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2016年5月24日 (火)

図書館の魔女 (下) (高田大介)

図書館の魔女(下)
図書館の魔女(下) 』は、隣国ニザマの宦官宰相ミツクビが、アルデシュの弱みにつけこんで戦争を起こそうと画策するのを防ごうとする「図書館の魔女」のお話です。

あからさまな「魔法」は出てきませんが、呪いは健在。実際、マツリカの利き腕である左手が封印されてしまいます。これでは手話ができず、マツリカの言葉が奪われたも同然。と、敵も考えたわけです。

ところが、相手は「鬼神のごとき知謀を、どこか歪な心性の上に載せた図書館の魔女」です。そんなことで彼女の「言葉」を奪うことはできません。

いわゆるヒロイックファンタジーではありませんし、マツリカは剣に頼ることを潔しとはしません。それじゃ一体どうやって戦争を止めるのか。そこが見どころです。

マツリカいわく「この時代の狂気にはうんざりだ」。できれば図書館に籠もっていたいけれど、それでは身近な仲間の境涯すら守ることができない。だから闘うのだと。

翻って、現代も新聞には毎日のように「時代の狂気」が溢れています。罪を罰するだけでなく、罪を生む土壌を変えていく努力が求められているのですが、残念ながらそんな国家は存在しないようです。

それにしても「エピローグ」が長かった。疲れました。続編『図書館の魔女 烏の伝言 』は、しばらくしてから読みます。

お勧め度:★★★★★

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