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2016年3月

2016年3月30日 (水)

カフーを待ちわびて (原田マハ)

カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
カフーを待ちわびて 』は、沖縄の小さな島で暮らす友寄明青が、祖母の残した雑貨屋を営みながらカフー(果報)を待つお話。明青が旅先の神社の絵馬に「嫁に来ないか。幸せにします」と書いたことがきっかけで、手紙を受け取ったのです。「もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください」。うわぁ、これはベタ甘ラブストーリー?

島の再開発計画に絡んで、集落は賛成派、反対派に分かれて大騒ぎ。明青は、裏のお婆の家を壊してほしくないこともあって反対しているのですが、いつまで抵抗できることやら。

ほんとうのカフーはいつやってくるのか。待っているだけでいいのか。平和で自然豊かな島で繰り広げられる、波乱万丈のラブストーリーです。

お勧め度:★★★★★

2016年3月28日 (月)

[Apple Watch 旅] 京都で珈琲と文楽をたのしむ 2

WIFE&HUSBANDを出て、自転車で賀茂川の河原を下っていきます。

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道路を走るより、河原のほうが(橋をくぐるから)早いのです。お昼を食べ損ねたので、鴨川デルタでお赤飯をいただきます。添付のごま塩がうれしい。風が強いので、包み紙などが飛んでいかないように要注意。

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さて、出町柳まで戻ってきたわけですが、これから吉田山に登ろうと思います。

森見登美彦の小説にも出てくるので、一度行ってみたかったのです。頂上付近には茂庵(もあん)というカフェがあるらしいので、そこをお目当てに。

今出川通を百万遍から東へ進み、赤い鳥居のあるところで自転車を降りて、分かれ道を左にまっすぐ登っていきます。

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なかなかの急勾配。こういうところを一生懸命に登っていると心臓に負担がかかっているのがわかります。あとでApple Watchが自動計測した心拍数を見たら120でした。これまでの1年近くで最低が48、最高が138。これは安静時も運動時も含みます。成人は安静時で50〜90らしいので、許容範囲内なのかな。安静時に100を軽く超えたら要注意? たとえば150を超えたら警告する機能をApple Watchにつけてほしい。

頂上広場に到着。東に大文字が見えます。大文字山に登るのは、やめておきます。

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そこから、もうすこし南へ進んでいくと二階建ての木造家屋が見えてきます。そこが茂庵です。

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一階は待合スペースで、二階がカフェになっています。わたしの前に一組先客がいましたが、じきに案内してくれました。西の窓際の席が眺めがよいのですが、あいにくテーブル席。抹茶ロールケーキのセットを頼みました。

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今日の本は「マージナル・オペレーション 空白の一年(下) 」。上巻同様、ジブリール視点が愉快な傭兵ラノベです。「マジオペ」は年内に2nd seasonに突入するとか。「マジ」ですか!

抹茶ロールケーキも、湯のみに入った珈琲もおいしい! あまり期待していなかったのですが(失礼)、このお店はいいかも。こんな不便なところなのに大勢お客さんが(外国人も含めて)見えます。テーブル席を空けるべく、早めに退散。階段を降りるときに、窓からの景色を一枚。

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きっと夜景もきれいだろうな。

うーん、本が読めない。本が読みたい。そもそも、外が寒いからいけない。暖かければ、鴨川の河原でのんびり読書するはずだったのです。こうなったら、あそこしかありません。

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進々堂(京大北門前店)です。ここなら読書に没頭できます。放っておいてくれるのがありがたい。珈琲は本日4杯目となるので、クリーム入りを頼みました。写真に写っているKindle Fireでカーペンターズのアルバム “A Song for You” を聴きながらの読書タイムは至福の時でありました。このアルバムはわたしが生まれて初めて買ったLPレコードなのです。

「マジオペ」を読み終え、出町柳でレンタサイクルを返して、京都府立芸術文化会館へ。

開演30分前に開場となり、当日券希望者の列に並びます。うしろのほうの座席が空いているみたい。「文楽は初めてなのでお勧めの席を教えてください」。前から12列目の真ん中あたり。ちょうど全体が見渡せるので良さそう。「京都では要らないかな」と思いつつ、バッグに入れておいた8倍双眼鏡が役に立ちそうです。日帰り旅でも、双眼鏡と銭湯用タオルは必携です。

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本日の演目は、絵本太功記(夕顔棚の段、尼ヶ崎の段)と日高川入相花王(渡し場の段)。ストーリーすら知らないので「困ったな」と思っていたらパンフレットを売っていたので即購入(800円)。あらすじの解説と床本(台本)が載っていたので、急いであらすじに目を通します。

それにしても座席が狭い。ここで2時間半はつらいな。あ、映画館とおなじか。

舞台に向かって、右手に床があって、そこに太夫と三味線が並び、左手に縦型のおおきな電光掲示板(字幕)があります。字幕があれば、パンフレットがなくても最低限なにを言っているのかは想像がつきます。だから、わたしのように飛び込みでも大丈夫。

日本の古典芸能だと思うと構えてしまうけれど、見方を変えれば、ちょっと古い脚本による人形劇です。区切りごとに太夫と三味線が交代するのですが、太夫もそれぞれ個性的。太夫が聴かせて、人形師が見せて、三味線が締める。芸の道は厳しいというのがわかるような気がします。客席で見ていれば素人にもちがいがわかりますもん。ただ、みなさん、汗だくで演じてくれているわけですから理屈抜きで応援したい!

