことを悟った虞美人が投身自殺し、項羽は嘆き悲しみます。

いきなり中国の幽霊が出てきても言葉が通じないじゃないか。と思ったのですが、ここは日本ではなく、揚子江の上流、鳥江というところが舞台だったのですね。当時の中国では僧が草刈りしたのかな?

項羽の囃子方の小鼓・船戸明弘さんと大皷・河村眞之介さんの息がぴったり合う下りで、気持ちよくて眼が覚めました。やっぱり能のお囃子はすばらしい!

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次回は平成29年1月3日(火) 13:00 に「正月特別公演(翁、楊貴妃)」があります。能や狂言に興味のある方は名古屋能楽堂へ足を運んでみてください。

2016年12月 5日 (月)

先生の隠しごとー僕僕先生 5 (仁木英之)

先生の隠しごと 僕僕先生 (新潮文庫)
先生の隠しごとー僕僕先生 』は、人が自由に生きられる理想の国ラクシアの光と影を描きます。

・蚕嬢の結婚
・蛮夷の官軍
・光の国
・影探し
・銀の病
・古き想い
・拠比の剣

人間の姿に戻った蚕嬢はめでたく結婚し、漢人に略奪された村でたったひとりの生き残った蒼芽香が旅に加わります。村人を葬るのに手を貸した劉欣に懐いているようですが、劉欣はいたって冷淡。それでも王弁には「俺が殺すまでは死ぬな」と彼なりにやさしくなってきました。

英雄王ラクスの理想は高く、それでいて気さくで親切。僕僕は突然「ボクはラクスの妻になることにしたよ」。へ、なんですと!? 王弁はショックで倒れます。そりゃそうだわなぁ。ここで王弁が絶望して出て行かなかったのが不思議。なぜ残ったのでしょうか。

劉欣が光の国の周辺を調べ、怪しいと睨んだ銀山に王弁を送り込みます。薄妃と蒼芽香は、蚕嬢にもらった絹糸の尽きることのない糸巻きを使って、華やかな着物を織ります。しかし、ラクスは華美を嫌うため、その着物を着た娘たちは追放されそうに…。

僕僕の過去が明らかになるのですが、僕僕って女神だったの? 女神と仙人はどうちがう? よくわからん。

お勧め度:★★★★☆

2016年12月 3日 (土)

さびしい女神ー僕僕先生 4 (仁木英之)

さびしい女神―僕僕先生 (新潮文庫)
さびしい女神―僕僕先生 』では、南へ旅してきた僕僕、王弁、薄妃、劉欣、蚕嬢ら一行は、旱魃に苦しむ苗人の国が東西に分かれて一触即発の事態に陥っているところに出くわします。国境にある六合峰に封じられた旱の神「魃」の封印の巫女だったのが蚕嬢なのです。さて、彼女はどうやって事態を解決するのか。封印を解かれた災厄神・魃によってもたらされた旱は国を滅ぼしてしまうのか…。

王弁は仙人になりたい割に感情的で場当たり的。世を達観した仙人とは対局にある存在。頼りなくて危なっかしいにもかかわらず、なぜか重要なポジションを得るために話はややこしくなってゆくのでした。「このアホ弟子が」と僕僕が頭を抱えている様子が想像できて、これがおもしろいんですけど。

僕僕先生は中国の唐代が舞台ですが、江戸時代の妖たちを描いた『しゃばけ』シリーズと雰囲気が似ています。人の世を舞台に、人ならざるものとの交流を描くという点では共通です。悲劇もあるけれど、どこかのんびりしているところがいい。その役どころが王弁であり、若旦那なのです。

さて、なぜか魃と知り合った王弁は、この女神をなんとかして救おうと東奔西走。宇宙の彼方まで飛んでいき、そこで見たのは魃が生み出された古代戦争だったのです。

魃の最後のセリフが切ない。王弁はやっぱり唐変木です。

僕僕の最後のセリフが意味深。次巻でなにか明かされるのでしょうか。

お勧め度:★★★★★

2016年12月 1日 (木)

胡蝶の失くし物―僕僕先生 3 (仁木英之)

胡蝶の失くし物―僕僕先生 (新潮文庫)
胡蝶の失くし物―僕僕先生 』は、旅の途中、僕僕と王弁が暗殺集団「胡蝶房」の劉欣に狙われます。しかし、僕僕の機転によって劉欣の手を逃れただけでなく、なぜか劉欣が旅の道連れに加わることになって…。

・闇に囚われた者
・せっかちな女神
・夢に笑えば
・惑う殺し屋
・誰かのために流す涙
・失くし物、見つけた物

2巻で登場した薄妃もまだ同道していますし、威勢のいい少女の声でしゃべる蚕までついてきて、王弁の脳内はカオスと化しております。それでも僕僕はすべてを見通したように暢気に構えています。でも、すべてがわかるわけではなく、わからないことを楽しんでいる様子。あえて太平楽な王弁の影響を受けているふうに見受けられます。

過去の出来事が伏線になっているため、ここでやめるわけにいきません。シリーズを読破するぞ!

お勧め度:★★★★☆

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