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2016年9月

2016年9月29日 (木)

絵本 夢の江戸歌舞伎 (服部幸雄)

絵本 夢の江戸歌舞伎 (歴史を旅する絵本)
絵本 夢の江戸歌舞伎 』は、芝居小屋での歌舞伎興行の様子を描いた絵本です。巻末の資料によると、芝居小屋は間口22m、奥行36m。地上3階、地下1階建ての木造建築。

大道具、小道具、衣装、着付け、稽古などの舞台裏が丹念に描かれ、升席、桟敷には客が大入りです。客席の真上に俄かに橋が架けられ、華やかな踊りの列が練り歩き、役者が宙吊り(宙乗り)をしています。客は弁当を広げ、酒を飲み、大騒ぎ。文字通り、お祭り騒ぎです。

図書館では児童書コーナーにありますが、たしかに「ウォーリーをさがせ」に似ています。ひとりひとりの表情を追っていくのも楽しい。子供がこの絵本で歌舞伎に興味を持ったら、ほんとうの歌舞伎に連れていってみるといいでしょう。江戸時代を肌で感じることができるかもしれません。

お勧め度:★★★★★

 

2016年9月27日 (火)

出雲の阿国 (下) (有吉佐和子)

出雲の阿国(下) (中公文庫)
出雲の阿国 』下巻では、阿国歌舞伎に名護屋山三が笛で飛び入りし、阿国は一目惚れ。しかし「天下一」の阿国は、男たちに我が身を思い知らせてしまい離れていってしまいます。秀吉の死後、家康の時代となり、阿国一座も江戸を目指します。

風に舞う木の葉のような旅芸人人生。歌舞伎が当たれば真似をする者が出てきて、阿国を憎いと思えば邪魔をする。つねに新しいものを求めて変わっていかなければ生き残れない。モノマネでは本物にはなれない。

解説にあるように「お国をめぐる四人の男の愛憎、人はパンのみにて生くるにあらずという芸術論、反体制文化(かぶき風俗)、和楽器発展史など主題の重層性」もおおきな魅力。といっても、出雲からお国を追いかけてきた男はうっとおしい。奴はフィクションでしょう。

歌舞伎の種を蒔いたお国の一生をあなたも読んでみませんか?

お勧め度:★★★★★

2016年9月25日 (日)

出雲の阿国 (上) (有吉佐和子)

出雲の阿国(上) (中公文庫)
出雲の阿国』は、日経新聞夕刊の紹介記事をみて読んでみたのですが、時代小説でありながら、とても読みやすく、とっても面白い。今年になって古典芸能に興味を持ち、文楽や能を観たこともあって、歌舞伎創始の物語は興味深いものです。

出雲出身のお国は唄と踊りが好きで、口べらしの念仏踊りに京の都に出てきて、秀吉の御伽衆のひとり梅庵の目に止まったのでした。

秀吉による検地令や大坂城築城、朝鮮出兵などに翻弄されながらも、お国自身は常に多くの観客といっしょに唄と踊りに酔いたいと思っていました。ところが、梅庵のところで出会った鼓打ちの三九郎に惚れて女夫仲になっても、三九郎は権力者に認めてもらうことしか眼中になく、お国とすれちがっていくのでした。

とにかく、お国の健やかな素直さが好ましい。つらい思いをしても踊りがお国を救います。「人の死というのは、そのときから魂が他人の中に生きることではあるまいか」という言葉からも、その心根が窺えます。

秀吉が死に、にわかに家康の動きが派手になってきて、三九郎は慌てます。さて、お国一座はどうなっていくのでしょうか。(下巻へつづく)

お勧め度:★★★★★

2016年9月22日 (木)

能・文楽・歌舞伎 (ドナルド・キーン)

能・文楽・歌舞伎 (講談社学術文庫)
能・文楽・歌舞伎 』は、初めて能を観て、もっと能のことを知ろうと図書館で本を探していて見つけました。作者は、日本人以上に日本文化を愛するドナルド・キーンです。彼が見た能について興味が湧き、大きな窓に向いた椅子に座ってページを繰るうちに引き込まれていきました。能について200ページ、文楽が100ページ、歌舞伎等に60ページを割いていて、それがそのまま彼の関心度を表しているようです。

西欧の戯曲、演劇、文学との比較が興味深い。シェークスピアやゲーテのように劇作家の地位は高く、世阿弥や近松の作品は文学としても優れているというのです。そう言われると、勉強する値打ちがあります。能は歌舞伎と異なり、玄人の観客向きだとか。どこまで深く鑑賞できるかということでしょうが、最初から玄人だった人はいません。私も興味が続く限り、たくさん観て、勉強して、息子たちを巻き込みたいと思います。(笑)

