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2016年12月 3日 (土)

さびしい女神ー僕僕先生 4 (仁木英之)

さびしい女神―僕僕先生 (新潮文庫)
さびしい女神―僕僕先生 』では、南へ旅してきた僕僕、王弁、薄妃、劉欣、蚕嬢ら一行は、旱魃に苦しむ苗人の国が東西に分かれて一触即発の事態に陥っているところに出くわします。国境にある六合峰に封じられた旱の神「魃」の封印の巫女だったのが蚕嬢なのです。さて、彼女はどうやって事態を解決するのか。封印を解かれた災厄神・魃によってもたらされた旱は国を滅ぼしてしまうのか…。

王弁は仙人になりたい割に感情的で場当たり的。世を達観した仙人とは対局にある存在。頼りなくて危なっかしいにもかかわらず、なぜか重要なポジションを得るために話はややこしくなってゆくのでした。「このアホ弟子が」と僕僕が頭を抱えている様子が想像できて、これがおもしろいんですけど。

僕僕先生は中国の唐代が舞台ですが、江戸時代の妖たちを描いた『しゃばけ』シリーズと雰囲気が似ています。人の世を舞台に、人ならざるものとの交流を描くという点では共通です。悲劇もあるけれど、どこかのんびりしているところがいい。その役どころが王弁であり、若旦那なのです。

さて、なぜか魃と知り合った王弁は、この女神をなんとかして救おうと東奔西走。宇宙の彼方まで飛んでいき、そこで見たのは魃が生み出された古代戦争だったのです。

魃の最後のセリフが切ない。王弁はやっぱり唐変木です。

僕僕の最後のセリフが意味深。次巻でなにか明かされるのでしょうか。

お勧め度:★★★★★

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