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2016年7月17日 (日)

オービタル・クラウド (藤井太洋)

オービタル・クラウド 上 (ハヤカワ文庫JA)
オービタル・クラウド 上 (ハヤカワ文庫JA) 』は、日経新聞で紹介されているのを見て手に取りました。しかし、最初は読みづらくて苦労しました。話の筋が見えて、面白くなってきたのは3分の1ほど読み進んだあたり。

主人公は、木村和海と沼田明利というフリーのWeb制作者とITエンジニア。人並み外れた直感をもつ和海と、凄腕エンジニアの明利のペアが、CIAとともにスペーステロを防ぐことができるのか!?

結局、小説の醍醐味は人物描写にあります。最先端科学も設備も背景でしかないのです。明利が「ラズベリー」を組み合わせてコンピュータシステムを構築するのですが、これは手のひらサイズのワンボードマイコン。数十台つなげばサーバーマシン並みの性能を発揮するはず。ふたりは、地球の軌道を超え、宇宙規模で大活躍です。「スペース・テザー」なる宇宙船の実現の可能性はさておき、発想が興味深い。

久々にSFらしいSFを読ませてもらいました。

お勧め度:★★★★☆

 

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