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2016年8月

2016年8月31日 (水)

[AppleWatch旅] 松山で道後温泉に入ろう! 2

道後温泉で一泊した翌朝、6時に起きて朝風呂に行きます。

道後温泉本館は朝いちばんでもお客さんがいっぱい。今日は「神の湯階下」にしました。やっぱり昨日とおなじお風呂です。「神の湯二階」と脱衣所、湯船は共通です。次回来たときには、ちょっと贅沢して「霊の湯」個室に入りましょう。

熱いお湯に浸かって、となりの男性に話しかけたら台湾からの旅行者でした。尾道からしまなみ海道をサイクリングしてきたとか。いいなぁ。二泊三日あれば、わたしも走りたかった。日本には5回目だとかで、日本人より日本の観光地を知っているかもしれません。日本のどこに惹かれるのか、もうすこし突っ込んだ話がしたかったのですが、日本語があまり通じないのと、お湯にのぼせそうで上がってきてしまいました。

本館をあとにして、ホテルでもらった地図を片手に付近を散策してみることにしました。

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ここは湯神社。お湯に入らせていただいたので御礼をしておきましょう。

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「う、ここを登るの? せっかく汗を流したのに」と引いてしまいそうな階段を上ると伊佐爾波神社です。この社殿は石清水八幡宮を模したとされる八幡造で、国内では3箇所のみだとか。行きましたね、石清水八幡宮。花魁道中で大混雑してたっけ。

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苦労して登った甲斐があって、いい眺め!

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円満寺の右手の仏堂には「湯の大地蔵」が鎮座。なかなかの迫力ですので是非参拝を!(あえて写真は載せません)

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ふと見上げると、空が広くて、うつくしい!

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道後温泉本館の裏手に出ました。本館は観光客、椿の湯が地元の人と棲みわけがされているみたい。

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ホテル「道後ねね」に戻ったら、1階の「ややダイニング」で朝食です。いわゆるバイキング形式で、好きなものを好きなだけいただけます。凝った料理がたくさん。というか、サラダコーナーでは名前がわかるものがキャベツしかない。これ、どう見てもピーマンだよね。いちいちスタッフを捕まえて訊くわけにもいかないし、とにかく気になるものは食べてみよう。

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テーブルに注文票があって、唐揚げとフレンチトーストを頼み、サラダが終わると、おかずはスパゲティにひじきによくわからんもの…。冷奴が旨そう。味噌汁もほしい。でもクロワッサンもいいな。と思いつきで選んだら支離滅裂なメニューになってしまいました。ここで迷うことなく一貫したメニュー構成できる人は尊敬します。

お腹がいっぱいになったらホットコーヒーを淹れて、備え付けの日経新聞を広げます。いいなぁ、こういう休日。オレンジじゃなくて「みかん」ジュースもいただいて満腹、大満足!

このホテルはロビーに「おもてなしコーナー」があって、蛇口をひねるとみかんジュースが出るし、曜日と時間帯によっておにぎりが出るなど、ちょっとうれしいサービスがあります。チェックアウトも12時とゆっくりできるのもありがたい。また松山に来ることがあったら、ここに泊まります。

ただ、あくまでホテルなので、従業員と宿泊客の間には線が引かれていて世間話も盛り上がりません。そういうふれあいを求めるならちいさな旅館のほうがいいでしょう。

(つづく)

2016年8月29日 (月)

[AppleWatch旅] 松山で道後温泉に入ろう!

第20回内子座文楽(午後の部)が予定より早く終わったので、内子駅16:56発松山行特急に余裕をもって乗ることができました。ただ、他のお客さんも大勢いるのでホームは時ならぬラッシュ状態。しかも日差しが「熱い」のでみんなで日陰に固まることになって余計に暑苦しい。8月の文楽ってどうなの?