涼しい顔してビシッと決める太棹三味線が最高にかっこいい!「あ、この人の三味線が好き」。パンフレットでお名前をチェックします。こうして贔屓ができていくのでしょうね。

太夫の謡に合わせて三味線がピシッと締める間合いを見て、松竹新喜劇の藤山寛美を思い出しました。その瞬間、ゾクっと来るのです。これは文楽だからではなく、日本の芝居の型みたいなものなのでしょうか。なにか共通するものを感じます。

ちょっと気になったことをいくつか。

1. 「夕顔棚の段」で、十次郎が家来ふたりに担がせてもってきた鎧櫃を、許嫁の初菊がひとりで持ち上げて奥の部屋へ。ひょっとして初菊はものすごい力持ち?

2. 同じく「夕顔棚の段」で、息子光秀の竹槍を受けた老母が、瀕死の重傷を負いながらも延々と雄弁に語り続ける、驚異の生命力!

3. 「渡し場の段」では、清姫の端正なお顔が一瞬にして鬼に変わるシーンは見事。双眼鏡でアップで見たら怖かった。大蛇となって川を泳ぎシーンでは、白い衣装が一瞬で赤に変わったのは目にも留まりませんでした。これも見事で驚きました。(拍手)

ずいぶん間延びしたセリフまわしに、時代がかった節回しと、古語のオンパレード。現代のアニメ世代には「イミフメイ」でしょう。でも、一度は見てみましょう。「渡し場の段」では、3人の太夫に各々担当する登場人物が決まっていて、まるで声優さんでした。文楽は男性がすべて演じますから、清姫担当太夫は高い声を絞り出すのが可笑しくて楽しかった。

最初は「わけわからん」と思っていたわたしも途中から面白くなってきました。登場人物の苦悩や悔しさが切々と語られ、こちらもその世界に引き込まれていくのです。そこに時々、人形特有のギミックやら、三味線の鋭いバチ捌きがスパイスとなっています。そう、見どころがたくさんあるのです。

4月文楽公演は「妹背山婦女庭訓」。蘇我蝦夷に陥れられた天智天皇と中臣鎌足がリベンジする、7世紀のお話ですな。下調べすると歴史の勉強になります。

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いやぁ、今回の京都は盛りだくさんで楽しかった。生まれて初めて文楽も観ることもできたし満足です。しかし、夜明け前から活動しているので疲れました。心なしかフラフラする。いつもならとっくに帰宅している時間です。大丈夫だろうか、わたし?

最後に、本日の4杯の珈琲の順位を発表します。

 1. WIFE&HUSBAND
 2. 茂庵
 2. コーヒーハウスマキ
 3. 進々堂

あくまでわたしの好みです。ごちそうさまでした。

(おしまい)

2016年3月26日 (土)

[Apple Watch 旅] 京都で珈琲と文楽をたのしむ 1

京都駅から市バスに乗って下鴨神社へ向かう途中、府立医大病院前バス停で文楽公演のポスターが目に飛び込んできました。開催日を見てびっくり。「それって今日じゃないですか!」

2年前、三浦しをんの『仏果を得ず 』を読んで文楽に興味を持ち「東京か大阪に行く機会があれば」と考えていたのですがタイミングが合わずにいたのです。それが、ふらっと訪れた京都で出会うなんて、これは運命かも。

iPhoneで検索したところ、会場は京都府立芸術文化会館。それって府立医大の向かい側。河原町通沿いのあそこだったのです。時間は13:30からと18:00からの2回。13:30は無理だから18:00-20:30のBプログラムが観たい。レンタサイクルは20:00までに返却だから、出町柳で返してから会場まで歩けばいい。15分くらいで着くだろう。

京都市美術館から本法寺への移動途中に芸術文化会館に寄ってみたら、Aプログラムは13:00開場と看板が立っているだけで、入口は閉まっています。人もいないので仕方なく電話したら、Bプログラムの当日券は17:30の開場と同時に発売するので、そのときに来てもらえればいいとのこと。「Bプログラムはまだ座席に余裕があるから大丈夫だと思いますよ」。当日券は4,500円とお高いけれど、このチャンスは逃せません。出町柳に17:00に戻ればいい。

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さて、次の目的地は千本釈迦堂(大報恩寺)。今出川通の上七軒を北に入ったところです。

