« 2015年6月 | トップページ | 2015年8月 »

2015年7月

2015年7月31日 (金)

昨夜のカレー、明日のパン (木皿泉)

昨夜のカレー、明日のパン 昨夜のカレー、明日のパン 』は、19歳で嫁いできたテツコ(徹子)は、2年後に夫・一樹と死別。その後7年間、気象予報士のギフ(義父)連太郎と暮らしている、という日常のお話。

基本、小説が好きなのですが、ミステリーや警察小説、時代小説で、人がバッタバタと死ぬ(殺される)のに辟易していたので、こういうファミリードラマみたいな小説はウェルカムです。

本作でも人は死にます。でも、それは運命、寿命だったと思えるし、死んだ人をしっかり覚えている家族や友人がいる。

結婚して2年で相手に先立たれるなんて悲しすぎる。それでも、淡々と生きている徹子。家族が煩わしく、家族から逃げるために嫁いできて、夫を喪い、幼なじみにプロポーズされても素直に頷けない。

テツコもギフもちょっと変わってて、自然体のようで、相手を気遣ってるところもあって、そのふたりを「家」が包んでる。そう、家って「建造物」じゃない。「場」なんです。

現在のテツコとギフの様子から始まって、周囲の人たちと過去を順番に見せてくれます。まさにドラマ仕立て。

ちょっぴり切なく、ほんわかした小説です。

お勧め度:★★★★★

2015年7月30日 (木)

スカイ・クロラ (森博嗣)

スカイ・クロラ (中公文庫) スカイ・クロラ (中公文庫) 』は『すべてがFになる 』の森博嗣のSFシリーズ。16歳のカンナミの戦闘機乗りとしての日常が淡々と描かれます。その基地のパイロットの多くは「永遠に大人にならない子供」、つまり寿命がないので、傭兵として消費されている。

不老長寿が人類の夢みたいに語られる一方で、このようにむごい人生もあるわけで「キルドレ」の気持ちを想像することなんてできるはずもないのだけれど、それを見せようと試みる小説。

生きていたくても、死んでしまう。
死にたいのに、生きている。

どちらがしあわせで、どちらがふしあわせなのか。

「死」は救いなのかもしれない。

と、思わせるのが本書の罠かもしれません。

お勧め度:★★★☆☆

2015年7月28日 (火)

[iPhone] レゴ製スピーカーボックス+Apple Watch 充電スタンド(改)

p007.jpeg
1
p008.jpeg
2
p006.jpg
3

前回の「レゴ製スピーカーボックス」を、(1) iPhoneに充電ケーブルをつなぐことができるようにして、(2) Apple Watchを横置きにしてみました。

充電ケーブルは背面から引き込んで「手で挿す」のですが、おかげで左右スピーカーボックスの隔壁に穴が開きました。iPhone5sのスピーカーはステレオかと思ってたら、片方はマイクだから、モノラル音声だったのですね。だから No Problem です。

Apple Watchの横置きは、WatchOS2の「ナイトスタンドモード」(画像3)に対応してみました。ベッドサイドに横置きすればアラームクロックに早変わり!(気が早い?)

縦置きよりも横置きしたほうがスタンドはコンパクト。スピーカーボックスの上にちょこんと乗っている感じ。ピットスタッフ人形は従来どおり「トーテムくん」のうえに座っています。

2015年7月27日 (月)

[iPhone] レゴ製スピーカーボックス

p001.jpeg
1
p002.jpeg
2
p003.jpeg
3
p004.jpeg
4
p005.jpeg
5
Apple Music(9月末まで無料期間中)がスタートして、自宅でBGM代わりに聴いています。懐かしい曲もあれば、これまで聴いたことがないアーティストの曲にも気軽に触れられるのがうれしい。

「iPhoneは携帯FMラジオ」と割り切って、音質にはこだわらないことにしたものの、ただ机の上にポンと置いておくだけでは切ない。もうちょっとなんとかならないものか。

以前、プリングルスの「もれなくプレゼント」でもらった外部スピーカーは、単4電池を3本使うくせに音が小さいし、モノラルだし、あまりにお粗末なので捨てました。これくらいならば電池不要がいい。

