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2015年12月

2015年12月31日 (木)

[Apple Watch] ちいさな旅 2015 総集編

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2015年4月に初代 Apple Watch を手に入れてから始めた「ちいさな旅」についてまとめてみました。
  1. 京都(西本願寺、東本願寺、妙法院、智積院、豊国神社、方広寺、京都タワー)
  2. 犬山城
  3. 岐阜城
  4. 名古屋城
  5. 小牧城
  6. 清洲城
  7. 大垣城
  8. 尾張四観音 - 荒子観音
  9. 尾張四観音 - 笠寺観音
  10. 尾張四観音 - 甚目寺観音
  11. 尾張四観音 - 龍泉寺
  12. 彦根城
  13. 長浜城
  14. 豊川稲荷
  15. 吉田城
  16. 姫路城
  17. 書写山
  18. 高野山
  19. 京都(下鴨神社、出町ふたば、ルーブル美術館展、神泉苑、地蔵院、 大将軍八神社、龍安寺、本法寺、晴明神社、一条戻橋、京都御苑、壱銭洋食)
  20. 安土城跡
  21. 郡上八幡城
  22. 関ヶ原合戦場
  23. 岩村城跡
  24. 京都(下鴨神社、出町ふたば、京都御所、京都市美術館、京都府庁旧本館、渉成園、東寺、壬生寺)
  25. 松本城
  26. 城山八幡宮、末森城跡
  27. 多度大社、桑名城跡
  28. 桃巌寺、名古屋大学
  29. 御在所岳、湯の山温泉

お城や寺社めぐりが中心になってしまいましたが、テーマはなんでもいい。お城があるところには、歴史があり、城下町のなごりがあるから面白いのです。

わたしが気に入ったお城は、犬山城(国宝、写真1-2)と岐阜城(模擬城、写真3-4)。犬山城は木曽川、岐阜城は長良川を望み、天守の回廊からの眺めは雄大。格子のはまった小さな窓から覗くのとは迫力がちがいます。

先日、Amazon Videoで映画「偉大なる、しゅららぼん 」を観たら、彦根城が舞台になっていて懐かしかった。

もう一度行きたいところは、次の3カ所。

  1. 京都(京都府)
  2. 長浜(滋賀県)
  3. 岩村(岐阜県)

共通点は、次回行ってみたい場所があること。そして「また食べたい」か、前回食べられなかったから「今度食べてみたい」店があること。美味いもの(店)がある土地に惹かれます。レンタサイクルが利用しやすいことも条件です。

京都なら「出町ふたば」。満月の阿闍梨餅は京都駅でも買えるけれど、出町ふたばの豆餅は持ち歩くと大変なことになるから早く食べた方がいい。岩村では「郷の薪窯パン Kitto!」で焼きたてのくるみパンを頬張りたい。長浜の商店街にも窯焼きパンがあったから、今度は買ってみよう。なにかしらの心残りが再訪の動機になります。

みなさん、どうぞ良いお年をお迎えください。

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2015年12月30日 (水)

捏造の科学者 STAP細胞事件 (須田桃子)

捏造の科学者 STAP細胞事件 捏造の科学者 STAP細胞事件 』は「科学史に残るスキャンダル」を毎日新聞が取材した内容を踏まえて一冊にまとめたものです。
  1. 異例づくしの記者会見
  2. 疑義浮上
  3. 衝撃の撤回呼びかけ
  4. STAP研究の原点
  5. 不正認定
  6. 小保方氏の反撃
  7. 不正確定
  8. 存在を揺るがす解析
  9. ついに論文撤回
  10. 軽視された過去の指摘
  11. 笹井氏の死とCDB「解体」
  12. STAP細胞事件が残したもの

発表時はマスコミが「これからは理系女子の時代だ」と大騒ぎして、しばらくすると論文に疑義が噴出し、あれよあれよという間に崩壊、論文撤回に至ったのは、わたしも非常にショックでした。

あのときに感じたのは、理研は「再現実験が成功すれば名誉挽回、失敗しても小保方氏を解雇して早期に幕引き」を狙っていること。文科省や政治家の圧力もあったのでしょうけれど、理研の隠蔽体質と危機意識の低さには失望しました。

iPS細胞にライバル意識をもつのは結構ですが、ノーベル賞を手にしても舞い上がることなく「早く患者さんの役に立ちたい」とメダルを封印した中山教授と、エプロンつけてポーズを取っている小保方氏は、科学者として以前に、人間としての格が違うと感じました。

誰も白状しないので、悪意があったかどうかはわかりませんが、結果として論文が捏造されたわけです。

誰が、いつ、どのように、なにを考えて、行ったのか。なぜ、それを指導者、上司、共同執筆者は防ぐことができなかったのか。それが知りたくて、この本を手に取りました。

しかし、小保方氏は実験ノートも十分に残しておらず、追跡調査もままならず。「それでもSTAP細胞はあります」と言われても、コピペと改ざん画像とミス、手違い満載の論文が根拠では、なにを言っても信用されません。社会はそれほど甘くない。

なにより笹井氏の自殺が悔しい。つらかったのはわかるけれど、他に方法はなかったのか。小保方氏に対する遺書に「絶対にSTAP細胞を再現してください」と励ましてあったといいますが、穿った見方をすれば、小保方氏はその言葉を一生背負っていかねばなりません。

マスコミのスクープ合戦には興味がないけれど、懸命にひとつのテーマを追う新聞記者の姿には感動しました。新聞記者に関する「お仕事本」として学生さんにお勧めします。

お勧め度:★★★★★

2015年12月28日 (月)

名探偵の呪縛 (東野圭吾)

名探偵の呪縛 (講談社文庫) 名探偵の呪縛 』は、図書館から別世界に紛れ込んだ主人公、探偵(金田一ならぬ)「天下一」の本格推理小説。

記念館の地下から盗掘されたお宝を探して出してほしい。そう、依頼された天下一。調査に赴く先で殺人事件が…。

その世界では「密室殺人」という概念がなく、現場に誰も出入りできない状態であれば自殺と断定する警察。なにかがおかしい。というか、なにかが足りない?