お勧め度:★★★☆☆

2016年9月13日 (火)

第14回 名古屋片山能(能初心者の体験記)

今年になって文楽を見るようになって、能と狂言にも興味を持ち『風姿花伝』をざっと読んでみたもののピンと来なくて、これは実際に見てみるしかないという結論に達したのでした。

どうも「能=退屈」という印象があるため、まずは狂言の公演を探したのですが、そう都合よくは見つかりません。そんなとき、中日新聞の夕刊に、翌日の「第14回 名古屋片山能」が紹介されていたのです。当日券ってあるのかな?

当日、自転車で散歩がてら、名古屋能楽堂へ向かいます。

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場所は、名古屋城正門前駐車場の西隣り。能に関する展示室が常設されていて、9:00-17:00まで自由に入ることができます。

受付で、名古屋片山能の当日券について尋ねたところ「主催者がまだ見えていないのでわかりません。開演1時間前に開場となりますから、午後1時前に会場受付にいらしてみてください」とのこと。

まだ時間があるので、小川交差点近くの「テーラ・テール」で買ったパンをもって名城公園へ。

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写真左上がサリュー(クロワッサン)、右上がチョコとくるみのハード系、下がブルーベリーとクリームを挟んだパン。焼きたてのチョコくるみもおいしかったけれど、わたしはサクサク系が好きなので、やっぱりサリューかな。わたしにとってテーラ・テールの基本はサリューです。

読書したいのですが、屋外は暑いし騒々しい。能楽堂の中のソファーのほうが静かで涼しい。待ち時間が長くなるかもしれないと思って、今日は文庫を2冊持参しました。アン・レッキーの『亡霊星域 』と、有吉佐和子の『出雲の阿国 』。

いろいろとユニークなSF『亡霊星域 』を読み終えて『出雲の阿国 』に移ったら、これが面白い! 秀吉の時代、ややこ(子供)踊りをもとにしてかぶき踊りを創始した「おくに」を描いた小説です。

1時前に会場前の廊下に並んでいると「当日券をお求めの方」と呼ばれたので、受付で自由席券を買いました。指定席も結構空いていましたから当日でも大丈夫みたい。ただし保証はありません。

おなじく当日券を求めてきた人と話していたら、文楽の字幕の代わりに、能ではイヤホンガイドというのを無料で貸してくれるとか。それは初心者必携ですね。

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会場に入ると、おぉ、これが総檜造りの能舞台ですか。さっき展示室のパネルで説明を読んだところです。大きなホールの中に屋根付きの舞台があるというのは違和感がある。これは元来、屋外にあるものだったのでしょう。

今日の演目は「小督」(こごう)と「融」(とおる)。

前者は「高倉天皇の寵愛を受けた小督の局は、平清盛の怒りに恐れをなし、誰にも知られず嵯峨野へ身を隠した。天皇はこれを嘆き源仲国を召して行方を探させる」というストーリー。

後者は「東国出身の僧が京都六条の「河原の院」に着くと、汐汲みの翁が現れる。翁は僧に、この地は昔の源融(みなもとのとおる)の邸宅の跡であると教え、二人は河原の院の情趣をともに楽しんでいたが、翁は汐を汲もうと言うと、そのまま姿を消してしまう。この翁こそ融の霊であり、その夜、僧の夢の中に融の霊が在りし日の姿で現れると、月光のもとで懐旧の舞を舞う」というもの。

舞台が始まると、まずは笛、小鼓、大鼓の囃子方と、地謡の8人が入場します。

みんな床に座っても、鼓のふたりは椅子(床几)に座って演奏します。突然、笛が鳴り響いてびっくり。笛の音が高く低く、突き刺さるよう。そこに大鼓の高い音がペンっと締め、小鼓がポンっと和らげるかのよう。鼓の掛け声も素敵です。

文楽の太棹もかっこいいけれど、能のお囃子もかっこいい! あらためて和楽器を見直しました。録音ではなく、実際に演者が真剣に演奏しているのを見ているせいもあるのでしょう。迫力があります。持参した双眼鏡でみると、笛方は演奏していないときも険しいお顔。「ドッスン」みたい。(失礼)

