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2016年9月11日 (日)

亡霊星域 (アン・レッキー)

亡霊星域 (創元SF文庫)
亡霊星域 』は『叛逆航路』の続編。人間が脳にインプラントを突っ込まれ、記憶はAIで上書きされ、数千体の(情報を共有する)仲間と共に宇宙艦船を動かす「属躰」だったブレクは、皇帝アナーンダ・ミアナーイによって反乱艦船として破壊され、一体だけ生き残ったため、アナーンダに復讐を誓って行動したのが前巻、つまり第1巻でした。(よくわからずに斜め読みしたため理解が及んでいない部分があります。勘違いしていたらご容赦ください。)

当然、皇帝アナーンダも数千体いまして、それが方針の違いから内部分裂、内戦状態になり、中央のオマーフ宮殿はもとより、連絡が途絶えた辺境地域も混乱しているはず。「一方のアナーンダ」が「もう一方のアナーンダ」を抑えた時点で、ブレクは艦隊司令官に任じられ「カルルの慈(めぐみ)」艦長としてアソエク・ステーションに向かったのです。そこは、ブレクのかつての副官オーンの妹が園芸技官として暮らしている場所。ブレクは彼女に会うつもりのようです。

今回はアソエクでのお話。人間ではないブレクが非常に人間的だったり、人間が無表情な属躰のフリをしたり、サイボーグを超えた世界であるはずなのに、種族同士の争いはもちろん、ステーション内部でも搾取、暴力、殺人が横行しています。戦争を好む、人間の本性は未来も変わらないのか、と絶望的な気分になります。

かつてのブレクは多くの仲間と艦船の一部であり、上官を大切に思って生きてきたのに、突然、孤立無援の状況に突き落とされ、それこそ絶望したはず。一方のアナーンダは文字通り、自分自身と戦う羽目になったわけですが、自分と殺しあうというのは一体どういう感覚なのでしょうか。

次巻、3巻で完結するそうです。

お勧め度:★★★★☆

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