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JR松山駅は自動改札じゃないんです。駅員さんが改札しています。これって何年ぶりだろう。やっぱり機械よりも人のほうが温かみがあっていい。でも、そのうちロボットになるのかなぁ。

そういえば、内子座文楽で隣の席になった男性は松山から来たと言ってました。松山には文楽ができる劇場がないのだとか。そうなんですか? でも、車か特急30分で内子に行けるのですからいいじゃないですか。名古屋から30分だと大垣まで出かける感じです。内子座は文楽以外にもいろんなイベントを打っているから楽しそう。

さて、名古屋から内子町まで来るのですから、できれば二泊三日にしたかったのですが、どうしても休みが取れず一泊二日の強行軍。松山は初めてですから素通りはできません。そして、松山で泊まるなら道後温泉でしょう。松山駅前から市内電車(路面電車)の道後温泉行に乗りました。町の雰囲気は豊橋を大きくしたみたい。

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内子座文楽の予定を立てたGWの時点で「道後ねね」というホテルをネット予約しておきました。シングル朝食付でお手頃価格。客室にはシャワーのみで、お風呂は温泉に入りましょうということみたい。椿湯がすぐそばなのですが、道後温泉本館まででも徒歩5分と便利なところです。

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道後温泉駅から北へ向かうアーケードに入ると「おぉ、観光地だ」。飲食店やみやげもの屋さんが軒を連ねています。

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ホテルにチェックインして、部屋に荷物を置いたら道後温泉に入って食事するつもり。

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フロントで割引入浴券を買い、ホテル備え付けのボディソープ、シャンプー、コンディショナーとタオルを手提げ袋に入れて出掛けます。1階ロビーに貸出用の今治バスタオルが何種類もあって、好きなものを温泉に持っていくことができるという、気の利いたサービスです。

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ここが道後温泉本館。人がいっぱいです。まさにアニメ『千と千尋の神隠し』の油屋です。

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一階の受付で待たされましたが、神の湯2階は広間の席に案内され、汗取り用の浴衣を使うことができます。階段を下りると西湯と東湯のふたつがありますが、どちらも同じつくりです。

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温泉から上がると、熱い緑茶と煎餅を出してくれます。試しにポケモンGOを立ち上げてみたら、道後温泉がジムになっていました。周囲にはポケストップもたくさんあります。

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夕食は、道後温泉本館そばにある「おいでん家」で、宇和島風鯛めし御膳をいただきました。

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小鉢3品と天ぷら。揚げたてで美味しい!(しあわせ〜)

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ごはんのうえに鯛の刺身をのせて、卵入りのタレを(かき混ぜてから)かけ回し、お好みで薬味をのせて出来上がりです。刺身の一切れはツマといっしょに大葉に包んで食べました。(ウマい!)

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お腹いっぱい。満足です。美味しいものを食べればしあわせになれます。

(つづく)

2016年8月27日 (土)

[AppleWatch旅] 内子座文楽を観に行こう! 2

JR内子駅はガード下。隣の案内所でレンタサイクルを借りました。徒歩でも大丈夫かと思ったのですが、荷物が重いうえに暑さで挫けそうだったので、体力温存のために自転車にしました。岐阜市の1日100円に慣れると、2時間350円は高く感じます。

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現在、正午。2時の開演までに内子座に着けばいい。つまり、それまでは内子町観光とランチです。

内子駅を自転車で出発して、まずは内子座の場所をチェック。住宅街のなかにすっぽり収まってて、正面入口前が広場になっているわけでもなく、向かいはふつうの一戸建て。沿道にテントを並べてスタッフの人たちがお祭り気分を盛り上げてます。今日はお世話になります。

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うちこ まち歩きマップ」を見ながら「木蝋資料館上芳我邸」に行ってみることにします。表通りは人影がほとんどありません。文楽のお客さんと観光客はいずこ?

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ここまでの緩やかな上り坂はたいしたことないのですが、とにかく暑くてふらふらです。ここと「商いと暮らし博物館」は、内子座文楽のチケットを見せれば無料で拝観できるとのこと。ラッキー!

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木蝋作りで財を成したお宅で、台所をみると高田郁の『あきない世傳 金と銀 源流篇 』の五十鈴屋を思い出します。

木蝋資料館を出るときに「おすすめのランチのお店ってありますか」と訊くと、おそばの下芳我邸か、洋食の町家カフェDORF、創作料理の米屋さんを勧めてくれました。ちょうどお昼どきだったので、どこも混んでいましたが、町家カフェに入ることができました。

内子豚ステーキランチを注文して、待っている間にポケモンGOしてみたらピッピが出ました。岐阜城とおなじです。

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町家の奥のお座敷でゆっくりいただきました。となりのテーブルの女性グループはどこからいらしたのでしょうか。