この街には過去や歴史がない。そう訊くと、カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』を思い出しますが、おそらくそういう話じゃない。一方、この街を作った「クリエイター」伝説がある。

じきに盗まれたお宝が何かわかりますが、最後まで付き合いましょう。軽く、楽しく読めました。

お勧め度:★★★☆☆

2015年12月26日 (土)

[Apple Watch] 冬の御在所岳と湯の山温泉 2

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そろそろ御在所岳を下りましょう。ロープウェイの往復切符のQRコードを検札機にかざして通ります。妙にハイテクっぽいのだけれど、それだったら交通系ICカードが使えるほうがうれしい。三重交通バスも2016年春にICカードが使えるようになる予定だとか。

御在所岳ロープウエイの下りは迫力があります。(写真1 >おっかない)

ロープウエイの中は温室状態。陽が当たると暑いくらいです。

やっと(たった12分だけど)麓に到着。駐車場の向こうに見える「ホテル湯の本」で日帰り温泉しましょう(800円)。

2階がふつうの浴場で、露天風呂は5階にあるとか。着替えないといけないから移動が面倒だな。タオルだけ持参したのは正解。ボディソープやシャンプーなどは備え付けてあるので、2階で身体を洗って、湯には軽く浸かって5階へ移動します。

おぉ、露天風呂だ!(写真3) 正面は海、右手は山。上は青空。2階同様、5階も貸し切り。最高です。

さほど広くはないけれど、ひとりだから、両手両足を伸ばしてプカプカできる。夜になれば星がきれいだろうな。気持ちいい。身体だけでなく心が癒されます。

露天風呂から上がって2Fの貴重品ロッカーまで戻り、そばの休憩スペースで珈琲牛乳片手に読書タイム。今日は『下町ロケット2 ガウディ計画 』です。

さて、温泉で暖まるという目的は達成しましたが、あと気になるのが「アクアイグニス」。湯の山温泉のすぐ東にある片岡温泉の複合リゾート施設。そこのパン屋さんが気になります。

「Y!乗換案内」で路線バスが出ていることを確かめてからホテル湯の本をあとにしたのですが、バス停に着くと13:12発のバスはなくて、次は13:44なのです(画像4)。12月からは冬季ダイヤになるのが「Y!乗換案内」には反映されていない。でも「Y!乗換案内」はたいへん重宝しています。(感謝>開発スタッフ)

バス停のそばに喫茶店があったので、30分ほど珈琲タイム(写真5)。ここでも貸し切りです。

アクアイグニスは近鉄湯の山温泉駅の次。クルマで来たなら、東名阪道四日市ICまでの通り道です。広大な敷地に大きな駐車場。イヤでもわかります。(写真6)

問題はここからの帰り道。三重交通バスが名古屋の名鉄バスセンターまで走っているので、それで帰るつもりなのですが、温泉街を出発するのが30分遅れたもので、つぎのバスまで15分しか時間がありません。それを逃すとさらに1時間後になります。

駐車場にクルマが多いということは人も多いわけで、ここで1時間以上過ごしたくはありません。かといって、名鉄の駅まで歩くには遠いし、後戻りはしたくありません。こういうときは自家用車がいいのだけれど、公共交通機関の制約の中でうまく時間をやりくりして楽しむのもパズルみたいで楽しい。

ともかくパン屋さんを探しましょう。どこも洒落た建物で、あれ、ここは宿泊棟ですか。こっちはケーキ屋さん。それならこっちかな。やっと見つけました。ベーカリー棟「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」(写真7)。

ずらっと並んでいるパンの中からおいしそうなのを選んでお会計。5個で1,160円也。帰宅してから食べたのですが、写真8の左上がマロンパイで、時計回りにクルミカスタードデニッシュ、クロワッサン、カレーフランク、りんごのブリオッシュ。どれもおいしかったけれど、わたしはクルミカスタードデニッシュがいちばん気に入りました。

大急ぎでパンを選んで、なんとかバスの時間に間に合いました。高速バスのバス停はオレンジ色です。ブルーではないのでご注意ください。

せわしなかったけれど、とりあえずアクアイグニスがどんなところなのかはわかりました。あそこにも温泉があるそうですが、さすがに貸し切り状態ではないでしょうね。

これまで何十回も走った東名阪道を客席から眺めるのは妙な気分(写真9)。でも、ウトウト居眠りしてもいいのは素晴らしい。運転手さん、安全運転でお願いします。

名古屋高速に入ると名古屋に帰ってきたという気分になります。名古屋駅周辺の高層ビルも増えています。(写真10)

三重交通の「名古屋〜湯の山温泉 高速バス」は約70分で1,350円。電車だと約90分で1,130円。高速バスのほうが乗換えがないだけ早いのだけれど、ちょっとだけ高い。道路が渋滞しなければバスのほうが楽です。ただ、名古屋出発は午前だけ、湯の山温泉出発は午後だけ。

名古屋は特別大きい街ではありませんが、交通の便が良く、適度に都会で適度に田舎で住みやすいところです。ただ、食べ物はとくにおいしくは…(苦笑)。

電車だけでなく高速バスを上手に利用するのも「ちいさな旅」のコツですね。

お勧め度:★★★★☆

2015年12月24日 (木)

[Apple Watch] 冬の御在所岳と湯の山温泉

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さて、今度はどこへ行こうか?

