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2016年10月25日 (火)

ワキから見る能世界 (安田登)

ワキから見る能世界 (生活人新書)
ワキから見る能世界 』は、現在『異界を旅する能 ワキという存在 (ちくま文庫) 』として出版されています。実際にワキを演じる著者だからこそ見える世界があり、一歩踏み込んだ解釈を見せてくれます。

能では「シテ」が主人公で「ワキ」は脇役かと思っていましたが、そうではないようです。シテというのは「〜する人」であり、ワキは「分からせる人」だというのです。夢幻能において、シテは幽霊でワキは旅の僧だったりします。つまり「死者は留まり、生者は旅する」。シテの思いを晴らす手助けをするのがワキなのです。

「能(夢幻能)とは、ワキが異界の住人であるシテと出会う物語。ふたりの出会いが実現されたとき、そこには異界が出現する。そして、その出会いを実現するためには、ワキは自分の存在をなるべく無に近づけるための行為をする必要がある。それが旅だった。しかも、乞食の行としての旅だった。」

一度読んだだけではよくわからない部分もありますが、能のガイドブックに飽きた方にはお勧めします。夏目漱石が能にも通じていたと知り「草枕」を読み直してみることにしました。

お勧め度:★★★★☆

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