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2016年11月30日 (水)

薄妃の恋ー僕僕先生 2 (仁木英之)

薄妃の恋―僕僕先生 (新潮文庫)
薄妃の恋―僕僕先生』はシリーズ第2弾。王弁は薬師として勤めながら、帰りを待ちわびていた僕僕が5年ぶりに戻ってきたところで前巻は終わり、今作はその続きです。

・王弁、料理勝負に出る
・雷神の子、友を得る
・王弁、熱愛現場を目撃する
・王弁、女神の厠で妙薬を探す
・僕僕、異界の剣を仇討ちに貸し出す
・僕僕、歌姫にはまる

料理の才などない王弁が料理勝負に出ることになったり、雨乞いしたら雨が止まなくなって困ったり、所構わずイチャイチャしている男が実は死にかけていたり、拠比の剣が出てきたり、街中の人間が夢中になる歌姫が登場したり、今回ものんきでにぎやかな旅です。表紙絵のペラペラの美女が3話で登場し、その後、旅の道連れとなります。

師弟以上、恋人未満。相変わらず王弁は僕僕に恋い焦がれつつも、懊悩する心を読まれては僕僕にからかわれています。僕僕に近づくには仙人の技を覚えたいけれど、雲に乗ったり壁をすり抜けたりは容易ではありません。僕僕はふだん少女の姿をとっていますが、それが真の姿かどうかわかりません。仙人なのですから、よぼよぼの老人かもしれない。「もし老人だったらどうする?」と僕僕は意地悪な質問をします。老若男女であれば、まだ人間ですからよいのですが、獣、妖だったりしたらたいへんです。不安に思っていると僕僕に心を読まれて「なにを考えているんだ」と釣竿で叩かれるわけです。

へたれロリコンが仙人に試され、鍛えられ、おもちゃにされながら成長していく物語。なのでしょう、たぶん。他の登場人物や妖たちもどこか人間臭くて面白い。呑んだくれてやさぐれてる女神なんてちょっと可愛いかも。しかし、それをたしなめるのは命がけ?

あとがきが夏川草介なのでびっくり。わたしが好きな『神様のカルテ』の作者です。仁木英之とは面識はないものの大阪出身、信州大学出身、カレー屋つながりだとか。今度松本を訪れたら、その信州大近くのカレー屋さんにも行ってみます。

お勧め度:★★★★☆

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