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2015年7月31日 (金)

昨夜のカレー、明日のパン (木皿泉)

昨夜のカレー、明日のパン 昨夜のカレー、明日のパン 』は、19歳で嫁いできたテツコ(徹子)は、2年後に夫・一樹と死別。その後7年間、気象予報士のギフ(義父)連太郎と暮らしている、という日常のお話。

基本、小説が好きなのですが、ミステリーや警察小説、時代小説で、人がバッタバタと死ぬ(殺される)のに辟易していたので、こういうファミリードラマみたいな小説はウェルカムです。

本作でも人は死にます。でも、それは運命、寿命だったと思えるし、死んだ人をしっかり覚えている家族や友人がいる。

結婚して2年で相手に先立たれるなんて悲しすぎる。それでも、淡々と生きている徹子。家族が煩わしく、家族から逃げるために嫁いできて、夫を喪い、幼なじみにプロポーズされても素直に頷けない。

テツコもギフもちょっと変わってて、自然体のようで、相手を気遣ってるところもあって、そのふたりを「家」が包んでる。そう、家って「建造物」じゃない。「場」なんです。

現在のテツコとギフの様子から始まって、周囲の人たちと過去を順番に見せてくれます。まさにドラマ仕立て。

ちょっぴり切なく、ほんわかした小説です。

お勧め度:★★★★★

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