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2016年9月 3日 (土)

去就: 隠蔽捜査6 (今野敏)

去就: 隠蔽捜査6
去就: 隠蔽捜査6 』は「隠蔽捜査」シリーズ第8弾。待ちに待った続巻です。

大森警察署管内で女性誘拐および殺人事件が発生。ストーカーが女性と同行した男性を殺害し、女性を誘拐したものとして捜査を開始。大森署に指揮本部が設置され、誘拐と殺人にそれぞれ管理官を担当させ、署長の竜崎も指揮権を得たのですが、事態は思わぬ方向へ…。

要するに、見込みや思い込みで捜査を行ってはいけないということ。

今回も竜崎署長は、感傷や慣習などそっちのけの合理性優先。本部に出入りする度に席を立つ部下たちに(無駄なことだと)いらだつあたり、警察官僚とは思えません。実際には、こんな人が警察で生き残るとは思えませんが、こう竹を割ったような性分というのは見ていて痛快。

帯には「竜崎伸也、またもや処分!?」とありますが、それはおおげさ。警察内部の縄張り争いに巻き込まれた形です。竜崎に言わせれば、くだらないったらありゃしない。帯の続きは「ストーカーに激震する大森署と竜崎家。署長として、父親として、勇断の時が」って、間違ってはいないけれど、誤解を招く表現です。確信犯なのでしょうけれど、実際の内容とあまりズレると出版社の見識が疑われます。(帯は★ゼロです)

警察小説の水戸黄門みたいになってきました。勧善懲悪…なんだけど、そうじゃなくて、世の無駄や不合理を斬って捨てる。合理性の権現みたいな竜崎が、ハンコ押しの合間に事件を解決する物語。ふだん、人の顔色を窺いながら、神経をすり減らしながら働いている身には、大いに溜飲が下がります。

お勧め度:★★★★★

 

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