4人ずつ2列に並んだ地謡さんたちは「男声合唱団」。みなさん扇子を持っています。合唱といっても旋律はひとつでハーモニーはありません。おまけに歌詞はさっぱりわかりません。そういうときに頼りになるのがイヤホンガイドです。セリフを逐次翻訳してくれるわけではなく、時々要所を説明してくれるだけですが、おかげでストーリーの流れはわかります。

小督と侍女が能面をつけて登場します。なるほど、なぜ能面が必要なのかわかったぞ。能も歌舞伎や文楽同様、男の世界なのですよね。女性を演じるなら、さすがに面をつけてもらわないとイメージが崩壊します。展示室に能面体験コーナーがありまして、わたしもつけてみたのですが、非常に視界が狭い。立っていると足元が見えません。自撮りしたのですが不気味なので非公開とします。

小督が隠れ住む庵の戸口と柴垣(大道具)が舞台に運び込まれます。文楽のように黒子さんが動くのではなく、きちんと和服を着た男性がセットします。しかし、戸口はひとりで持ち運べるくらい軽いせいか、舞台に置いてもユラユラ揺れて、いまにも倒れそうでハラハラしました。

さて、馬に乗って張り切ってやって来た仲国が小督の住まいを見つけ、対面の上、院(天皇)からの手紙を渡します。小督が返事を差し出す際、双眼鏡で小督の手を見たのですが、これは女性の手じゃない。見なかったことにしましょう。

小督の返書を手に帰ろうとする仲国を呼び止め、小督たちは宴を催します。そのときの仲国の舞がこれまたかっこいいのです。お囃子も盛り上がり、仲国がおおきく見えます。

能の役者さんの姿勢はちょっと前かがみで、上体を上下させることなくすり足で歩きます。思わず「からくりのお茶汲み人形みたい」。そう、文楽は人形そのものですが、能では人が人形を真似ているかのように見えます。

「融」も最後に見せ場の舞があって、やはり素晴らしかった。これは老若男女、外国人でも感動できると思う。「融」では、汐汲の翁が旅の僧と、東を南を西を、眺めやる場面があります。舞台が京都六条を中心にパノラマのように広がるのです。これは「見る小説」です。想像力が世界を広げます。

15分の休憩を挟んで各1時間ちょっとの演目だったせいもあってか、退屈せず楽しめました。次回、第15回名古屋片山能は2017年4月2日(日)午後2時開演。また来ます!

お勧め度:★★★★★

名古屋能楽堂は冷房が効きすぎて寒かった。半袖ではだめです。長袖やひざ掛けを持参しましょう。

2016年9月11日 (日)

亡霊星域 (アン・レッキー)

亡霊星域 (創元SF文庫)
亡霊星域 』は『叛逆航路』の続編。人間が脳にインプラントを突っ込まれ、記憶はAIで上書きされ、数千体の(情報を共有する)仲間と共に宇宙艦船を動かす「属躰」だったブレクは、皇帝アナーンダ・ミアナーイによって反乱艦船として破壊され、一体だけ生き残ったため、アナーンダに復讐を誓って行動したのが前巻、つまり第1巻でした。(よくわからずに斜め読みしたため理解が及んでいない部分があります。勘違いしていたらご容赦ください。)

当然、皇帝アナーンダも数千体いまして、それが方針の違いから内部分裂、内戦状態になり、中央のオマーフ宮殿はもとより、連絡が途絶えた辺境地域も混乱しているはず。「一方のアナーンダ」が「もう一方のアナーンダ」を抑えた時点で、ブレクは艦隊司令官に任じられ「カルルの慈(めぐみ)」艦長としてアソエク・ステーションに向かったのです。そこは、ブレクのかつての副官オーンの妹が園芸技官として暮らしている場所。ブレクは彼女に会うつもりのようです。

今回はアソエクでのお話。人間ではないブレクが非常に人間的だったり、人間が無表情な属躰のフリをしたり、サイボーグを超えた世界であるはずなのに、種族同士の争いはもちろん、ステーション内部でも搾取、暴力、殺人が横行しています。戦争を好む、人間の本性は未来も変わらないのか、と絶望的な気分になります。

かつてのブレクは多くの仲間と艦船の一部であり、上官を大切に思って生きてきたのに、突然、孤立無援の状況に突き落とされ、それこそ絶望したはず。一方のアナーンダは文字通り、自分自身と戦う羽目になったわけですが、自分と殺しあうというのは一体どういう感覚なのでしょうか。

次巻、3巻で完結するそうです。

お勧め度:★★★★☆

2016年9月 9日 (金)