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食後に「商いと暮らし博物館」にお邪魔しました。ここは薬屋さんだったお宅だそうです。

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あちこちに人形があって、そばを通ると急に喋り出すのでビックリ。受付の男性がいろいろと説明してくださるのですが「そろそろ内子座に行かなくちゃ」と気もそぞろ。

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大勢お客さんが来ています。内子座は観光客誘致に一役買っているようです。入口で履物用ビニール袋を受け取って入ります。わたしの席は2階の東桟敷の椅子席。折りたたみ椅子に厚めの座布団が敷いてあるのでお尻が痛くなることはなさそう。ただ、舞台を見るのに柱が邪魔です。

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おぉ、満員じゃないですか!

隣の男性と話していて気づいたのですが「床が見えない」。そうか、太夫と三味線がいる床は舞台上手だから、この席の真下。2階席でも正面か西側なら床が見えたのに、失敗したな。

午後の部は「仮名手本忠臣蔵」の五段目 山崎街道出会いの段、二つ玉の段と六段目 身売りの段、早野勘平腹切の段です。仮名手本は「いろはにほへと」の47文字なので「忠臣蔵」の四十七士に引っ掛けてあるわけです。

2階席からでも舞台が近くて、トザイトーザイの黒子さんの声がよく聞こえます。舞台に登場した人形の右手の動きを見た瞬間「あぁ人形浄瑠璃だ」と、わたしのなかのスイッチが入りました。太夫と三味線は「音」でしか感じ取ることができませんが、それならそれで人形に集中することができます。

これまで「文楽は太夫が主役」だと思って、太夫と三味線と人形に意識が分散していました。しかし、今回見るべきものが人形に限られたことで、逆に集中することができました。

ただ、文楽初心者に東桟敷席はいけません。ちゃんと床が見える席を取るべきです。座席が安い理由を内子座文楽のホームページできちんと伝えていただきたい!

床本集を送ってくれたわけがわかりました。字幕装置がないのです。しかし、舞台と床本集を同時に見ることはできず、じきに床本集を追うのはあきらめました。3月に京都で使っていた縦置きの字幕装置を置けなかったのでしょうか。(舞台が狭い?)

六段目で勘平は切腹してしまうのですが、例によって刀を腹に突き立ててからが長い。主の仇討ちのための資金を捻出するために女房を売り飛ばすというのも無茶苦茶ですが、自分が撃ち殺した(と思い込んだ)相手の傷口を確かめもしないというのはどうなの? じつに間抜けな話なのですが、それを悲劇、美談としてまとめてあるからすごい。そもそも忠臣蔵そのものが間抜けな殿様のせいで起きたわけだから、首尾一貫しているという見方もできますね。

例によって、ツッコミどころ満載の文楽でした。あ〜おもしろかった!

(松山の旅へつづく)

2016年8月25日 (木)

[AppleWatch旅] 内子座文楽を観に行こう!

2016年は「文楽の年」と決めて、以下のように3回観てきました。

・3月は、京都(京都府立芸術文化会館)で、絵本太功記(夕顔棚の段、尼ヶ崎の段)と日高川入相花王(渡し場の段)。
・4月は、大阪(国立文楽劇場)で、妹背山婦女庭訓(二段目 鹿殺しの段、掛乞の段、万歳の段、芝六忠義の段 四段目 杉酒屋の段と、道行恋苧環、鱶七上使の段、姫戻りの段、金殿の段)。
・5月は、名古屋(中日劇場)で、壺坂観音霊験記(沢一内の段、山の段)と、本朝廿四孝(十種香の段、奥庭狐火の段)。

3回観ると流れや観るべきポイントなどもわかってきて、余裕が出てきます。来年は異なる芸能文化に触れてみようと思っているので、今年のうちにあと何回文楽を観ることができるか、文楽協会の年間予定表を眺めていたときのことです。

7〜8月は大阪で夏休み文楽特別公演があるだけか…と思ったら、8月後半に「第20回内子座文楽」ってなにこれ?