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本堂内の柱には、応仁の乱の際についた槍や刀傷が残っている、京都市内最古の国宝建築物だとか。おかめ伝説のお寺として有名です。

さっきは通り過ぎたものの気になるお店があって上七軒交差点まで戻ります。「みたらしだんご」という暖簾をくぐると、おばあちゃんが内職のようにお団子を串に刺してます。「3本ください」というと奥から焼いたものを持ってきてくれます。はい、330円。

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うーん、温かいうちに食べたい。いつもなら京都御苑で休憩するのですが、ここまで来たら大徳寺にも寄りたい。Apple WatchのSiriに「大徳寺について教えて」。

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大徳寺には多くの塔頭があり、それぞれ個性的。今日は高桐院を訪れてみたい。

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ハッとする美しさ。これは外国人観光客にも感じてほしい。

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暗い室内から四角く切り取られた庭が明るく美しい。縁側でぼんやり過ごすのも贅沢な時間。

大徳寺境内の休憩所でみたらし団子をいただきました。たっぷりかかった餡はとっても素朴な味。昔から変わらないであろう甘さ。もちっとした団子が香ばしく焼いてあって、幼い頃に戻ったような気分です。下鴨神社そばの加茂みたらし茶屋のそれも上品で良いけれど、こちらの素朴さも捨て難い。

塔頭の庭園は心の栄養、お団子は体の栄養。京都でエネルギーを充電させてもらいます。

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大徳寺をあとにして、北大路通を鴨川の北大路橋西詰まで走ります。目的は WIFE&HUSBANDというカフェの珈琲。

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民家を改装した、アンティークに囲まれた、こじんまりとしたカフェです。

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ホットコーヒーは大きめのマグカップにたっぷり入って税別550円。やや深煎りでコクがあり、わたし好み。うん、美味しい。ご夫婦も気さくで気持ちがいい。狭いお店はすぐ満席になってしまうので、読書している場合でもなく、早々に「ごちそうさま」。また来ます。今度はピクニックバスケットで珈琲を持って鴨川でくつろぎたい。

(つづく)


2016年3月24日 (木)

[Apple Watch 旅] 京都で長谷川等伯とモネに逢う

寒い冬の間はお休みしていた、Apple Watchを連れての日帰り旅を再開しました。

昨年、本法寺を訪れた際、長谷川等伯の「佛涅槃図」の複製が展示されていてがっかり。真筆は毎年3月15日〜4月14日に公開されるというので「来春こそは」と考えていたのです。だから「まずは本法寺」と、Mac miniでGoogle mapに打ち込んで、徒歩の「ルート」登録で、行ってみたいところを入力して、順番を入れ替えて、ルートを組み立てていきます。手間はかかるけれど、楽しい作業です。

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雑誌Penの「ひとり、京都」特集から興味のあるスポットを(定休日と営業時間に注意して)拾ったり、美術館と博物館の展覧会情報を調べたりしていると、京都市美術館でモネ展とルノワール展を開催していることを発見。原田マハの『ジヴァルニーの食卓』のクロード・モネが観たい。ということで、ブログタイトルのように「長谷川等伯とモネに逢う」のがテーマとなりました。

原則、わたしの京都探訪は、自転車で出町柳スタートです。

ところが、等伯は堀川寺之内で、モネは岡崎って真逆じゃないですか!?

双方の目的地への途中に、面白そうなスポットを探して「一筆描き」を試みるも、時間の制約もあるので限界があります。今回は効率よりも、外せないものを優先して「デタトコショーブ」で行きます。それも気ままな旅の醍醐味です。

いつものように、名古屋発のぞみ号の始発で京都に到着したのが午前7時。曇っていて寒い。「そろそろ春」気分でやや薄着してきたのは失敗だったか。京都市バス4号を待つA2乗り場で手袋して震えておりました。

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あぁ、バスの中は暖かいです。早朝はバスも道路も空いていてスムーズに下鴨神社前に到着。いつものようにローソンで温かいお茶ペットボトルを買って下鴨神社へお参りします。

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ここから糺ノ森を抜けて、出町ふたばまで散歩すると8時。開店したばかりでも行列ができてる。それでも朝一番はまだマシ。定番の豆餅と、僕の好きな桜餅、それにお赤飯の小さいのもいただいておこう。以前、豆餅など6個をひとつのパックにいれてもらって自転車で持って帰ったら片側に寄って潰れてしまったことがあるのですが、2個だけ入る小さなパックに入れてもらったら、ひっくり返っても大丈夫でした。これからは2個パックに詰めてもらうようにします。それと、赤飯には割り箸をつけてもらうことができました。