ビブリア古書堂の事件手帖 6 〜栞子さんと巡るさだめ

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ 』は、シリーズ第6弾。栞子が田中敏雄に階段から突き落とされて怪我を負った足は治らないまま、いまも杖をついています。それでも本を読むには不都合はないと気に病むふうもない彼女はいったい何を考えているのでしょうか。

保釈中の田中敏雄は、太宰治の別の『晩年』を捜してほしいと大輔を通じて依頼してきます。そこで「古書探偵・栞子」が調査を開始。古書を追っていくと、その作家も含めて、関わった人間の過去と歴史が明らかになっていきます。なんと恐ろしい!(古書が嫌いになりそう)

栞子と大輔の初々しいお付き合いはちょうどよい息抜きになっています。そろそろ7巻を出してもらえるとうれしいです。

お勧め度:★★★★☆

2016年9月 7日 (水)

ビブリア古書堂の事件手帖 5 〜栞子さんと繋がりの時

ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ 』は、久しぶりに読む続編。何巻まで読んだか忘れて、このブログを検索して思い出しました。

1. 彷書月刊(弘隆社・彷徨舎)
2. 手塚治『ブラックジャック』(秋田書店)
3. 寺山修司『われに五月を』(作品社)

第2章の栞子のことばです。
「作り話だからこそ、託せる思いもあるんです。もしもこの世界にあるものが現実だけだったら、物語というものが存在しなかったら、わたしたちの人生はあまりにも貧しすぎる…現実を実り多いものにするために、わたしたちは物語を読むんです。」

栞子に告白した大輔は「5月のおわりまで待って」と返事を保留されます。栞子も自分が「重たい」という自覚はあるようです。(焦らしますねえ>作者)

栞子の親友リュウいわく「頭がいいのに間が抜けていて、内気で頑固で不器用だ。たまに隠しごともする。でも、悩んでいるときはいつも真面目だった。ごまかして適当に喋ったりしない。」

『ブラックジャック』は文庫版を持っているけれど、こんなに薀蓄があるなんて知らなかった。そういえば、昔、石橋商店街に貸本屋ってあったなぁ。たまに漫画雑誌を借りたっけ。

しかし、本が大好きな栞子に、本が読めない体質の大輔って(やっかみ半分で)似合わないと思う。読者が納得する必然があるなら見せてほしい。知らないうちに6巻も出ているので読んでみます。

お勧め度:★★★★☆

 

2016年9月 5日 (月)

めぐり逢ふまで 蔵前片想い小町日記

めぐり逢ふまで 蔵前片想い小町日記 (ハヤカワ文庫JA)
めぐり逢ふまで 蔵前片想い小町日記 』は、日経新聞の書評をみて興味をもちました。ハヤカワが時代小説も出しているなんて知らなかった。

蔵前の札差の娘おまきは二十三歳。蔵前嫁き遅れ小町。七歳のときの初恋のひと「光る君」が忘れられず、どんな男も物足りなく思えてしまう。恋に恋する娘がそのまま齢を重ねたものだから、惚れっぽいし、飽きっぽい。失恋するたび饅頭のやけ食い。ある意味、幸せな娘です。時代小説で、威勢のいい啖呵を切る江戸っ娘が好きです。 「お嬢さま、男らしゅうございます」「嬉しくない」という、女中お亀とのやりとりが愉快。

表紙絵のおまきは饅頭を山ほど抱えてますね。となりで傘をさしているのがお亀でしょう。微笑ましい絵が気に入りました。

「迷走する恋模様5篇」というから、失恋騒動集かと思ったら、ちゃんとオチがありました。安心して読んでください。

お勧め度:★★★☆☆

 

2016年9月 3日 (土)

去就: 隠蔽捜査6 (今野敏)

去就: 隠蔽捜査6
去就: 隠蔽捜査6 』は「隠蔽捜査」シリーズ第8弾。待ちに待った続巻です。

大森警察署管内で女性誘拐および殺人事件が発生。ストーカーが女性と同行した男性を殺害し、女性を誘拐したものとして捜査を開始。大森署に指揮本部が設置され、誘拐と殺人にそれぞれ管理官を担当させ、署長の竜崎も指揮権を得たのですが、事態は思わぬ方向へ…。

要するに、見込みや思い込みで捜査を行ってはいけないということ。

今回も竜崎署長は、感傷や慣習などそっちのけの合理性優先。本部に出入りする度に席を立つ部下たちに(無駄なことだと)いらだつあたり、警察官僚とは思えません。実際には、こんな人が警察で生き残るとは思えませんが、こう竹を割ったような性分というのは見ていて痛快。