内子町って、原田マハの『旅屋おかえり 』に出てきて、機会があれば一度訪れてみたいと思っていた場所。そこで文楽公演があるということはチャンスです。iPhoneの「Y!乗換案内」で検索してみたところ、名古屋始発の新幹線に乗れば昼前に内子に着きます。

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ということは、午後2時からの午後の部公演には間に合う。早速内子座のホームページから座席予約の申し込みをしました。会場に入ることができればよいので、いちばん安い3,000円の席です。1週間ほどで予約受付の案内と郵便振替用紙が郵送されてきたので振り込んだところ、今度はチケットと内子町関連のパンフレットが送られてきました。おぉ、旅の気分が盛り上がります。(8月に入ると床本集を送ってくれました。これは有難い。)

内子町役場の担当の方はとっても親切です。わからないことはメールなどでなんでも問い合わせましょう。

と、これが2016年GW前のこと。8月の四国というと、怖いのは台風だけ。

嫌な予感というのは当たるもので、内子座文楽公演2日前に台風9号が発生したと思ったら、台風10号、11号とトリプル台風状態。しかし、落ち着いて進路予想をみると3つとも四国を含む西日本には影響がなさそうです。心底、ホッとしました。

そして、内子座文楽当日となり、のぞみ号で名古屋を出発しました。

岡山から特急しおかぜに乗り換え、瀬戸内海を渡ります。

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長男とハチロクで四国ドライブしたときにこの橋を渡ったっけ。なんだか懐かしい。

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岡山駅で買った「栗おこわ弁当」は美味でした。栗は小さかったけど。

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予讃線はアンパンマン列車でした。なぜにアンパンマン?

名古屋も暑いけれど、四国もおなじくらい暑い。残暑が厳しいです。

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松山駅で宇和島行特急に乗換えて内子まで。この線は単線で、スピードを出すと結構揺れます。通路を歩いているとコケそうになりました。単線の場合、ありがちなのが列車の本数が少ないこと。文楽の終演予定は16:40。できればすぐに松山まで戻りたいのですが、17時台に列車がありません。16:56の特急になんとかして乗りたい。駆け足の内子町訪問ですが、できる限り楽しみたいと思います。

(つづく)

2016年8月23日 (火)

あきない世傳 金と銀 源流篇 (高田郁)

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)
あきない世傳 金と銀 源流篇 』は『みをつくし料理帖』完結後の新シリーズ。待ってました!

江戸時代の享保年間、摂津の津門村(今の西宮あたり)の学者の娘として暮らしていた幸は、わずか9歳で大阪の呉服商「五十鈴屋」に奉公へ出されることになったのです。

幸は手習いなど知識欲が強いのですが、母親には「女子に手習いなど不要。子を産み育て、家を切り盛りできればいい」と言われ、父親からは「商は詐なり」と言われていました。たしかに、士農工商でいえば最底辺ですから。

そんな幸が商家でやっていけるのでしょうか?

『みをつくし料理帖』の澪が料理への思いを遂げようと苦労したように、本作では幸が商いの道を進んでいくのでしょう。女子が商いの表舞台に立つことはありえない時代。いったいどうなっていくのか楽しみです。

幸は「聡い」のですが、ちょっと鋭すぎるところがあって子供らしくない…かと思うと、やっぱり世間知らずで、アンバランスなところがおもしろい。頑固で義理堅い故に、周囲の大人たちから徐々に信頼されていく様子が頼もしい。文字どおり将来が楽しみな娘です。

お勧め度:★★★★☆

2016年8月20日 (土)

[岐阜カフェ] 柳ヶ瀬:パンシノン

長男を誘って岐阜へ行ってきました。せっかく岐阜へ来たのだからとレンタサイクルを借りて金華山へ向かいます。途中、ベンテンドーで「栗粉餅」を買ってみました。写真を見ると「和風モンブラン」なのですが、容器の中で押さえられて「栗の粉をまぶした餅」になっていました。(残念)

御鮨街道を北上すると右手に山が見えるから「京都の東山を思い出すだろ」などと話しながらペダルを漕ぎます。岐阜公園にはいかにもポケモン族と思しき団体がおりました。ポケモンGOも飽きてきたのですが、岐阜城で記念になにか捕まえて帰ろうか。ロープウエイを降りてピッピを発見、捕獲しました。岐阜城からの眺めは相変わらず雄大。大好きな展望台です。

さて、パンシノンに到着したのが午後5時。店構えはパン屋さんらしからぬ重厚感があります。

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店に入ってすぐに「パンシノン」、奥へ入ると「バールシノン」。そんな感じです。