そこで、レゴ製 Apple Watch 用充電スタンドに続いて、iPhone5s 用のスピーカーボックスを組んでみました。

iPhoneを日本酒の升の中に立てると(音が)いいと聞いて「それくらいならレゴで作れるのでは?」と思ったのがきっかけ。

iPhoneを手帳型ケースのまま立てて、底面の左右スピーカーの音をそれぞれ独立して前方に出すように考えました。充電ケーブルを挿して立てるのは難しいのでパス。

13センチ四方のブロックシート(緑色)があったので、それに合わせて作りました。高さは約5センチ。あまり大きくても机上では邪魔になるので、これくらいでちょうどいいかな。

iPhone5sを手帳型ケースに入れたまま立てると、演奏曲名も見えませんし操作もできません。が、そこはApple Watchがあります(写真4)。Watchがリモコン代わり!

裸のiPhoneに比べれば、スピーカーボックスに立てたほうが音量が大きくなります。ちょっと音が籠りますが、なにもないよりは遥かにマシ。

だけど、なにかがおかしい…。

充電スタンドとスピーカーボックスが分かれている必要があるのか? 合体させればいいじゃないか!(写真5)

おぉ、測ったようにピッタリ、スピーカーボックスの上に充電スタンドが立ちました。これぞ、レゴ(ブロック)ならでは!

フェラーリのピットスタッフ(人形)が Apple Watch を充電して、下のステージでは男女が踊っている、と。(笑)

続きを読む "[iPhone] レゴ製スピーカーボックス" »

2015年7月25日 (土)

有限と微小のパン (森博嗣)

有限と微小のパン (講談社文庫) 有限と微小のパン 』は『すべてがFになる 』から始まる理系ミステリー、S&Mシリーズの完結編。『涼宮ハルヒの消失 』のアナザーストーリー『長門有希ちゃんの消失 』で、無口な有希が読んでいたのがコレだったのです。

それにしても「アツさ」に驚きました。文庫で全860ページ。ふつう上下巻に分けますよね。どうなることかと不安でしたが、思ったよりすらすら読めました。

S&Mシリーズは全10作。その最終巻を読みたかったので、まず第1巻を読んでみて、途中は全部飛ばしたわけです。それでもストーリーはわかりました。というより、3年後の続編として違和感はありません。

日本最大のソフトハウス「ナノクラフト」が長崎につくったテーマパーク「ユーロパーク」を訪れた西之園萌絵と友人ふたりが事件に巻き込まれていくというお話。当然、犀川先生も、真賀田四季も登場します。

萌絵は、ミニのカブリオレを運転させてもらい「楽しかったぁ」と気に入ったり、バイクゲームではエンジン音が気に入らないなどと、なかなかわかってらっしゃる。ミニのMTにも乗ってみてほしい。

犀川との会話も愉快。
「西之園くん、君は、何が好き?」
「先生です」
「食べもので」
「えっと、アイスクリーム」

相変わらず、意表を突くミステリーですが、犀川先生の種明かしまで読み進まねばならないという問題があります。長門有希が面白いと思ったのは、四季と犀川の会話なのでしょう。それ以外はきわめて「人間的」。

人間にとって「現実」とはなにか。そもそも「人間」とはなにか。他の小説とは、頭の違う部分を使わせてくれます。頭の体操になる?

お勧め度:★★★★★

続きを読む "有限と微小のパン (森博嗣)" »

2015年7月23日 (木)

すべてがFになる (森博嗣)

すべてがFになる (講談社文庫)


すべてがFになる 』は、N大工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵(S&Mコンビ)シリーズ第1弾。本当は第4弾だったのをインパクト重視で最初に持って来たとか。

定期船も通わない、個人所有の孤島で、窓もない研究所の、出入口がひとつしかない密室で、天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)が殺されたのです。密室殺人事件の定番設定。偶然その場に居合わせたS&Mコンビが、巻き込まれたのが半分、好き好んで首を突っ込んだのが半分。

作者は名古屋大学で教鞭を取っていたことがあるそうなので「N大」というのは「名大」をイメージしますし、孤島である「妃真加島」は、知多半島の先っぽに浮かぶ「日間賀島」でしょう。「篠島」はそのままですね。

『すべてがFになる』というタイトルからして意味不明ですし、表紙に引用されている文章も…

「先生…現実って何でしょう?」
萌絵は小さな顔を少し傾けて言った。
「現実とは何か、と考える瞬間にだけ、
人間の思考に現れる幻想だ」
犀川はすぐに答えた。
「普段はそんなものは存在しない」