帯には「竜崎伸也、またもや処分!?」とありますが、それはおおげさ。警察内部の縄張り争いに巻き込まれた形です。竜崎に言わせれば、くだらないったらありゃしない。帯の続きは「ストーカーに激震する大森署と竜崎家。署長として、父親として、勇断の時が」って、間違ってはいないけれど、誤解を招く表現です。確信犯なのでしょうけれど、実際の内容とあまりズレると出版社の見識が疑われます。(帯は★ゼロです)

警察小説の水戸黄門みたいになってきました。勧善懲悪…なんだけど、そうじゃなくて、世の無駄や不合理を斬って捨てる。合理性の権現みたいな竜崎が、ハンコ押しの合間に事件を解決する物語。ふだん、人の顔色を窺いながら、神経をすり減らしながら働いている身には、大いに溜飲が下がります。

お勧め度:★★★★★

 

2016年9月 1日 (木)

[AppleWatch旅] 松山レンタサイクル観光

道後温泉のホテル「道後ねね」を朝8時半にチェックアウトし、商店街を抜けて、道後温泉駅へ向かいます。駅前に止まっているのが坊ちゃん列車でしょうか。

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時計台そばの観光案内所でレンタサイクルを借ります。松山では市内4カ所にレンタサイクルポートがあって、1日300円で、どこで借りてどこで返してもいいのです。だから、道後温泉駅で借りて、松山城を見て、JR松山駅で返して、そのまま帰途につく予定。

レンタサイクルを借りるとき、受付の女性に「こちらの人って訛りがありませんね」と言ったら「そうですか。ケンケン言ってたりしませんか」。あ、内子町の町家カフェの隣のテーブルの女性グループがそういえば語尾がケンケン言ってました。「ナニ弁っていうんですか」「伊予弁です。それも3つに分かれてますよ」。そうなんだ。勉強になりました。

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まずは近くの湯築城跡に来ました。ここは道後公園として整備されています。

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入口を入ったところに自転車を置いて、反時計回りに歩いたのですが、城の名残りばかりでいまひとつ城跡という実感が湧きませんでした。最後は神社わきの坂を登って展望台へ。西を臨むと松山城が見えました。そう、あそこに行きたいのです。

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なんでもいいけど暑い。午後まで松山にいると倒れそうなので、昼には松山駅に着きたいと思います。

松山城の建っている山の東麓にロープウエイ乗り場があるらしいので、そこを目指して自転車を漕いだのですが、気付いたら通り過ぎていました。岐阜金華山のような(遠くから見てもそれとわかるような)ロープウエイを想像していたら、街並みに溶け込んだビルになっていて「こりゃわからんわ」。

ロープウエイ往復+松山城入場券のセットが1,080円。ロープウエイは10分ごとに発車するから、タイミングが悪いときはリフトに乗ってもいい。日差しが熱いけれど開放的なリフトに乗りました。

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リフトを下りて、よいしょよいしょと坂を登っていくと天守が見えてきました。

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天守は四方に窓がおおきく開けていて、吹き抜ける風が心地いい。手摺り越しに松山の街を一望できました。道後温泉本館が見えるらしいのですが、持参した双眼鏡をのぞいてもどれだかわかりませんでした。(残念)

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市内電車で松山駅から道後温泉に向かう途中「大街道」というところを通ったのです。大通りっていう意味かな。観光案内所で訊いたら「街いちばんの繁華街」だとか。ロープウエイを下りて、前の道を下っていけば大街道の入口です。

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大街道では自転車を下りて歩きます。途中、noma-nomaというジュースバーで「みかんシェイク」を買いました。冷凍みかんをミキサーにかけてましたよ。

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大街道を抜けて西へ向かうと松山市駅。駅前の高島屋の屋上には観覧車があります。わたしの背後にはじゃこ天のお店が並んでいるのですが食指が動きません。それよりみかんシェイクのほうが冷たくておいしい。

JR松山駅南の駐輪場でレンタサイクルを返して、岡山行の特急に乗りました。屋外を自転車で移動するより列車に乗っているほうが涼しい。岡山で上りののぞみ号に乗り換えると、室内も座席の足元も広くて「あぁ、快適だ〜」。

試しにポケモンGOを立ち上げたら、アバターが時速270kmで走っていました。あんたはスーパーマンか!(笑)

(おしまい)

名古屋から内子町、片道6時間はやっぱり遠かった。疲れました。

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