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2015年7月25日 (土)

有限と微小のパン (森博嗣)

有限と微小のパン (講談社文庫) 有限と微小のパン 』は『すべてがFになる 』から始まる理系ミステリー、S&Mシリーズの完結編。『涼宮ハルヒの消失 』のアナザーストーリー『長門有希ちゃんの消失 』で、無口な有希が読んでいたのがコレだったのです。

それにしても「アツさ」に驚きました。文庫で全860ページ。ふつう上下巻に分けますよね。どうなることかと不安でしたが、思ったよりすらすら読めました。

S&Mシリーズは全10作。その最終巻を読みたかったので、まず第1巻を読んでみて、途中は全部飛ばしたわけです。それでもストーリーはわかりました。というより、3年後の続編として違和感はありません。

日本最大のソフトハウス「ナノクラフト」が長崎につくったテーマパーク「ユーロパーク」を訪れた西之園萌絵と友人ふたりが事件に巻き込まれていくというお話。当然、犀川先生も、真賀田四季も登場します。

萌絵は、ミニのカブリオレを運転させてもらい「楽しかったぁ」と気に入ったり、バイクゲームではエンジン音が気に入らないなどと、なかなかわかってらっしゃる。ミニのMTにも乗ってみてほしい。

犀川との会話も愉快。
「西之園くん、君は、何が好き?」
「先生です」
「食べもので」
「えっと、アイスクリーム」

相変わらず、意表を突くミステリーですが、犀川先生の種明かしまで読み進まねばならないという問題があります。長門有希が面白いと思ったのは、四季と犀川の会話なのでしょう。それ以外はきわめて「人間的」。

人間にとって「現実」とはなにか。そもそも「人間」とはなにか。他の小説とは、頭の違う部分を使わせてくれます。頭の体操になる?

お勧め度:★★★★★

あの犀川先生に何故、謎解きができるのかが最大の謎です。そこに予定調和を感じるワタシです。それを長門有希が面白いと感じるとは思えません。

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