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2015年12月 4日 (金)

天空の蜂 (東野圭吾)

天空の蜂 (講談社文庫) 天空の蜂 』は、東野圭吾の小説を(失礼ながら)初めて面白いと思った作品。航空自衛隊の小牧基地と名古屋空港、それに三菱重工業の工場群を思い出しながら読みました。

最新鋭の大型ヘリコプターをラジコンのように盗み出し、あとはGPSを使った自動操縦で敦賀にある高速増殖炉「新陽」(もんじゅ)の直上 1,000m でホバーリングを始めたのです。犯人の要求は、国内にある原発の即時停止および破壊。自動操縦で着陸はできないため、燃料が尽きれば墜落します。

誰が、何のために、どうやって?

その謎を解き明かしていくのがミステリーなのですが、それにいろいろと搦手で来るので退屈しません。無人で飛び立ったヘリに少年がひとりで閉じ込められるなんて、もうドキドキしました。

政府や電力会社が原発を止めようとしないのは予想の範囲内ですが、犯人の動機については深いものがあります。犯人は、犯罪者ではあるけれど悪人ではないと、わたしは思います。

原発だけでなく、沖縄の米軍基地の問題も「他人事」ではありません。これをきっかけに一度じっくり考えてみませんか。それはきっと小説を読むより大事なことですから。(苦笑)

お勧め度:★★★★★

最近、WEB小説も読むのですが、誤字脱字が目に余るとさすがに読むのをやめます。大手から出版されている本では、まずありえないのですが、この本では2カ所ほど「この記述は変だ」と感じるところがありました。十分に推敲されていないのではないでしょうか。

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