« [名古屋カフェ] 鶴舞:nocake. | トップページ | [Apple Watch 旅] 養老鉄道 初詣サイクリング 1 »

2016年1月14日 (木)

任侠学園 (今野敏)

任侠学園 (中公文庫) 任侠学園 (中公文庫) 』は「任侠シリーズ」第2弾。今回、阿岐本組の親分は、つぶれそうな私立高校の再建に乗り出します。例によって、代貸の日村誠司は胃が痛いようです。でも「親」の言うことには逆らうことができないのでした。

問題の高校を訪れると、グランドは荒れ放題、壁にラクガキ、窓ガラスは割れたまま、当然花壇も雑草だらけ。そんな学校ですから、生徒たちは無気力か、喧嘩してるか。礼儀に厳しいやくざから見ると、言葉遣いからして許せない。

日村は学校に通うのが苦痛だったトラウマがあるので、学校などに行きたくありません。でも親分に従って渋々…というのが可笑しい。

このシリーズが面白いのは「やくざ視点」。ふだん見慣れている光景が、やくざから見るとどう見えるか。やくざといっても、いわゆる暴力団ではなく、地域密着の任侠というところがミソ。まるで町の便利屋です。やくざなんだけど「悪」だと言い切れない。暴力団追放運動のおかげで肩身が狭くて仕方ないという、可愛げのあるやくざです。

先に読んだ『任侠病院』より『任侠学園』のほうが面白い。自分は病院に勤めたことはないけれど、高校には通った経験があるからでしょう。

共通しているのが、再建先の人たちは本来「できる」人であって、ちょっと手助けすることで立ち直る点。いわゆる予定調和だけど、主人公がやくざだけに、深く突っ込むと話がややこしくなるので、小説としてはこれでちょうどいいのだと思います。そう、楽しく読めればOKです。

お勧め度:★★★★★

« [名古屋カフェ] 鶴舞:nocake. | トップページ | [Apple Watch 旅] 養老鉄道 初詣サイクリング 1 »

現代小説」カテゴリの記事

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