12月後半ともなると寒い。寒いときは温泉で暖まりたい。前回出かけた桑名の先に湯の山温泉があったっけ。どこに出かけるかを思案するのも楽しみのうち。そのときの気分にぴったりの行き先が見つかるとうれしい。そう、今の気分は「温泉」なのです。

名古屋から名鉄で四日市へ。そこから湯の山線で終点まで行けばいい。名古屋から1時間半で着くことを「Y!乗換案内」で確認しました(画像1)。

近鉄湯の山温泉駅(写真2)の位置をApple Watchのマップで見ると画像3です。クルマならば名古屋から東名阪道で約1時間。意外と近い。

温泉街と御在所ロープウエイへは、近鉄湯の山温泉駅からバスに乗ります。

山の駅に着いてからバスに乗るのは高野山にちょっと似ています。舗装された道路ですが、対向車とすれちがうのが難しい場所もあって、バスはゆるゆると山道を上っていきます。

あれ、いま岩肌がむき出しになったとんがり山が見えたけど、あれが御在所岳? ずいぶん急峻な感じですけど大丈夫かな。ロープウエイとか、高いところは苦手なんです。

さて、到着したバス停が温泉街の入口。クルマならば、バス停からもうすこし上ればロープウエイ乗り場の駐車場に着きますが、徒歩の場合は近道があります。両側にお店が並ぶ道を山に向かって歩いて、涙橋を渡ったら右折。左手の階段を上り、小さな橋を渡ると中之島公園(って大阪ですか!?)。川には白くて大きな岩がごろごろしています(写真4)。もうすこし階段を上ると、徒歩10分ほどでロープウエイ乗り場に到着。

御在所ロープウエイは往復2,160円(片道1,080円)と安くはありません。でも、自分の足で登るには3時間かかるとか。ロープウエイなら12分間座っているだけ…。よくわかりました。喜んでロープウエイを利用させていただきます。

寒いと思ってApple Watchの「天気」を確認したら -1℃!(画像5)

ロープウエイ乗り場では、グループごとに分けて乗せてくれるので、わたしはひとりで乗ることに(写真6)。天気が良くてよかった。荒天だとロープウエイが止まることがあるそうです。

うしろを振り返ると、次第に遠くまで見渡せるようになっていきます。360度ぐるりと絶景なのですが、下方だけはいけません。特に後半。地上150メートルなんていやだ。こわい。かといって目を瞑っているのも癪です。恐怖を愉しんでやりましょう。(負けず嫌い)

長い長い12分間のロープウエイライドが終わり、山頂駅に着きました。外に出ると山上までのリフトがあるので乗ることに、って…

え、雪が積もってる?(写真7)

山に登れば寒いことは覚悟していましたが、雪は予想していませんでした。が、12月になれば高い山の上は積もっても不思議じゃないか。逆に、今年はまだ雪が少ないくらい。北に300km進むより、空に向かって1km進むほうが寒くなるのですね。

リフトを見て「スキー場みたいだな」って思ったら、ここは御在所岳スキー場だそうです。でも、所々地面が見えているから、雪不足でスキーはできそうにありません。

山頂に「一等三角点」の看板(写真8)。ここが頂上だそうです。山登りが好きだった亡父も御在所岳に登ったのでしょうか。だとしたら、この場所に立ったはず。

あたりは雪が積もっていて、ジャングルモックでは滑るので、転ばないように用心しながら、あちこちにある展望台に行っては景色を眺めます。天気はよいのですが、遠くが霞んでいてよく見えません。西は琵琶湖から、東は富士山が見えることもあるとか。目線の高さに雲が見えるなんてすごい。風が冷たくて寒いんだけど気持ちいい!

空が広いだけでなく、自分の周囲何kmにもわたって何もないというのは街中ではふだん得られない感覚です。ちょうど上空をヘリコプターが飛んでいて「あれに乗ればもっと遠くまで見えるんだろうな」と思ったものの、次の瞬間「やっぱり地に足が着いているほうがいい」。

今朝は自宅にいても寒くて「家の中で震えているくらいなら、いっそ山に登ってやれ」と出てきたのです。冬は気合いです。気合いが入っていれば風邪も引きません。

Apple WatchのSiriに「御在所岳について教えて」と訊ねた結果が画像9。標高1,212mって遠くまで見渡せるんですね。名古屋駅前のツインタワーとかミッドランドスクエアも見えました。ちゃんとオリンパスの双眼鏡を持ってきましたから。

南の山々の稜線はまるで墨絵のよう。日本の山って、線が柔らかい。外国(大陸)と地形や緑の広がり方が違います。

御在所岳の山頂をぐるっと回るだけで、どんどん景色が変わるので、思ったより楽しめました 。山なんて頂上まで登ったらおしまいかと思ったら、意外な観光スポットでした。屋根のある休憩所もあるので、おにぎりとお茶を持ってくるといい。こういうところで食べると一段とおいしいはず。

下りのリフトは途中下車できるというので「かもしか駅」で下りました。すこし歩くとレストラン「アゼリア」(写真10)があったので「御在所岳カレーうどん」(写真11)をいただきました。窓際は景色も良くて、陽が当たってぽかぽか暖かい。そう、スキー場のロッジの食堂です。

太くて柔らかい伊勢うどんに濃厚なカレーが絡んで美味でした。定食を頼んでいれば、最後にごはんを入れてカレーライスにもできたのに、ちょっと惜しいことをしました。珈琲が飲みたいけれど、それは下山してから喫茶店を探しましょう。

