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2015年8月28日 (金)

晏子 3 (宮城谷昌光)

晏子〈第3巻〉 (新潮文庫) 晏子〈第3巻〉 』は、シリーズ全4作中の3巻目。突然、父の晏弱を亡くした晏嬰が足掛け3年(25ヶ月)に及ぶ服喪に入ります。しかも、街の外壁に粗末な小屋をかけ、ぼろを着て、粥をすすりながら。

親しい者を亡くした際の正式な礼など、すでに廃れてしまい、貴族も含めて誰も行わない。ひたすら父の死を悼む晏嬰の姿は人々の感動と共感を呼び、斉に攻め寄せて来た敵軍の将も、晏嬰に危害を加えないよう部下に厳命します。

嬰弱を喪い、晏嬰も政治の舞台から消えた斉は魯を攻め、晋連合軍の反撃に遭います。

古代中国史にまつわるエピソードはわかりづらいのですが、随時作者が解説してくれるので、ちゃんと読めば大丈夫。説明が短すぎてもわからないし、長すぎると逆に本筋が見えなくなるし飽きてしまう。そのあたりのさじ加減は絶妙。

国のトップと官僚のあり方や問題について「現代とおなじだ」と思うこともしばしば。現在の内閣をみると「春秋時代から進歩がないどころか後退しているのでは?」。情けないことです。

お勧め度:★★★★☆

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