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2016年7月15日 (金)

よこまち余話 (木内昇)

よこまち余話
よこまち余話』は、裏長屋を舞台に起こる、ちょっと不思議な連作小説。長屋に住むのは、お針子・齣江に、向かいのトメさん、魚屋のおかみさんと浩一、浩三兄弟。とくに浩三は、他の人には見えないものが見えるのです。時代小説版トワイライトゾーン?

うらぶれた長屋暮らしというと江戸時代かと思うのですが、どうやら大正時代あたりのようです。小説の自由度を縛らないように時代設定は曖昧にしてあるとか。

ミカリバアサマの夜
抜け道の灯り
花びらと天神様
襦袢の竹、路地の花
雨降らし
夏が朽ちる
晦日の菓子
御酉様の一夜
煤払いと討ち入り
猿田彦の足跡
遠野さん
長と嵩
抽斗のルーペ
まがきの花
花よりもなほ
夏蜜柑と水羊羹
はじまりの日

夜がもっと暗かった時代、闇に潜むものがいたはず。そういう畏れが神を身近にしていたのかもしれません。怖いといってもホラーではなく、切ない物語です。

お勧め度:★★★★★

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