というように、たいへん面倒くさそうな匂いがします。面白そう。(笑)

本書は1996年に発行されましたが、作中に「Macintosh SEを持っている」とあるので、物語は1980年代後半でしょう。わたしもSEを使ってました。当時、70万もしましたっけ。わたしは中古で買いましたが、当時のアップル仲間は医師、翻訳家、放送作家、編集者、パイロット等々、濃い人たちが多くて楽しかった。パソコンが一般大衆化するまえ、物好きな人間のオモチャだった頃の話です。

舞台は研究所ですから、当時研究機関のネットワークだった「インターネット」につながっていたはず。だからメールのやりとりができる。UNIXワークステーションとパソコンがあるのなら、独自ドメインのメールサーバはUNIXだろう。そこから内側をファイアウォールで守っている、と。メールが受信できるのに送信できないと騒いでいるけれど、そんなことは簡単にできるし、すこし調べれば原因もわかる。telnetなんて、むちゃくちゃ懐かしい。一時、NeXTも使ってました。

真賀田四季博士が改造したUNIXを使っていたというけれど、自分でも開けられないドアを作るなんて考えにくい。わたしだったら絶対にバックドア(裏口)を用意しておく。そもそも相手は天才なのだ。凡人の考えが及ぶはずがない。四季は死んではいない。そうじゃないとシリーズが続きません。

殺人事件が起きてからの騒々しい空回りが長くて退屈だったけれど、警察が乗り出してきて、解決編に入ってビックリの連続。にわかに鋭くなった犀川先生にもビックリですけど、きわめて人間臭い、ドロドロした部分と、感情ではなく論理で割り切ってしまう部分とが交互に現われて、わたしを翻弄してくれました。

天才の会話はスピーディでリズミカル。萌絵も頭の回転が速く、クソ度胸があるのが面白い。ラブコメ要素も軽く盛り込んであって楽しめました。

謎解きとしてのミステリーは好きだけど、人が死ぬのは好きになれません。したがってミステリーのほとんどは好きなれないのです。

「F」の意味は予想外でした。

お勧め度:★★★★★

2015年7月21日 (火)

[Apple Watch] 尾張四観音 4 - 龍泉寺 2

watch258.jpeg
11
watch261.jpeg
12
watch259.jpeg
13
watch260.jpeg
14
watch262.png
15
watch263.jpeg
16
watch264.jpeg
17
watch265.jpeg
18

龍泉寺のすぐ北に「竜泉寺の湯」という、いわゆる「スーパー銭湯」のハシリだったところがあります。

ここに来るのも初めてですが、名古屋では有名。昔はプールもあったのですが、今はありません。龍泉寺が経営しているのかと思ったら、まったく関係ないようです。「竜泉寺」という地名なので、そこから名付けたのでしょう。

早朝なのに駐車場にはクルマがいっぱい(写真11)。6:00-9:00までは、通常大人500円が朝風呂料金400円。

熱い温泉は苦手なのですが、38.5℃という温度計表示にひと安心。これならのんびり入れます。屋外にある「壷湯」というのが気に入りました。やや大きめの壷に湯が流れ込んでいて、壷の縁に両腕をかけておけば、足を上げることができて、そのまま上を向けば青空がドーンって広がってる。

写真12は、後で展望室から撮ったものですが、こんな感じの空です。海に浮かぶ流氷を空から眺めているような錯覚に陥ります。さながら飛行機雲は、船の航跡?

湯上がりはやっぱり珈琲牛乳でしょ。しかもガラス瓶の。でも、今時の牛乳瓶って小さいのね。(写真13) 180ccだから、小さな缶コーヒーと同量で130円。写真に映っているタオルは、嵐山駅の足湯でもらったものです。

写真14が展望室。夏の朝、湯上がり、いい気分! あぁ、本を持って来るんだった。こういう施設がこんなにのんびりできるとは予想外でした。風呂って汗を流すところだと思っているから、銭湯で「くつろぐ」という発想がないのです。今度来るときは絶対本を持っていくぞ!

iBookで面白そうな本をダウンロード(購入)してもいいのですが、スマホで本を読みたいとは思わない。それはもはや非常事態です。急いで読まないといけないものがあるならスマホでもやむなし、という覚悟。

