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2016年10月 7日 (金)

2016 錦秋名古屋顔見世 歌舞伎初体験記

錦秋名古屋顔見世(夜の部)を観てきました。今年になって、文楽と能を生まれて初めて観て、残るは歌舞伎だったのです。

演目は「菅原伝授手習鑑(寺子屋)」「英執着獅子」「品川心中」。会場は本来、伏見の御園座なのですが、建て替え中のため、金山の日本特殊陶業市民会館です。

Kabuki2

3等席なので、2階席のいちばんうしろ。いわゆる「大向こう」というやつです。「よろずや」と声をかけるおじさんがいました。それにしても、この席が6,000円とは、文楽や能と比べると高い。それだけ歌舞伎は大掛かりでお金がかかるのでしょう。

次男といっしょだったので、上図のチラシを受付でもらって、裏面のあらすじを読んでおくように渡しました。あらすじがわかっていればなんとかついていけるはず。

「菅原伝授手習鑑」は文楽にもあります。菅原道真が大宰府に流されるお話なのですが、寺子屋を営む武部源蔵が、道真(菅丞相)の息子(菅秀才)を匿っていることを時平に知られ、秀才の首を差し出すよう命じられたのです。なんと源蔵(染五郎)は、その日寺子屋に入ったばかりの小太郎を身代わりにして、その首を差し出します。検分役の松王丸(仁左衛門)の目をごまかし、ピンチを切り抜けたところに、小太郎の母が迎えにやってきます。「小太郎は奥で元気に遊んでおります」と嘘をついて、母親に斬りかかったところに松王丸が現れます。じつは小太郎は松王丸の実子だったのです!

小太郎を身代わりに差し出すのは覚悟のうえだったとはいえ、親にとってはむごすぎる。小太郎の最後の様子を訊ねる松王丸に、源蔵は「事情を説明したらご自分から首を差し出されました。しかも最後は笑っておられました」。「なに、笑っておったか」。息子をあっぱれと褒めてやりたいところだけれども…そのときの松王丸のなんともいえない表情を思い出すと今でも泣けてきます。

舞台上手に太夫と三味線がいて「文楽とおなじだ」。人形はしゃべらないから太夫がセリフも話さないといけないけれど、歌舞伎では役者がしゃべるので、太夫は解説役。

舞台がはじまって最初に感心したのが、源蔵の妻戸浪(梅枝)が登場した瞬間。「女方ってすごい」。女より女らしい。男は男らしく、女は女らしくと、はっきりしています。これが浮世絵になったのですね。

最後に、登場人物全員がポーズを取って終わるのですが、それがすごく様(さま)になっているのです。そのまま菊人形にしたいくらい。ほぉ〜っとため息をついたところで幕となりました。

しかし、寺子屋はストーリーが重すぎて疲れました。

(つづく)

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