わたしの目当てはバール。パンだとワインを連想しますが、長男ともどもアルコールは弱いのでノンアルコールビールを注文。パンがおつまみというのが想像しづらいので「おまかせプレート」をふたりでシェアすることにしました。おかず+パン盛り合わせということで、パンは温めたうえで半分にカットしてあり、ちょっとした心遣いがうれしい。おかずは生ハムとかサラダっぽいもの。これ何だろう。生クリームかと思ったらジャガイモだった、なんていうのもあります。でもでも、やっぱりパンが美味しい。クロワッサンなんかサクサクを通り越してシャクシャクなんですよ。あぁ、生きててよかった〜

当然「パンシノン」で販売しているパンをいただくこともできるので、ショーケースを偵察してきたわたしは「アンチョビクロワッサン」とキッシュ2種を頼みました。で、クロワッサンなんですけど、アンチョビが練りこんであるらしく、クロワッサンから魚の香りがするんです。妙な感じですけど、食べるとこれが旨いんです。しょっぱくてお酒に合う!

帰りに小ぶりなイギリス食パンを買って全部で3千円ちょっと。おいしかったし、とっても気持ちよく過ごさせていただきました。名古屋からなので通うのはむずかしいけれど、また行きたい!

お勧め度:★★★★★

2016年8月18日 (木)

ジニのパズル (崔 実)

ジニのパズル
ジニのパズル 』は、オレゴンで暮らす女子高生ジニが、日本で小学校から中学へ進学する際、朝鮮学校に上がったときのお話。朝鮮学校でも日本語しか話せないジニは肩身が狭く、テポドンが発射された日、チマ・チョゴリを着て通学するのは身の危険を感じた。日本の警察(公安)も朝鮮人を「汚い」と罵る。なにより違和感を覚えるのが、教室で生徒たちを見下ろす金親子の肖像画なのだ。

「どうせ国境なんて誰かの落書きだろう。その落書きのせいで、そうしてこんな目に遭わなきゃならない。どうして。」

ジニの「告発」は、朝鮮学校ではタブーでも日本社会では容認されます。反応はさておき、言論そのものを封殺されることはありません。原則、言論の自由は大事です。

ハワイやオレゴンでの暮らし、自然がさりげなく紹介されていて、旅情をそそります。

最近、心から楽しめる本に出会うことが少なくて読書熱が冷めているのですが、本作は一気読みしました。生きるのが下手な問題児、いや本人は革命児だというでしょうか。ジニの魂遍歴が深く印象に残りました。

お勧め度:★★★★☆

2016年8月15日 (月)

ブレードランナー2 レプリカントの墓標 (K・W・ジーター)

ブレードランナー2―レプリカントの墓標 (ハヤカワ文庫SF)
ブレードランナー2―レプリカントの墓標 』は、映画『ブレードランナー』の原作本の続編。わたしは映画は見ましたが原作は読んでいません。しかし、続編があることを知って「レイチェルはあのあとどうなったのか?」が気になって手に取りました。

レイチェルはデッカードと山奥に隠れ住み、延命のため睡眠装置に横たわる「眠れる森の美女」状態。そこからデッカードは連れ出されて「6人目の逃亡レプリカントを捕まえてほしい」という依頼を受けることになったのです。

火星から地球に逃亡してきたレプリカントは5人だったはず。6人目がいたなんて初耳。デッカードは元上司の警視ブライアントに会いに行くのですが…。

よくできた本です。これも映画化したら絶対おもしろいのに。もう誰が人間で、誰がレプリカントなのだがわかりません。森博嗣のWシリーズに登場するウォーカロンを思い出します。いったい何が、人間と人間に酷似したものを区別するのか。わたしは見たいとは思いませんが、いつかこんな世界が訪れるのかもしれません。SFはフィクションだからいいのです。

最後は、また続きが気になる終わり方。『ブレードランナー〈3〉レプリカントの夜 』を読むしかないようです。

お勧め度:★★★★★

2016年8月10日 (水)

[名古屋カフェ] 桜山:トップフルーツ八百文

今日も名古屋は暑くなりそう、というか、午前9時なのに30℃超えてます。

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え、最低気温:-3℃ってなに? 夜間は道路凍結注意!