それでは、再び「ゆとりーとライン」で砂田橋まで戻りましょう。(画像15)

下界に戻ると、すごく暑い。今日の予想最高気温は35℃。危険度★★★★★の「熱中症情報」が出ました。今年の夏も厳しい。

駐輪場の自転車を引き取って、日泰寺に寄ってみました。

日泰寺というのは、タイ王国から寄贈された仏舎利(釈迦の遺骨)を安置するために創建された、無宗派の仏教寺院。毎月21日は縁日で参道が賑わいます。

写真16は本堂とは別の敷地にある「奉安塔」に向かうところ。写真17の礼拝堂のむこうにすこし見えているのが奉安塔です。写真18の説明のほうがわかりやすいでしょう。手前に拝殿があるところは、神社のようです。

後半は、龍泉寺とは関係ありませんでしたね。あしからず。

次はどこへ行こうかなぁ。

2015年7月20日 (月)

[Apple Watch] 尾張四観音 4 - 龍泉寺

watch248.jpeg
1
watch249.jpeg
2
watch250.png  
3
watch251.png
4watch253.jpeg
5
watch252.png
6
watch254.png
7
watch255.jpeg
8
watch256.jpeg
9
watch257.jpeg
10

荒子観音、笠寺観音、甚目寺観音に続く「尾張四観音」めぐり第4弾、名古屋市守山区の龍泉寺です。

Wikipediaによると…
「沙石集」によれば、尾張龍泉寺は龍王が一夜のうちに造立した寺で、馬頭観音が出た池の跡が見えるとされている。これを原型としたと思われる「龍泉寺記」(宝暦5年(1755年)記)には、延暦年間に伝教大師最澄が熱田神宮参籠中に龍神のお告げを受け、多々羅池畔で経文を唱えると、池から龍が昇天すると同時に馬頭観音が出現したので、これを本尊として祀ったのが開基とされている。 一方、弘法大師空海も、熱田神宮参籠中に熱田の八剣のうち三剣をこの龍泉寺に埋納したといわれ、これより龍泉寺は熱田の奥の院とされてきた。
龍泉寺までは約9kmなので自転車圏内。なのですが、大曽根から小幡緑地まで「ゆとりーとライン」(名古屋ガイドウェイバス)という、専用の高架上を走る市バスがあって、それに乗ってみるチャンス!

砂田橋まで自転車で来て(写真1)、交差点角に有料の駐輪場(1回100円)があったので、そこに自転車を預けてバス停というかモノレールの駅みたいなところへ上っていきました(写真2)。

Cyclemeter ELITE によると、砂田橋までは4kmちょっとしか走っていません。それが、砂田橋から竜泉寺まで途中バス停が8つあるのに所要時間は13分(画像4)。信号も渋滞もないから早い! 高架を走るので眺めも新鮮。(写真5)

自転車からバスに乗り換えても Cyclemeter は動かしておきます。それをバスの車中から Apple Watchで見ると 56km/h(画像6)。適度にカーブとアップダウンがあって「バイクで走ったら気持ちいいだろうなぁ」。

「ガイドウェイバス」というだけあって、タイヤの前にローラーがあるのです。まるでミニ四駆!

砂田橋から竜泉寺口までの「マップ」が画像7。じつは、あえてバスに乗ったのは、やや上り坂が続くということもあったのです。

竜泉寺口バス停から左手に坂をすこし上ると龍泉寺に到着。(写真8)

本堂は改修工事を終えたところなのかきれいでした。他に多宝塔、鐘楼などが修復工事中。

境内には猫がたくさん。おいおい、山門の柱で爪を研いじゃダメだろ。おまけに、狛犬ならぬ「狛猫」までいて、あきれました。(写真10)

これで「尾張四観音」にすべてお参りしました。

せっかくここまで来たのですから、温泉に入っていきましょう!