もうすこし暖かければ、鴨川デルタでお赤飯を朝食代わりにいただくところなのですが、風が冷たくて無理。8時半開店のコーヒーハウスマキでモーニングセット(650円)にしました。こちらも開店早々ほぼ満席。サラダはうれしいのだけれど、ヘタがもそもそして食べにくいのでトーストしてほしいと思うのはわたしだけでしょうか? ここの珈琲は手堅く美味です。

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9時に出町柳駅前の「えむじか」で自転車をレンタル。当日20時までなら500円(保証金2,000円)です。10時からの本法寺よりも、9時開場の京都市美術館に先に行くことにしました。

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予想はしていましたが、当日入場券を購入するための行列です。入場券を持っていれば並ばずに入場できるといっても前売券を買うような予定は立たないし、なにか手があるのでしょうか。

行列といっても、待ち時間20分ほどだったのでマシなほう。問題は会場内です。「順路は決まっていませんのでお好きなところからご覧ください」と言われても、移動がむずかしい。人混みが苦手なわたしには難行苦行。目当ての「印象、日の出」と、ジヴァルニーの睡蓮だけしっかり見て通り抜けました。これで1600円か。映画のほうがお得感があるな。

会場のちいさなブースで1分ほどのビデオが流れていて、白ひげのモネが写っていました。心の中でそっと「あなたに会いに来ましたよ」。ほんとうはもっとゆっくり、一日中眺めていたいのだけれど。

ルノワール展はパスして、美術館の外のベンチで豆餅と桜餅をいただきました。 うーん、美味!

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細見美術館も気になったのですが、春画には特に興味がなかったのと、行列していたので断念。伊藤若冲が公開されるときにまた来ます。

それでは等伯のいる本法寺へ向かいます。

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堀川寺之内の茶道資料館の北側から入ります。本法寺は行列もなく静かでホッとします。

長谷川等伯の「佛涅槃図」は縦10メートルもある巨大なもの。迫力があります。複製はぼんやりした「昔のカラーコピー」です。残念ながら見るに値しません。ぜひ真筆をごらんください。

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僧侶、守護神や眷属、獣たちまでが、釈迦の入滅を嘆き悲しんでいます。象や虎、獅子の嘆く様は漫画のようによくわかるのですが、亀とふくろうは表情が掴めません。この中に長谷川等伯自身も描かれているということで「寺にはそう伝わっています」と教えてもらいました。知りたい方は本法寺へ足を運んでみてください。

(つづく)

2016年3月22日 (火)

[Apple Watch] もうすぐ1年

来月4月にはApple Watchが発売されて1年。Apple Watchは iPhone同様、毎日の生活になくてはならないアイテムになりました。

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これが普段わたしが使っている文字盤。時計としてはふつうなのですが、左上が充電レベル、左下が直近のスケジュール時刻、右下がアラーム時刻、右上がアクティビティです。このアラームは、音を消してあるので振動で伝えてくれるのが便利。目覚まし時計とちがって家族を起こす心配がありません。ただし、熟睡していると気づかないことがありますが。

メール、メッセージ、雨雲接近情報、交通情報など、知りたい情報は飛び込んでくるし、簡単に確認できるのがいい。ごそごそスマホを取り出すことなく、腕時計でピッピッと、なんてスマート! ただ、返信するために腕時計(Siri)に話しかけるのは、まだ恥ずかしい。

以前ご報告した「スクリーンショットが撮れない」件についてアップルに電話して引き取り修理をお願いした結果「異常なし」。最新の WatchOS2.1でたしかにちゃんと動作しています。どういうこと? でも、結果オーライ。お手数かけました。>アップル

そういえば修理依頼時にトラブルがありました。約束の日時に配送業者さんが引き取りに来ないからアップルにチャットで確認したところ「iPhoneとのペアリングが解除されていないため処理が進んでいません」。え、そんなこと聞いてません。

電話よりもチャットのほうが記録が残るし、cut & pasteで重要事項が飛んでくるから話が早い。電話よりも冷たい感じがするので、そこはお好みで選んでください。「わたしがきちんと対応しますのでご安心ください」って、対応マニュアルに書いてあるようですけど、その対応がトラブったときには逆宣伝です。

要するにペアリングを解除して、Apple Watchをまっさらの状態で預かりたいということなのでしょう。それはいいけれど、ペアリングされているかどうかがアップルは検知できているわけです。ちょっと怖い。

その修理期間中、手元にApple Watchがないので困りました。こういうときのために Apple Watch は複数持っておいたほうがいいかもしれません。第2弾のニューモデルが出るのが楽しみです。

2016年3月20日 (日)

キネマの神様 (原田マハ)

キネマの神様 (文春文庫)

キネマの神様 』は、ギャンブル中毒=借金まみれで映画マニアの老父をもつ歩は39歳独身。勢いで会社を辞めてしまったものの、そのことを両親に話せないでいます。再就職先を探していると、ひょんなことから老舗映画雑誌社から声がかかって…。