レストランの前は子供用のソリ遊びの広場。すこし上ればロープウエイ乗り場なのですが、遠回りして展望台巡りを続行。着いたところからは鳥居越しに海が見えます(写真12)。iPhoneのマップ(画像13)と見比べれば、名古屋、常滑(セントレア)、美浜、松阪あたりを一望できました。

御在所岳の見どころは「自然」そのもの。ロープウエイのおかげで誰でも手軽に登ることができるけれど、1,000m超の山上は別世界です。

今度、出先で山歩きすることになっても困らないトレッキングシューズを買おうと思います。

(つづく)

2015年12月22日 (火)

下町ロケット2 ガウディ計画 (池井戸潤)

下町ロケット2 ガウディ計画 下町ロケット2 ガウディ計画 』は『下町ロケット 』の続編。ロケットエンジンのバルブシステムを載せたロケットの発射を見事成功させ、ピンチを切り抜けた佃製作所。その後、順調に発展しているだろうと思いきや、またまた大ピンチ!

読み始めて「いつものパターンだな」と思わず身構えます。水戸黄門のような時代劇ドラマみたいなもので、はじめは悲劇から始まり、最後は「正義は勝つ」といった王道路線。わかっちゃいるけれど、おなじみのメンバーの苦労を見せられるのはつらい。

佃製作所を中小企業と見下す大企業に煮え湯を飲まされる佃社長はじめ、社員の面々。無茶な納期と予算で依頼された試作品が量産にはつながらず、帝国重工に納める予定のロケット用バルブの継続採用も危うくなる。これは経営上の一大事です。

それでも佃社長のモノ作りに対する姿勢はブレません。熟練した技術者の手にかかれば、機械よりも精度が高いものが作れ、微妙な調整、融通が効くことを信じ、延々繰り返される実験も「泥臭くやれ」。品質に妥協があっては、ロケットが落ちるし、医療機器であれば患者が死にます。

前半はピンチの連続でハラハラ、ドキドキ。後半に入って、逆転の目が見えてきてからが気持ちいい。まさに溜飲が下がります。

今回、人工心臓や人工弁が取り上げられ、病院や大企業が出世や金儲けのために利用するのを尻目に、佃製作所は目的を見失いませんでした。iPS細胞の山中教授がつねに「患者さんのために」と言っていることが思い出され、目的をはき違えないことが(時間はかかっても)成功の鍵なのだろうと確信した次第です。

お勧め度:★★★★★

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2015年12月20日 (日)

[iPhone] 銀河アドベンチャー Walkr その後

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Walkrはまだ続けています。わたしにとって、スマホゲーム最長不倒記録です。続いている理由はふたつ。
  1. iPhoneの歩数カウンターをエネルギーとして使えること
  2. 放置しておいても問題ないこと

頑張ってもいいし、頑張らなくてもいいのは、たしかに気楽だけど、ひたすら植民惑星を増やして世話をするだけでは退屈。その退屈を紛らしつつ、キューブを貯めるのに「エピック」(オンラインで艦隊を組んで冒険に出るイベント)は手頃です。

エピックに繰り返し参加して(頑張って)5,000キューブを貯めて「ひくうてい」をゲットしました!(画像1)

「ミッション」もすべてクリアし(画像2)、惑星も(地球を含めて)84個すべて手に入れました。(画像3)

エピックでは、既存の艦隊に「参加」するか、自分で艦隊を作るか。頑張りたくない気分のときは前者を、自分の都合で艦隊を出発させたい気分のときは後者を選びます。

たとえば、エピック「宇宙の果てを漂う」は参加人数が4〜10名。当然、人数が多いほうが「寄付」が多く集まりますから、旅が早く進みます。10名いても2〜3名はアクティブではないので、実際は7〜8名で艦隊を動かすことになります。それが4名だと実際2〜3名でほとんどすべて賄わねばならないため時間がかかります。

参加する艦隊を選ぶとき、参加人数が1〜2名の、出来たての艦隊だと、せっかちな船長は4名になった途端発進させてしまいます。だから、8〜9名の艦隊に乗ったほうが旅の効率がよいはず。

ところが、先日参加した艦隊は、出発した時点では10名いたのに、しばらくしてから「艦隊メンバー」を確認したら4名しかいません。「メッセージ」ログを見たら、6名は「船長によって艦隊を脱退させられました」。なにがあったのかわかりませんが、結局4名で飛ぶことになってしまいました。

コイン(お金)とトマト(食糧)は比較的早く集まるのですが、問題は「資源」と「エネルギー」です。資源は惑星が産出するもので、貯まるには時間がかかりますし、エネルギーはスマホを持って歩かないと貯まりません。エネルギーが切れると艦隊はそこで立ち往生してしまいます。

ま、そもそも遊びですから急ぎません。のんびり行けばいい。

ただ、エピックではひとりじゃない。

最後に貢献度に応じて報酬(コイン)が分配されるので、できるだけたくさん「寄付」したくなるのが人情。でも、独り占めはよくない。とくに船長に対しては一歩引くべきだと思っています。でも、世の中いろんな人がいます、ほんとに…。

Walkrではコインよりもキューブが重要。キューブは新しい宇宙船を買うために貯めましょう。コインは放っておいても貯まってきます。でも、自分の宇宙船のレベルアップにも、惑星のレベルアップにもコインは相当食われます。1億コインあっても、惑星のレベルアップを始めたらあっという間になくなります。だから、わたしは惑星を増やす(開拓する)ことを優先し、レベルアップは後回しにしています。

