« 太宰治の辞書 (北村薫) と 掌中新辞典 | トップページ | [Apple Watch] Casetify バンド交換 »

2015年7月11日 (土)

悟浄出立 (万城目学)

悟浄出立 悟浄出立 』は、読み応え抜群の長編小説『とっぴんぱらりの風太郎 』から一転して、中国の古典に登場する名脇役たちの連作短編集。軽く読めるけれど、考えさせられるエピソードが盛り込まれています。
  1. 悟浄出立
  2. 趙雲西航
  3. 虞姫寂静
  4. 法家狐憤
  5. 父司馬遷
1は西遊記の沙悟浄、2は三国志の趙雲、3は項羽の愛人・虞美人、4は秦王暗殺を企てた荊軻(けいか)、5は「史記」の著者・司馬遷の娘・栄が主人公。

4は共感しました。法治国家といっても国が滅んでは元も子もない。最高裁も警察庁も政府には逆らわない。そこに法の限界がある。

いちばん気に入ったのは5かな。でもねぇ、みなさん、他人や世間がどう見ようと、自分の人生の主人公は自分。要するに、そういうことでしょ?

森見登美彦が狸と戯れている間に、万城目学は新境地を切り開きつつあるようです。万城目学といえば『鹿男あをによし 』もいいけれど、いちばんのお気に入りは『かのこちゃんとマドレーヌ夫人 』です。ぜひ!

お勧め度:★★★★★

« 太宰治の辞書 (北村薫) と 掌中新辞典 | トップページ | [Apple Watch] Casetify バンド交換 »

現代小説」カテゴリの記事

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