わたしが映画館で映画を観るときは息子を誘うので「スターウォーズ」とか「バケモノの子」など。最初は「映画オタクの話か。ついていけるかなぁ」と思っていたのですが、作中で紹介されている映画「ニュー・シネマ・パラダイス」「フィールド・オブ・ドリームス」「ローマの休日」を Amazon Video で検索したら、ちゃんとプライムビデオ(会員は無料視聴可)になっていました(一部期間限定タイトルあり)。

「ニュー・シネマ・パラダイス」は、イタリアの田舎町で唯一の娯楽である映画館の映写室に入り浸る少年トトと、映写技師の物語。「フィールド・オブ・ドリームス」は、農場主が謎の声 “If you build it, he will come.”に導かれて、畑の一部に野球場を作ると、そこに幽霊が現れて…というファンタジーなのですが、これは面白かった!

読書の途中に映画鑑賞を挟んだものだから、読み終えるのに時間がかかってしまいました。でも、上に紹介した2本は見ておくことをオススメします。

『楽園のカンヴァス』と『ジヴァルニーの食卓』が絵画の世界ならば『キネマの神様』は映画の世界に誘ってくれる小説です。好奇心を刺激してくれて、興味の範囲が広がるのがうれしい。ちょっとでも「面白そうだな」と思った方はぜひご一読ください。

お勧め度:★★★★★

2016年3月18日 (金)

翼をください (原田マハ)

翼をください

翼をください 』は、アメリカ・カンザス州アチソン生まれの女性飛行機乗りエイミー・イーグルウィングが世界一周を目指し、日本から国産飛行機「ニッポン」号がカメラマン山田順平を乗せて飛び立つ。飛ぶことに自由と平和を求めた先達たちの冒険譚です。

毎日新聞の社用機で世界一周したという「ニッポン」号はフィクションかと思ったら実在したのですね。一方のエイミー・イーグルウィングは、アメリア・イアハートという、こちらも実在した人物がモデルらしい。この二者の邂逅がフィクションになっています。たしかに、そのほうが面白い!

1930年代、ヨーロッパではナチスドイツによるゲルニカ空爆が起こり(ピカソが怒り)、日本は満州で関東軍が暴走。いつ戦争が起きてもおかしくない状況のなかで、民間機が世界一周とは勇気があるというか無謀というか、毎日新聞はたいしたものです。驚きました。

戦争前夜の暗雲をも飛び越えるような、飛行機乗りの冒険譚としてはよくできているのですが、わたしにはいささか出来過ぎで、少々物足りなく感じました。ただ、さすがにきれいにまとまっているので読みやすいかと思います。

お勧め度:★★★☆☆

2016年3月16日 (水)

[Kindle Fire] 第5世代 Kindle Fire タブレット その2


iPhone5sの画面は4インチだから、Fireの7インチは倍近いサイズになります。ですから、電子本を読むには便利。逆にいえば、いまのところ「それだけ」なのです。

画面が広いほうが助かるのが地図アプリ。狭い画面でスクロールを繰り返すのはストレスが溜まります。Fireには標準地図アプリがないので、Y!地図をダウンロード。しかし、描画が遅い。これでは使えません。

あとはAmazon Videoを観るくらいでしょうか。ただ、自宅ではMac miniで観ますから、出先でiPhone5sではなくFireで観るためにFireを持ち歩くかというと答えはNo! なくても困らないのです。あ、文字入力はiPhoneよりも楽です。これは助かります。

Fireのメニューは「本」「ビデオ」「ゲーム」「お買い物」「アプリ」「ミュージック」というジャンルに分かれています。iPadであれば、iOS用ゲームをダウンロードしたものの、iPhoneでは画面が狭くてつらいものがあるので、それをプレイしたい。けれど、わざわざ Android OS用のゲームで遊びたいとは思わない。それはアプリも同様。「お買い物」はiPhoneのAmazonアプリで事足ります。

つまり、わたしにとってFireの存在価値は雑誌などの固定レイアウトの電子本を出先で読むためだけになります。Kindle本をばんばんダウンロードして読むのであればともかく、現在の電子本は高すぎるから敬遠しています。

紙の本に比べると電子本は印刷&流通コストがかからない上に、紙の本のように貸与、譲渡、売却ができない。それが紙とほとんど同額というのは納得できません。電子本は紙の半額が妥当だと思います。

最近、寝るまえにWeb小説を読むのですが、それをiPhoneからFireに替えてみたところ、サイズが大きいだけ読みやすいものの、重くて持ちにくいために腕が疲れるのです。テキストベースだから画面が多少小さくても1ページあたりの文字数が減るだけで、読むには困らないため、またiPhoneに逆戻り。Fireの出番はほとんどありません。

Apple製品が好きで、そちらに軸足がある私にとって、Fireは(語弊があるかもしれませんが)ちょっとお粗末なのです。安いのだから納得はしているのですが、画面もRetinaディスプレイに慣れた目にはきれいじゃないし、重いし、お洒落なタブレットとは言い難い。所有する悦びはなく、役に立つか否かが全てです。

試しに買ってみたFireですが、失敗(というか不要)だったかもしれません。でも、暖かくなったら、日帰り旅に連れ出してみるつもりです。

2016年3月14日 (月)

ヤッさん 3 築地の門出 (原宏一)

築地の門出 ヤッさんIII
築地の門出 ヤッさんIII 』は『ヤッさん』シリーズ第3弾。1作目でヤッさんに弟子入りしたタカオが、再度弟子入り!?

