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2016年3月28日 (月)

[Apple Watch 旅] 京都で珈琲と文楽をたのしむ 2

WIFE&HUSBANDを出て、自転車で賀茂川の河原を下っていきます。

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道路を走るより、河原のほうが(橋をくぐるから)早いのです。お昼を食べ損ねたので、鴨川デルタでお赤飯をいただきます。添付のごま塩がうれしい。風が強いので、包み紙などが飛んでいかないように要注意。

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さて、出町柳まで戻ってきたわけですが、これから吉田山に登ろうと思います。

森見登美彦の小説にも出てくるので、一度行ってみたかったのです。頂上付近には茂庵(もあん)というカフェがあるらしいので、そこをお目当てに。

今出川通を百万遍から東へ進み、赤い鳥居のあるところで自転車を降りて、分かれ道を左にまっすぐ登っていきます。

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なかなかの急勾配。こういうところを一生懸命に登っていると心臓に負担がかかっているのがわかります。あとでApple Watchが自動計測した心拍数を見たら120でした。これまでの1年近くで最低が48、最高が138。これは安静時も運動時も含みます。成人は安静時で50〜90らしいので、許容範囲内なのかな。安静時に100を軽く超えたら要注意? たとえば150を超えたら警告する機能をApple Watchにつけてほしい。

頂上広場に到着。東に大文字が見えます。大文字山に登るのは、やめておきます。

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そこから、もうすこし南へ進んでいくと二階建ての木造家屋が見えてきます。そこが茂庵です。

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一階は待合スペースで、二階がカフェになっています。わたしの前に一組先客がいましたが、じきに案内してくれました。西の窓際の席が眺めがよいのですが、あいにくテーブル席。抹茶ロールケーキのセットを頼みました。

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今日の本は「マージナル・オペレーション 空白の一年(下) 」。上巻同様、ジブリール視点が愉快な傭兵ラノベです。「マジオペ」は年内に2nd seasonに突入するとか。「マジ」ですか!

抹茶ロールケーキも、湯のみに入った珈琲もおいしい! あまり期待していなかったのですが(失礼)、このお店はいいかも。こんな不便なところなのに大勢お客さんが(外国人も含めて)見えます。テーブル席を空けるべく、早めに退散。階段を降りるときに、窓からの景色を一枚。

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きっと夜景もきれいだろうな。

うーん、本が読めない。本が読みたい。そもそも、外が寒いからいけない。暖かければ、鴨川の河原でのんびり読書するはずだったのです。こうなったら、あそこしかありません。

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進々堂(京大北門前店)です。ここなら読書に没頭できます。放っておいてくれるのがありがたい。珈琲は本日4杯目となるので、クリーム入りを頼みました。写真に写っているKindle Fireでカーペンターズのアルバム “A Song for You” を聴きながらの読書タイムは至福の時でありました。このアルバムはわたしが生まれて初めて買ったLPレコードなのです。

「マジオペ」を読み終え、出町柳でレンタサイクルを返して、京都府立芸術文化会館へ。

開演30分前に開場となり、当日券希望者の列に並びます。うしろのほうの座席が空いているみたい。「文楽は初めてなのでお勧めの席を教えてください」。前から12列目の真ん中あたり。ちょうど全体が見渡せるので良さそう。「京都では要らないかな」と思いつつ、バッグに入れておいた8倍双眼鏡が役に立ちそうです。日帰り旅でも、双眼鏡と銭湯用タオルは必携です。

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本日の演目は、絵本太功記(夕顔棚の段、尼ヶ崎の段)と日高川入相花王(渡し場の段)。ストーリーすら知らないので「困ったな」と思っていたらパンフレットを売っていたので即購入(800円)。あらすじの解説と床本(台本)が載っていたので、急いであらすじに目を通します。

それにしても座席が狭い。ここで2時間半はつらいな。あ、映画館とおなじか。

舞台に向かって、右手に床があって、そこに太夫と三味線が並び、左手に縦型のおおきな電光掲示板(字幕)があります。字幕があれば、パンフレットがなくても最低限なにを言っているのかは想像がつきます。だから、わたしのように飛び込みでも大丈夫。

日本の古典芸能だと思うと構えてしまうけれど、見方を変えれば、ちょっと古い脚本による人形劇です。区切りごとに太夫と三味線が交代するのですが、太夫もそれぞれ個性的。太夫が聴かせて、人形師が見せて、三味線が締める。芸の道は厳しいというのがわかるような気がします。客席で見ていれば素人にもちがいがわかりますもん。ただ、みなさん、汗だくで演じてくれているわけですから理屈抜きで応援したい!

涼しい顔してビシッと決める太棹三味線が最高にかっこいい!「あ、この人の三味線が好き」。パンフレットでお名前をチェックします。こうして贔屓ができていくのでしょうね。

太夫の謡に合わせて三味線がピシッと締める間合いを見て、松竹新喜劇の藤山寛美を思い出しました。その瞬間、ゾクっと来るのです。これは文楽だからではなく、日本の芝居の型みたいなものなのでしょうか。なにか共通するものを感じます。

ちょっと気になったことをいくつか。

1. 「夕顔棚の段」で、十次郎が家来ふたりに担がせてもってきた鎧櫃を、許嫁の初菊がひとりで持ち上げて奥の部屋へ。ひょっとして初菊はものすごい力持ち?

2. 同じく「夕顔棚の段」で、息子光秀の竹槍を受けた老母が、瀕死の重傷を負いながらも延々と雄弁に語り続ける、驚異の生命力!

3. 「渡し場の段」では、清姫の端正なお顔が一瞬にして鬼に変わるシーンは見事。双眼鏡でアップで見たら怖かった。大蛇となって川を泳ぎシーンでは、白い衣装が一瞬で赤に変わったのは目にも留まりませんでした。これも見事で驚きました。(拍手)

ずいぶん間延びしたセリフまわしに、時代がかった節回しと、古語のオンパレード。現代のアニメ世代には「イミフメイ」でしょう。でも、一度は見てみましょう。「渡し場の段」では、3人の太夫に各々担当する登場人物が決まっていて、まるで声優さんでした。文楽は男性がすべて演じますから、清姫担当太夫は高い声を絞り出すのが可笑しくて楽しかった。

最初は「わけわからん」と思っていたわたしも途中から面白くなってきました。登場人物の苦悩や悔しさが切々と語られ、こちらもその世界に引き込まれていくのです。そこに時々、人形特有のギミックやら、三味線の鋭いバチ捌きがスパイスとなっています。そう、見どころがたくさんあるのです。

4月文楽公演は「妹背山婦女庭訓」。蘇我蝦夷に陥れられた天智天皇と中臣鎌足がリベンジする、7世紀のお話ですな。下調べすると歴史の勉強になります。

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いやぁ、今回の京都は盛りだくさんで楽しかった。生まれて初めて文楽も観ることもできたし満足です。しかし、夜明け前から活動しているので疲れました。心なしかフラフラする。いつもならとっくに帰宅している時間です。大丈夫だろうか、わたし?

最後に、本日の4杯の珈琲の順位を発表します。

 1. WIFE&HUSBAND
 2. 茂庵
 2. コーヒーハウスマキ
 3. 進々堂

あくまでわたしの好みです。ごちそうさまでした。

(おしまい)

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