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今日は(鶴舞図書館へ行くまえに)果物屋さんにモーニングをいただきに伺いました。店内が見えないのは西陽が当たるのを避けるためでしょう。

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こちらでは生フルーツジュースを注文すると「ブルーベリージャムトースト+ゆで卵+カットフルーツ」が付きます。メニューは30種類以上あるのではないでしょうか。わたしはブルーベリー+ラズベリー(580円)を注文しました。

ジュースはたしかにおいしいのですが、思ったより甘い。もうすこし酸味があるほうが好きなんだけど、最近の果物は昔に比べて甘ったるいものが多くなったから仕方ないのでしょうか。

とても健康的な朝食でお腹が目を覚ましましたが、目を覚ますには珈琲のほうがいいかな。

お勧め度:★★★☆☆

 

2016年8月 8日 (月)

BAR追分 (伊吹有喜)

BAR追分 (ハルキ文庫)
BAR追分 』は、新宿三丁目交差点の路地奥、通称「ねこみち横丁」にある店が舞台。昼は「バール追分」、夜は「バー追分」。おいしいものが出てくる小説は大好きです。

1. スープの時間
2. 父の手土産
3. 幸せのカレーライス
4. ボンボンショコラの唄

わたしはお酒が飲めないので、断然モモちゃんの「バール」ファンですが、たまには「バー」でお酒をいただいてみたい。

癒される店が舞台だと、当然癒しを必要とする人物が登場するわけです。仕事や恋に悩み、人知れず苦しんでいたりするのが、ちょっと重たい。ほっこりしたくて手にとった本で、他人の悩みなど訊きたく(読みたく)ありません。でも『四十九日のレシピ』の作者はお上手。最後まで読ませてくれました。『オムライス日和 BAR追分 』という続編も出ています。

お勧め度:★★★☆☆

 

2016年8月 5日 (金)

叛逆航路 (アン・レッキー)

叛逆航路 (創元SF文庫)
叛逆航路』では、宇宙戦艦のAIだったブレクが主人公。他の4000人の仲間(Ancillary:属躰)も戦艦も失い、辺境の極寒惑星で行き倒れている元上官セイヴァーデンに出会います。助ける義理はないのに、なぜか放置できず苦労して助けたものの、お互いに不審と不安は拭えません。

ブレクには「復讐」という目的があります。AIが復讐というのは馴染まない気がしますが、それは読んでいただくしかありません。それにしても、ブレクもセイヴァーデンもすべて「彼女」であって、性別が曖昧なのです。小説の登場人物をこんなにイメージしづらいのは初めてです。

人型AIで記憶を共有するという設定は『とある科学の超電磁砲』の「ミサカ」たちに似ています。ミサカは超能力者のクローンであって AIではありませんが「作られた」という点はおなじ。ブレクもミサカも「ロボット」ではなく(わかりにくいですが)感情があります。そこがややこしいところでもあり、面白いところでもあります。

さて、ブレクが復讐して終わるのではなく、続編があります。全3部作だとか。またSFを読みたくなったら手にとってみるつもりです。

お勧め度:★★★☆☆

2016年8月 2日 (火)

蔦重の教え (車浮代)

蔦重の教え
蔦重の教え 』は、子会社へ出向か、依願退職かの二者択一を迫られたサラリーマン・武村竹男(通称タケ、実は55歳)が、吉原のお稲荷さんに粗相をしたために江戸時代にタイムスリップ。気づいたらお歯黒どぶにはまっておりました。

なぜか23歳に若返り、歌磨や写楽を世に出した蔦屋重三郎(蔦重)に拾われたのです。未来から来たという事情を聞いても慌てず騒がず「未来のことは話してくれるな。わかってしまうとつまらない」。その日から蔦重の仕事を手伝いながら、彼のビジネススタイルを学んでいきます。そう、これは時代小説ではなく、時代小説のかたちを借りた出版界ビジネス書なのです。

だから、時代小説を期待していたわたしには肩透かしで楽しくありませんでした。タケは平成の世に残してきた家族の話、会社の話を繰り返し、いずれ平成に戻ることができると思っている。旅行じゃあるまいし、リアリティなさすぎ。

『えんま寄席』もピンと来なかったし、この作者さんとは相性が悪いのかもしれません。

お勧め度:★★☆☆☆

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