Walkrがまたバージョンアップされ、惑星が増えるまで、宇宙の果てを漂っています。(笑)

2015年12月19日 (土)

[Apple Watch] 桃巌寺と名古屋大学

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先日の「城山八幡宮と末森城跡」のオプショナルツアーです。

桃巌寺は、織田信行が信秀の菩提を弔うため建立したとされるお寺。名古屋市営地下鉄本山駅から南へ徒歩5分。四谷通りの東側にありますが、壁に隠れて、そこがお寺だとはわかりません。ましてや大仏があろうとは全く気づきませんでした。

が、まずは腹ごしらえ。城山八幡宮から広小路通りを東(本山方面)へ歩くと「大勝軒」があります。つけ麺で有名な池袋のお店の支店です。わたしはつけ麺が食べたくなるとココに来ます。ちなみに今池にもあります。どちらのお店も外装は素っ気なく、店内はカウンターのみ。いつものように「元祖つけ麺」(写真1)を頼みました。

腰のつよい太麺を、醤油ベースの濃いめのつけ汁につけて頂きます。鰹だけでなく鯖節を使っているような出汁に醤油と酢が効いた、複雑な味がクセになります。味が濃いのは東京生まれだからでしょう。

そこにお寺があることは知っていたのですが、桃巌寺にお参りするのは初めて。中国かタイに迷い込んだような山門(写真3)をくぐって本堂(写真4)へ向かいます。本堂に上がってお参りさせていただきました(写真5)。すると左手に巨大な木魚が! どんな音がするのでしょう?

境内には様々な建物があって、びっくり箱のようなお寺です。その極めつけが名古屋大仏(写真6)。坐高10メートルの緑色の大仏さんは迫力があります。

「あぁビックリした…」

さて、四谷通りをそのまま南下すると、道の両側に名古屋大学(写真7)のキャンパスが広がります。地下鉄が伸びて通学も便利になり、大学の表玄関もきれいに整備されました。写真8が豊田講堂です。

昔は名古屋大学は全国的には知名度が低かったのですが、近年ノーベル賞に絡むようになって有名になってきました。がんばれ、名大生!

名古屋大学に興味のある方は、毎年6月上旬に開かれる「名大祭」にお越しください。

2015年12月17日 (木)

すえずえ (畠中恵)

すえずえ すえずえ 』は「しゃばけ」シリーズ第13弾。
  1. 栄吉の来年
  2. 寛朝の明日
  3. おたえの、とこしえ
  4. 仁吉と佐助の千年
  5. 妖達の来月
病弱な若だんなが上方(大阪)まで出向いて大儲け。その噂を聞きつけた仲人連中が縁談を持ち込んできて大騒ぎ!(そうでなくても、長崎屋の離れはいつも大騒ぎですけど…)

栄吉の縁談話が持ち上がったのをきっかけに、若だんなも自分が嫁をもらったら、いまの暮らしがどうなるのか、思案します。

いまは妖たちの宴会場みたいになっている離れに、妖が見えない(ふつうの)嫁が来たら、妖たちは隠れなければならない。というか、ここに集まることはできなくなる。それはいずれ訪れる問題だったわけで、それを解決するには…?(やっぱりそうだよね!)

しかし、若だんなはもちろん、仁吉と佐助にも「別の道」が用意されているというのは幸せなこと。「しゃばけ」ワールドはうまくできています。なにせ神様を巻き込んでいますから無敵です。(笑)

お勧め度:★★★★★

2015年12月15日 (火)

[Apple Watch] 多度大社と桑名城跡 2

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多度から養老鉄道で桑名に戻ったら午前9時。ほんとはもうすこし早く戻る予定だったのですが、電車の本数が少なくて遅くなりました。

でも、ちょうどよかったかも。というのも、駅前のサンファーレ北館2Fにある「桑名市物産観光案内所」でレンタサイクルを借りることができるのが9時からなのです。

桑名城跡は揖斐川のほうにあるので徒歩では無理。レンタサイクルは無料(保証金100円)で借りることができました。写真1はサンファーレの2Fから駅を撮ったものです。

まず桑名駅東口前の通りを南下した突き当たりにある「安永餅の柏屋」へ(写真2)。桑名名物の細長い焼き餅を商う、いい感じに歴史を感じるお店です。袋入りが1個86円、袋無しが75円。袋無しで5個いただきました。早速おやつをゲットです。

お腹がすいたので、そこから東へ向かい、国道1号を南下。中央町交差点の南西にある「珈琲ホリ本店」へ(写真3)。モーニングセットのハムエッグセットを注文しました(写真4)。ホリブレンドは美味しかったのですが、禁煙ではないので、煙くてつらかった。タバコを吸わない方には、このお店はお勧めしません。

観光案内所でもらった「見どころ くわな」というマップ(画像5)を見ながら、すこし北の八間通りを東へ向かいます。

しばらく行くと、右手に「寺町商店街」があって「なんだか京都みたいだな」と思いつつアーケードを抜けると「京町」交差点。桑名市博物館に寄ったら1月まで閉館中。仕方ないので、すぐ東にある石取会館へ(写真6)。ここは石取祭の祭車(山車)を展示してある、旧銀行の建物です。

そのままずっと東へ進むと揖斐川西岸に「はまぐりプラザ」という施設がありましたが時間外なのか閉まっていました。焼き蛤はどこへ行けば食べられるだろう。(季節はずれ?)

