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2016年11月26日 (土)

僕僕先生 零 (仁木英之)

僕僕先生 零 (新潮文庫nex)
僕僕先生 零 』は、オリジナル「僕僕先生」シリーズとは別に、新たに書き下ろされた新シリーズ。従来は新潮文庫だったのが新潮文庫nexから出版され、表紙もラノベ風の可愛らしいキャラになった。わたしもこちらのほうが僕僕のキャラに合っていると思います。

オリジナルシリーズを知らずに、表紙に惹かれてこちらを手にとったもので「僕僕先生」のことがまだよくわかっていません。「零」ということはエピソード零。即ち前日譚なのでしょうか。

中国の故事が下敷きになっているようで、老君が「一」(いち? はじめ?)を天地の礎として置き、それが細胞分裂していくわけですが、老君の下に三聖がいます。

1. 天地を栄えさせる存在の創造する「炎帝」
2. 天地の秩序を司る「黄帝」
3. 創造された生き物を殖やす「西王母」

炎帝によって創造された料理神仙が僕僕であり、火と水を操る妖の獯獯(くんくん)と洵洵(じゅんじゅん)。

「零」シリーズにおける僕僕の相棒は、水を司る神「拠比」。これがいまいち頼りない。そういう意味では「僕僕先生」シリーズの王弁同様の位置づけですね。本来、神である拠比は不老不死で、食事は不要なのですが、人の姿をとっているとなぜか腹が減り、なにも食べないと動けなくなってしまう。そこで仕方なく僕僕に食べさせてもらうわけですが…。

神仙とはいえ僕僕はとくに術の力を持たないのですが、自分の料理を「おいしい」と言ってもらえると、それが力になるという、可愛らしい仙人です。「一」の欠片集めの旅がはじまります。

お勧め度:★★★★★

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