タカオの妻・ミサキが蕎麦を極めようと蕎麦農家に住み込みで働くと言い出したために別居状態。ふたりのアパートは残したまま、野宿しながらヤッさんと行動を共にするのですが「なんでまた?」。さらにタカオのダメっぷりを見せられるこっちは堪りません。ヤッさんの引き立て役だとわかっていても、何度本を閉じようと思ったことか。

しかし、豊洲移転をまえに混乱する築地がテーマになっているので、物語の行く末が知りたくて最後まで読みました。なるほど、これも「門出」にちがいありません。

これでシリーズ完結かな? わたしはどちらかというと「佳代のキッチン」シリーズのほうが好きです。現在2巻だから、ぜひ続編を!

お勧め度:★★★☆☆

2016年3月12日 (土)

信長の肖像 (志野靖史)

信長の肖像
信長の肖像 』は、朝日新聞に紹介されているのを見て手に取りました。以前『等伯 』に感銘を受けて以来、絵師(画家)を主人公にした小説を見つけると読んでいるような気がします。

主人公は、加賀大乗寺の小僧・小次郎。寺の肖像画を見るたび「しゃもじのような顔」だと、平面的な描写を疑問に思い、自らは立体的な、生々しい人物画を模索していました。小次郎の画才を見抜いた守護の冨樫晴貞から雪舟の絵巻を授けられ、それを手本に腕を磨き、京の狩野一派に加わることとなったのです。

ただし、小次郎の好きな絵を描けるわけではありません。狩野松栄、永徳はあくまで商売として絵を描いているわけで、売れなければ意味がないのです。それは洋の東西を問わず、駆け出しの絵描き達に共通する悩みなのでしょう。

昔、東京でふらっと画廊に入って、小さな風景画を買ったことがあります。その金額は額縁代にしかならないのではないかと思われるもの。キャンバスに絵の具を使って、時間をかけて描いたはずなのに、なにやら申し訳ない気がしたのを覚えています。

さて、上洛を果たした信長から「似せ絵を描くところをみたい」と呼び出された狩野松栄は、信長の嗜好がわからないため、小次郎も連れて行くことにしたのです。そこで小次郎の似せ絵を気に入った信長から、後日、武田信玄の似せ絵を描いて来ることを命じられたのです。

信玄、家康、秀吉、お市、浅井長政、お永、そして信長。写真などなかった時代、その人を偲ぶ縁に似せ絵(肖像画)はたいせつなものだったのです。

ただ、文章で絵を表現するのはむずかしい。長谷川等伯やアンリ・ルソーといった実在した人物あれば、実際の作品が残っているので、作中で紹介された絵がどういうものかわかるのですが、本作では架空の人物(小次郎)が主人公なので、どんな絵だったのかがわかりづらいのです。

その反面、読むのがつらかった『等伯 』に比べると、時代の混迷も、自らの悲運も淡々と描かれ、読みやすい時代小説になっています。

お勧め度:★★★★☆

2016年3月10日 (木)

旅屋おかえり (原田マハ)

旅屋おかえり (集英社文庫)

旅屋おかえり 』は「ちょびっ旅」というレギュラー番組が打ち切りになり、旅行代行業を始めた「おかえり」こと丘えりかが主人公。

楽園のカンヴァス 』『ジヴェルニーの食卓 』と原田マハのアート小説を読んだあと、気軽に読めそうな本書を手に取った次第。秋田県角館へしだれ桜を見に行ったり、季節外れの雪が降るなか秘湯に泊まったり、重大なミッションを抱えて愛媛県内子町へ飛んだり…とても慌ただしいのですが、本人はいたって元気。

おかえりの素直さ、まっすぐさに救われます。

内子町に行ってみたくなりました。名古屋からだと(飛行機は高いから)新幹線で岡山まで行って、松山経由でしょうか。いつか時間ができたときの楽しみがひとつ増えました。

お勧め度:★★★☆☆

2016年3月 8日 (火)

ジヴァルニーの食卓(原田マハ)

ジヴェルニーの食卓

ジヴェルニーの食卓 』は『楽園のカンヴァス 』の原田マハの短編集。

1. うつくしい墓(アンリ・マティス)
2. エトワール(エドガー・ドガ)
3. タンギー爺さん(ポール・セザンヌ)
4. ジヴァルニーの食卓(クロード・モネ)