川面が見たいので堤防に上ってみました(写真8)。地図でいうと画像7あたり。おぉ、空が広くて気持ちいい。桑名城跡はすぐ近くです。

揖斐川沿いに北上していくと「七里の渡し」の手前に蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)が見えます(写真9)。櫓の2Fは展望台になっているのですが眺めはよくありません。(意味がない)

七里の渡しを対岸から見たのが写真10。江戸時代、伊勢参りの人々が揖斐川を渡って着いたのがここだとか。そう、すぐうしろには桑名城があったわけです。

地図で桑名城跡となっているあたりを自転車でぐるぐる回ったのですが(石碑など)それらしい場所は見つかりませんでした。天守があったとしたら公園の真ん中の広場(写真11)あたりではないでしょうか。観光マップにも「桑名城跡」と書いてあるのに現地で見つけられないのは、わたしの目が節穴なのか、案内板が整備されていないのか、いずれにせよガッカリです。桑名市はあまり観光に力を入れていないように感じます。

つまらないから帰ろうと思いつつも「せっかく来たことだし」と、三の丸まで戻って「歴史を語る公園」で休憩(写真13)。安永餅は柔らかくて(袋無しだから)くっついてる。甘〜い。どうして丸めずに長く伸ばしたのだろう? 調べてみたけれど、桑名宿の安永で親しまれていたというだけで、発祥は不明だとか。

三の丸の堀川沿いの小さな公園には「三条大橋」と「日本橋」があって、その先に桑名城の城壁が一部残っています(写真14)。ただ、その上には古い小屋が建っていたり、生活臭がプンプン。とってもザンネンです。

そのまま北上すると左手に青銅の鳥居が見えます。春日神社です(写真15)。

まだ北上して橋を渡ってすこし行くと左手に「六華苑」があります。諸戸清六の邸宅で、イギリス人建築家ジョサイア・コンドルが設計した洋館と、広い庭園をもつ和館から成っています(写真16)。

実業には洋館を用い、生活は和館でというのは、名古屋の鐘木館、二葉館と同様です。洋館から眺める池泉回遊式庭園というのもオツなもの(写真17)。

この庭園がとってもきれい。ちょっと肌寒いにもかかわらずベンチでくつろいでしまいました。ここはいい。桑名で一番(唯一?)のお勧めスポットです。ただし有料(310円)です。

昼ご飯に蛤を食べたいと思って(食べログで)探したのですが見つからず。駅前ビルの餃子屋さんは行列で断念。仕方ないので、駅前の貝新で「茶漬け蛤」(写真18)を買い、安永餅で空腹をごまかして名古屋まで帰りました。

今回、気に入ったのは多度大社と六華苑と安永餅でした。

お勧め度:★★☆☆☆

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2015年12月13日 (日)

[Apple Watch] 多度大社と桑名城跡

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12月に入って風邪気味で体調不良。でも、せっかくの休日を寝て過ごすのも癪だから、どこか近場で面白そうなところを探してみました。

愛知県に住んでいると、隣県(岐阜、三重、静岡)は「いつでも行ける」と思ってしまって、逆に足が遠のくところがあります。冬は北(岐阜)よりも南(三重)だろうと「三重県でいちばん近い」桑名に決めました。(画像1)

天守のない桑名城跡だけでは寂しいので、すこし北にある多度大社にもお参りしましょう。名前は聞いたことがあるけれど、どんな神社なんだろう。興味があります。

三重県といっても、桑名までは名古屋駅から近鉄急行で20分。木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の向こうなので遠いような気がしますが、じつは名古屋に近い町です。名古屋に初めて来たとき、桑名出身の人が関西弁なのでビックリ。大阪出身のわたしは親近感が湧きました。

先に多度大社にお参りすることにして、近鉄桑名駅のとなりのホームの養老鉄道に乗り換えます(画像2. 3)。鉄道系ICカードが使えないので、券売機で切符を買います(310円)。列車は2両編成のワンマンカー。わたしが乗った車両は貸し切り状態。他に乗客がいません。週末なのに。朝が早いから?

桑名から4駅で多度駅に到着。ちょうど朝日が上ってくるところでした(写真4)。きれい!

多度駅から多度大社まで徒歩23分らしい。バスに乗るほどではないけれど歩くのはちょっとしんどいかも。

多度駅にレンタサイクルがあるとは知らずに「すこしは運動のために歩こう」と往復したのだけれど、歩いて楽しい道ではないので、みなさんはレンタサイクルを利用することをお勧めします。それに養老鉄道は(桑名駅を除いて)自転車を持ち込めるそうなので、沿線の養老や大垣などから足を伸ばしてみるのも楽しそう。

Apple WatchのSiriに「多度大社について教えて」というと画像5。「多度大社までの経路を教えて」というと画像6。自転車で移動するときはスマホよりも腕時計(Apple Watch)を見るほうが自然、安全なのですが、徒歩であればiphone(画像7)を見ればいい。

風邪気味なので防寒具はしっかり揃えてきたものの、ちょっと寒いと思ったら7℃ですか(画像8)。

駅前から北へ商店街を抜け、橋を渡ったら左折。そのまま直進すれば、歩くのに飽きてきた頃に神社の鳥居が見えてきます。(写真9)

Apple Watch OS2のマップは使いにくくなりました。グランスでいきなり自宅までの経路を表示するのだけれど、以前のように現在地を表示してくれればいい。また、経路も自動車が前提なのは困ります。徒歩と自転車も選択できるようにしてほしい。

でも、iPhoneのマップだけ見ていると経路案内は親切でわかりやすい。GPSを使うのでバッテリーが減るけれど、これならカーナビの代わりになるのではないでしょうか。車内ならば充電できますね。

