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2015年12月22日 (火)

下町ロケット2 ガウディ計画 (池井戸潤)

下町ロケット2 ガウディ計画 下町ロケット2 ガウディ計画 』は『下町ロケット 』の続編。ロケットエンジンのバルブシステムを載せたロケットの発射を見事成功させ、ピンチを切り抜けた佃製作所。その後、順調に発展しているだろうと思いきや、またまた大ピンチ!

読み始めて「いつものパターンだな」と思わず身構えます。水戸黄門のような時代劇ドラマみたいなもので、はじめは悲劇から始まり、最後は「正義は勝つ」といった王道路線。わかっちゃいるけれど、おなじみのメンバーの苦労を見せられるのはつらい。

佃製作所を中小企業と見下す大企業に煮え湯を飲まされる佃社長はじめ、社員の面々。無茶な納期と予算で依頼された試作品が量産にはつながらず、帝国重工に納める予定のロケット用バルブの継続採用も危うくなる。これは経営上の一大事です。

それでも佃社長のモノ作りに対する姿勢はブレません。熟練した技術者の手にかかれば、機械よりも精度が高いものが作れ、微妙な調整、融通が効くことを信じ、延々繰り返される実験も「泥臭くやれ」。品質に妥協があっては、ロケットが落ちるし、医療機器であれば患者が死にます。

前半はピンチの連続でハラハラ、ドキドキ。後半に入って、逆転の目が見えてきてからが気持ちいい。まさに溜飲が下がります。

今回、人工心臓や人工弁が取り上げられ、病院や大企業が出世や金儲けのために利用するのを尻目に、佃製作所は目的を見失いませんでした。iPS細胞の山中教授がつねに「患者さんのために」と言っていることが思い出され、目的をはき違えないことが(時間はかかっても)成功の鍵なのだろうと確信した次第です。

お勧め度:★★★★★

P354の「あの件については結着した」とあるのは「決着した」の間違いではないでしょうか。人間を助ける道具であるパソコンが、人間のミスを誘発している。皮肉なことです。

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