いまでは巨匠と呼ばれる画家たちの息遣いが聞こえてくるような小説です。世間に認められず、食うや食わず、画材さえ買えない状態の画家と、彼らを取り巻く画商、画材屋、パトロン、友人たち。

セザンヌの「タンギー爺さん」の背景に浮世絵が飾られ、モネも浮世絵に感銘を受けて、ジヴァルニーの庭に蓮の池をつくったとか。画家のエピソードから、その絵を観るのが殊の外たのしい。

楽園のカンヴァス 』が気に入った方はもちろん、美術館がお好きな方はぜひご一読ください。

お勧め度:★★★★★

2016年3月 6日 (日)

楽園のカンヴァス (原田マハ)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス 』は、パブロ・ピカソと同時代の画家アンリ・ルソーの作品をめぐる密かな闘いを描く物語。ミステリー仕立てのアートサスペンスっぽいところがあって素敵な小説です。

冒頭、倉敷の大原美術館から始まります。数年前、長男と四国ドライブの帰りにふらっと立ち寄ったとき「こんなところにエル・グレコがある!?」。懐かしいなぁ、と思っていると、舞台はニューヨークからバーゼルに移っていきます。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター(学芸員)ティム・ブラウンは、スイスのバーゼルにあるコンラート・バイラー邸に招かれ、そこで若き研究者・早川織江と出会います。バイラーから与えられた課題は「ルソーの『夢をみた』の真贋を含めた講評を1週間後に聞かせてほしい。それまで1日1章ずつ、この本を読んでほしい。勝者がこの絵を自由にしてよい」というもの。

わたしが半ばまで読んできて、ピカソが物語の鍵を握っているようで、ルソーよりもまずピカソが気になってきました。そういえば、いま名古屋でピカソの展覧会をやってなかったっけ? 調べたら愛知県美術館で「ピカソ、天才の秘密」を開催中だったので早速観てきました。

絵画だけ鑑賞するのではなく、作者の生き様を知り、その作品が生み出された背景を知ることで面白味が増します。ピカソの1909年の作品「裸婦」の正面の椅子に座って、人が通り過ぎる合間にずっと眺めていたのですが「これのどこが裸婦なんだ」かわかりません。キュビズムとはよくいったもので、立方体のフィルターがかかっていて、元の映像が見えてきません。

そもそも展覧会でちょっと見たくらいでわかるものではないのかもしれないけれど、私には理解できそうもないと降参して美術館をあとにしてから「ぼくの見方がちがったのかも」。

「絵画の裸婦とはこういうものだ」という自分の思い込みにピカソの絵を当てはめようとするから無理がある。そうではなくて、ピカソが見ていたものを思い描くことで見えてくるものがあるのでは? この本を読んで、わたしの絵画の見方(楽しみ方)が変わりました。

さて「夢をみた」の権利はどちらの手に!?

お勧め度:★★★★★

2016年3月 4日 (金)

[Mac mini] デスクトップオーディオ構築作戦


iMacの頃から「音楽くらいはスピーカーで聴きたい」と思いつつ、もっぱらヘッドフォンで聴いていました。

パソコンに向かっているときに聴く音楽なので、コンパクトなものでいい。パソコンだけでなくスマホからも接続できる SONY CAS-1を名古屋・栄のソニーショップで聴かせてもらったのですが購入には至りませんでした。そこでは「ホテルカリフォルニア」のハイレゾオーディオ音源も試聴させてもらい、音質の違いがよくわかりました。

でも、昔はLP(レコード)でもCDでも、オーディオ装置をグレードアップすることで「良い音」を引き出していたのに、ハイレゾでは音源をグレードアップしようというもの。それはよいのですが、そのための出費が1曲500円だと聞くと抵抗があります。たとえば、自分の音楽ライブラリ2,000曲をすべてハイレゾにすると100万円です。そんなの論外です。

iPodを使うようになってアンプ内蔵スピーカーなどいくつか試してみたものの、いわゆるデジタルオーディオ機器は低音が不自然に強調されていたり「作られた音」という印象が強く、好きになれません。

ここは素直にプリメインアンプとスピーカーがほしい。ところが、品定めをしているうちに iMac の寿命が尽きて、パソコンの買い替えをすることになってオーディオ予算が消えました。

でも、Mac mini にはスピーカーなどついていませんし、EIZO FS2434-Rの内蔵スピーカーは音楽を聴くに堪えないものだったので、外付スピーカーが必要でした。アンプとスピーカー合わせて(さすがに1万円ではきつかったので)2万円以内で「ローエンドオーディオ」に挑戦することにしました。

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安いアンプを探したところ、中国製でもよければ3,000円代からデジタルアンプがあります。しかし、Mac mini のヘッドフォン出力をアンプに入れるため、アンプの前面パネルにヘッドフォン端子がないと困ります。そうして選んだのが写真上の右下に青いメーターパネルが写っている中華アンプ、KAMA BAY AMP 2000 Rev.B です。これはPCパーツなのでデスクトップパソコンの5インチベイに組み込むことができますが、標準でゴム足がついて卓上型になっています。