多度大社の近くには土産物屋さんと鯉料理のお店とか何軒かありますが、思っていたよりお店が少なくて静かです。人気のない境内に足を踏み入れると、自動車のお祓いをする場所(写真10)があって、さらに進んでいくと小さな橋のむこうに本殿がありました(写真11)。

にわかに山深い場所に分け入った風情で、高野山の奥の院を思い出しました。本殿の左には清水が流れ、奥には滝が見えます。たしかに、神がおわす地だと感じます。

その小川をすこし下ったところにベンチがあったのでひと休み。「災害時取水地」と看板があるから、この水は飲めるのでしょう。

多度大社は初詣客が多いそうですが、本殿前は狭いので混雑すると大変そう。拝殿前が広い熱田神宮でも大行列になるのに、ここでは一体どうなるのでしょうか。

そろそろ桑名に戻ろうと「Y!乗換案内」で検索したら、現在地の出発時間が30分も先。再検索しても変わらない。ということは多度駅に来る電車の本数が少ないということか。あとで調べたら1時間に1〜2本しかありません。あらかじめ帰りの電車の時刻をチェックしておくことをお勧めします。

というわけで、多度駅で切符を買ったものの、電車が来るまでに30分あって、上りホームへ行こうとしたわたしに駅員さんが「ホームは寒いから待合室で待てば? 暖房入ってるよ」。お言葉に甘えて読書タイム。今日の文庫本は『最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ 』です。

(つづく)

2015年12月11日 (金)

白ゆき姫殺人事件 (湊かなえ)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫) 白ゆき姫殺人事件 』は『告白』の湊かなえの作品ということで、鶴舞図書館で借りてみました。

「白ゆき姫」であって「白雪姫」じゃないのは「白ゆき」という美白化粧石けんを販売している化粧品メーカーの美人社員が惨殺されたから、マスコミがそう呼んでいるという設定。

週刊誌の記者の取材に応える形で進んでいき、巻末に「しぐれ谷OL殺人事件 関連資料」として、ネットのデータやら週刊誌の誌面などが載っています。

殺人は穏やかではないけれど、わかってしまえばミステリーでもなんでもない事件を、人の噂は無責任に無秩序に肥大化していく。無自覚の悪意の連鎖にマスコミが拍車をかける。日々わたしたちが目に、耳にしている事を、あらためて小説という形で見せられると、人間の愚かさや「いじめ」の根っこが見えて来る気がします。

ただ「面白かったか」というと星2つです。

お勧め度:★★☆☆☆

2015年12月 9日 (水)

廃都の女王 〜 グイン・サーガ 137 (五代ゆう)

廃都の女王―グイン・サーガ〈137〉 (ハヤカワ文庫JA) 廃都の女王 』では、パロは崩壊し、ケイロニアにも暗雲垂れ込め、ひたすら暗くて嫌気が差していたグイン・サーガに光が見えそうだったので、久しぶりに(図書館で借りずに)書店で購入しました。

スカールに賭けたわけですが、彼は期待に応えてくれました。これでグイン・サーガの読者を(当面は)辞めずに済みそうです。

スーティを守りながら黄昏の国を抜け、魔都フェラーラにたどり着いたスカールが、竜王軍により壊滅寸前の都を救うべく活躍する話がメインですが、黒魔導師ヴァレリウスの弟子アッシャの暴走事件と、最後に、新ミロク教の本拠地に乗り込んだブランのその後も描かれます、ちょっとだけ。「おい、それで終わりかよっ」。

わたしはグイン、スカール、ブランといった侠気のあるキャラが好み。一方、ヤンダル・ゾックやイシュトバーン、ゾンビさんのような化物たちは嫌い。宿敵認定です。おとなしく地獄に堕ちてください。(特にゾンビ)

元々、SF要素が組み込まれたファンタジーなのですが、本巻ではSFらしさが一瞬炸裂します。痛快です。

お勧め度:★★★★★

2015年12月 6日 (日)

[Apple Watch] 城山八幡宮と末森城跡

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松本城とか姫路城とか、やや遠いところを攻めてきましたが、灯台下暗し。意外なところに、意外な城跡がありました。

名古屋駅と名古屋ICを東西に結ぶ広小路通。そのほぼ中間にある末森通2交差点の北東に、かつて末森城があった丘に広がる城山八幡宮があります。

神社への参拝口(写真2)は「末森通2」よりもひとつ東の「城山八幡宮前」交差点(画像1)を北に入ったところにありますが、クルマで境内まで上がる道は西側(末森通2の北)にあります。

城山八幡宮のホームページによると「末森城は天文16年(1547)織田信長の父、織田信秀が東山丘陵の南端に位置するこの地に本城として築城し古渡城から移り、信長は那古野城を譲られた。信秀は尾張の覇者として次々に近隣を従えていったが、天文18年、信秀の死により、信長の弟の信行が末森城の主となった。」

要するに、家督は長男ではなく次男が継いだわけです。末森城は織田信秀と信行の城だったのです。400数十年前、この地に織田家の城があったと思うと感慨深いものがあります。

「城は標高43メートル、東西約200メートル、南北約160メートルの平山城で、麓からは約20メートルの高さがあり、二重堀をめぐらし複雑な遺構をなしている。」

鳥居をくぐって階段を上っていくと赤い橋があります。その下にあるのが末森城の空堀なのでしょう。階段を上り切ると正面に城山八幡宮の拝殿が見えます(写真4)。おおらかなお顔の狛犬の間を抜けてお参りし、元に戻って「境内案内図」の看板を見ました(写真5)。

階段上の東側には「末森城跡」の石碑(写真6)があり、西側には「旧昭和塾堂」(写真7)という、廃屋にしか見えない古い建物があります。八幡宮に多くの神が祀られているのと、歴史的遺構や施設が雑木林のなかに残されているため、混沌とした印象がつよく、どうも落ち着きません。

ここは、名古屋市営地下鉄覚王山駅と本山駅の中間あたり。地下鉄で訪れるなら、覚王山の日泰寺から回ってきて、本山駅南の桃巌寺(織田信行が信秀の菩提を弔うため建立)に足を運んでみてはいかがでしょうか。地下鉄ひと駅分歩くことになるので、見学を含めれば2〜3時間コースでしょうか。桃巌寺からもうすこし南へ行くと名古屋大学の本山キャンパスがあります。

Apple Watch の Siri に向かって「城山八幡宮について教えて」というと画像8。それじゃわからん。もっとくわしく、と画面を強く押すと「詳しくはiPhoneで」というわけで画像9。そのメニューをタップするとブラウザで画像10のようにWikipediaの内容が表示されます。

階段を下りて、再び鳥居をくぐって、すぐのところにネパール料理のレストラン『サンティプールカフェ』があったので、早めのランチにすることにしました。注文したのはチーズナンセット(写真11)。

チーズナンって初めて食べたのですが、なかなか美味しい。ただ、ボリュームがあるため食べきれずにお持ち帰り。

にもかかわらず、広小路通に出たところにある『マミーズ』で「大人のアップルパイ」を買ってしまい、すぐ近くの公園へ(写真12)。今日の文庫本は、森博嗣の『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? 』。SFミステリーになるのでしょうか。コメディタッチでなかなか面白い。

さすがに、その場ではアップルパイを食べられず、あとで食べたところ、リンゴがごろっと入ってて、レーズンはリキュールの味がして甘さ控えめ。たしかに「大人の」味です。1個330円。

末森2交差点を左折(南下)したところ(歩道橋の北)にあるパン屋さん『YAGYU』(写真13)に寄ったのですが、なぜか閉店してます。まだ昼前なのに、売切れ閉店だとか。近くを通ったときには立ち寄る、すごく狭い店だけど気合いの入ったパン屋さんです。

みなさんも近所の寺社の歴史を調べてみれば、意外な事実がわかるかもしれませんよ。

お勧め度:★★★★☆

わたしのお勧め度は、美味しいものにありつけると★ひとつ評価が上がります。(笑)

2015年12月 4日 (金)

天空の蜂 (東野圭吾)

天空の蜂 (講談社文庫) 天空の蜂 』は、東野圭吾の小説を(失礼ながら)初めて面白いと思った作品。航空自衛隊の小牧基地と名古屋空港、それに三菱重工業の工場群を思い出しながら読みました。

最新鋭の大型ヘリコプターをラジコンのように盗み出し、あとはGPSを使った自動操縦で敦賀にある高速増殖炉「新陽」(もんじゅ)の直上 1,000m でホバーリングを始めたのです。犯人の要求は、国内にある原発の即時停止および破壊。自動操縦で着陸はできないため、燃料が尽きれば墜落します。

誰が、何のために、どうやって?

その謎を解き明かしていくのがミステリーなのですが、それにいろいろと搦手で来るので退屈しません。無人で飛び立ったヘリに少年がひとりで閉じ込められるなんて、もうドキドキしました。

政府や電力会社が原発を止めようとしないのは予想の範囲内ですが、犯人の動機については深いものがあります。犯人は、犯罪者ではあるけれど悪人ではないと、わたしは思います。

原発だけでなく、沖縄の米軍基地の問題も「他人事」ではありません。これをきっかけに一度じっくり考えてみませんか。それはきっと小説を読むより大事なことですから。(苦笑)

お勧め度:★★★★★

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2015年12月 2日 (水)

彼女は一人で歩くのか? (森博嗣)

彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ) 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? 』は『すべてがFになる』の森博嗣の最新作。

「ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。人間との差はほとんどなく、容易に違いは識別できない。研究者のハギリは、何者かに命 を狙われた。心当たりはなかった。彼を保護しに来たウグイによると、ウォーカロンと人間を識別するためのハギリの研究成果が襲撃理由ではないかとのことだ が。人間性とは命とは何か問いかける、知性が予見する未来の物語。 」

上記紹介文を読んで、真っ先に思い浮かんだのが映画『ブレードランナー』。実際、冒頭には映画の原作である『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から引用されているから正鵠を射ていたようです。

もうひとつ「ウォーカロン」と聞いて「ひとり歩きか…」。シリーズ化されるようなので続編が楽しみです。

『ブレードランナー』では、人造人間レプリカントか否かを判別するのに、家族のこと、幼い頃の記憶など、過去のことを質問して瞳孔を診ていました。疑似記憶はどこかで破綻するらしく、質問に答えられなくなったところでバレるようです。

人口減少が止まらない理由は出生率の低下。人工細胞による延命治療が進み、人間の生殖機能が働かなくなってしまったのです。文字通り、絶滅の危機です。その一方で、労働力不足を補うための「ウォーカロン」開発。作中では「天然」か「養殖」かと書いていますが、人間の養殖って…。どちらも生物学的には同一だから、話がややこしい。

そして、人間かウォーカロンかを判別するプログラムを研究、開発しているハギリ博士が何者かに命を狙われるのですが、彼は優秀な研究者ではあっても、洞察力、推理力は人並み以下のようで、ずいぶんおっとりしています。おいおい、ダイジョーブかよ、と心配になります。

彼の護衛についたウグイは、いかにもウォーカロンぽいから、彼女は人間なのでしょう、たぶん。

あれこれ先入観をもって読むと面白いです。(笑)

お勧め度:★★★★★

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