まず、古いミニコンポのスピーカーをつないで音が出ることを確認。特別、音質がいいわけでも、パワーがあるわけでもありませんが、コンパクトスピーカーを鳴らすには事足ります。ただ、残念なのがアナログメーターが全く動かないこと。返品、再注文しても同じかもしれないし、他のアンプを探すのも面倒なのであきらめました。中国製品には検品という概念がないのか、これが中華アンプのリスクです。

組み合わせたスピーカーは、ONKYO D-55EX(D) です。サイズこそミニコンポ並みですが、重量はあります。このスピーカーもとくに素晴らしいわけではありませんが、この値段であれば不満はありません。ちなみに、iTunesのイコライザ(下図)で、やや高音を強調しています。

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昔、カーオーディオに凝った時期があって、そのときに2つのことを学びました。

1. 良いオーディオセットで聴くとCDの録音の良し悪しがわかる。
2. お金をかければいいというものじゃない。

1については、わたしのコレクションの中で「良い録音」だと思うのは、マライア・キャリー、エリック・クラプトン、スティービー・ワンダー、平井堅。いまも平井堅を聴きながら書いています。アコースティックギターの音がいい。

2について、一番大事なのはスピーカー。ALFA164のフロントスピーカー4個を交換し、トランクにサブウーハーを追加したところ、デッキはごくふつうのSONY製なのに、驚くほどいろんな音が聞こえてきて感激しました。

なんでもそうだと思うのですが、お金がかかりすぎると楽しくなくなります。

オーディオは凝りだすとキリがないので「これくらいなら出してもいい」という予算の範囲内で試行錯誤を繰り返せばいい。それもまた楽しみのうちです。

音楽っていいですね。美味しいものを食べるのも幸せですが、良い音、良いメロディー、ハーモニーは心を震わせ、幸せにしてくれます。オーディオセットが変われば、音楽コレクションを全部聴き直す楽しみができます。

Mac mini をパソコンとしてではなく、音楽プレイヤーとして使いたいときは、外付モニタの電源を切って、赤外線リモコンで操作します。帰宅して Mac mini がスリープしていても、リモコンで2回Playボタンを押せば再生が始まります。

音源は、自分のCDライブラリだけでなく、Amazon Music/Videoなど、ネット上のソースも利用可能になり、居ながらにして楽しめる世界がどんどん広がっていきます。ただ、そんな時代だからこそ、たまにはパソコンもスマホも放り出して外へ出てみたいと思うのです。

春はすぐそこまで来ています。

2016年3月 2日 (水)

[iPhone] アドベンチャーゲーム LIFE LINE: Silent Night


Silent Night は LIFE LINE シリーズ第3弾。1作目の続編にあたります。

前作で見知らぬ衛星に不時着したタイラーは命からがら脱出したのですが、救出してくれたホワイトスター号に乗ったタイラーとまた通信がつながったのです。

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今度は無事地球に帰還できるかというと、そうは問屋が卸しません。トラブル続出で、一歩間違えると死んでしまいます。そう、あなたのアドバイスがタイラーの運命を握っているのです。責任重大です!

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LIFE LINEはiPhone (iOS) だけでなく、Apple Watchにも対応しています(上図)。タイラーが移動したり、作業中は待ち状態になり、再度話しかけてくると「通知」があります。手首やポケットでぷるぷる震えると「あ、たぶんタイラーね」。べつに放っておいても問題ないのですが、気になります。外ではスマホよりもウォッチをいじっているほうがかっこいいかも。でも、手首を上げたままにしていると疲れるんです。長時間は無理ですね。

プレイヤーに委ねられるのは二者択一。「どっちを選んでも同じじゃないか」という場合も多々あって、これが「アドベンチャーゲーム」なのかどうかについては議論の余地があります。ゲーム要素を加味したノベルだと思ったほうがいいかも。

ただ、その微妙な二者択一によってタイラーの運命が別れるので、ゲームオーバーになったあと、どこで間違えたのか調べるのが手間なんです。だから、ゲームだと思うと腹が立つ。試行錯誤そのものを楽しむようにしたほうがいい。

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毎度ふしぎに思うのが、タイラーが死にそうな窮地でもジョークを飛ばしてくること。ちょっとでも音を立てたら敵に気づかれるという場面でも通信は続くんです。この通信は音声ではなくテキスト(チャット)らしいのですが、それならなおさらタイラーはどうやって入力しているのでしょう? すごく気になります。

と、ツッコミどころ満載のLIFE LINEですが、たぶんタイラーとはまた会うことになるでしょう。そのときに彼の体験談を聞くのが楽しみです。

お勧め度:★★★★☆

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