(つづく)

2015年7月18日 (土)

[Apple Watch] 尾張四観音 3 - 甚目寺観音

watch238.png
1
watch239.png
2
watch240.png
3watch242.jpeg
4
watch241.jpeg
5
watch243.png
6
watch244.jpeg
7
watch245.png
8
watch246.png
9
watch247.jpeg
10
荒子観音、笠寺観音に続く「尾張四観音」めぐり第3弾、甚目寺観音です。もちろん、iPhone5sとApple Watch持参。お城めぐりに続く「ちいさな旅」としては、9回(9日)目になります。

甚目寺までは片道15kmだから自転車でも1時間あれば着くはず。しかし、梅雨の晴れ間ですごく暑い。熱中症で倒れたくないので名鉄電車で行くことにしました。(画像1)

「Y!乗換案内」のようなアプリでは、乗換時間に余裕をみていることがあるから、10:26発の急行指定だったけど、10:24の特急に乗ろうかと思ったら須ケ口には停車しないらしい。普段利用しない路線のことはわからないから気をつけないといけない。特に名鉄名古屋駅は同じホームからいろんな行き先の電車が出るから要注意。スマホだけでなく、駅の表示も見て確かめることが大事です。

名古屋駅(画像2)を出発して、須ケ口で津島行きに乗換えて甚目寺駅(画像3)に到着しました。南口を出て、商店街を西(右)へ歩くとすぐに甚目寺です。

が、なにやらすごい賑わい。これは何事?(写真4)

ネットで調べたら、月に一度の「朝市」だったみたい。朝市といっても10:30〜14:00だから縁日です。ピザやパン、野菜、各種ドリンク、かき氷、アクセサリー等々、露天がたくさん。ただ、やっぱり高いんです。たとえば、ピザに700円、ドリンクに400円出すなら、冷房の効いたお店でゆっくり座って食事がしたい。

ともかく、本堂(写真)でお参りし、境内をひと巡りしたのですが、三門、三重塔、鐘楼のどれも老朽化が激しく、本堂以外はすぐにでも修復が必要に見えました。そういえば笠寺観音も痛んでいたっけ。

逆に、京都の有名な寺院は、庭園まで含めて手入れが行き届いているところが多い。奈良に行ったとき、東大寺ですら塗装が剥げ落ちてしまっているのを見て「京都はすごい」と痛感した次第。それだけ観光に力を入れているということでしょうか。でも、下鴨神社は苦労しているという新聞記事もあったから、一概には言えないのでしょう。

貴重な文化財を後世に残すため、自分にできることを考えましょう。甚目寺観音の朝市もそういう目的もあるのかもしれませんね。

うう、なんでもいいけど暑い! 境内に「お寺カフェ」というのもあったけれど、待ち行列ができていて退散。

iPhoneを取り出し「食べログ」で、現在地の総合ランキングを表示(画像6)。ちょっと北へ歩いたところにある「そば処 和照居」に決定。

涼しい店内のテーブルについてホッと一息。暑いときは食欲が落ちるので、わたしの場合、そば屋なら「ざる」、ラーメン屋なら「つけ麺」「油そば」。というわけで、ざるそばのランチ(950円)を頼みました。(写真7)

そばは細め、短めなんだけど、噛みごたえがあって美味。ただ、おにぎりの海苔が噛み切れずに苦労しました。なんであれ、おいしく頂くのが基本。ごちそうさまでした!

本当は、このあとケーキ店「グランマルシェ」で生プリンと生ドーナツを頂きたかったのですが、自転車ならともかく徒歩なので断念。またチャンスもあるでしょう。

ということで、北側から甚目寺駅へ戻りました。ホームで待っていると蝉の声が聞こえてきて、Apple Watchのグランスで天気を見ると 30℃(画像8)。季節はもう夏です。

帰りの電車は、名古屋駅の人混みを避けるため、金山乗換えで千種まで戻ることにしました。(画像9)

金山で名鉄の駅から出たところで、今日は文庫本を読んでいないことを思い出しました。喉も乾いたので、2階のドトールコーヒーへ。(写真10)

ドトールのアイスコーヒーが好きなんです。Lサイズのグラスに氷がたくさん、コーヒーもたくさん。今日の文庫は、森博嗣の『スカイ・クロラ』。アニメは観たことがあるけど、原作は初めて。『すべてがFになる』つながりで図書館で借りたもの。

戦闘機乗りが主人公なのですが、それが「永遠に大人にならない子供」、つまり寿命がないので、傭兵として消費されている、らしい。むごい話です。

わたしが寺社にお参りして、神や仏に願うことはひとつだけ。

この世から争いがなくなりますように!

2015年7月16日 (木)

[Apple Watch] 尾張四観音 2 - 笠寺観音

watch224.png
11
watch225.png
12
watch226.png
13
watch227.jpeg
14
watch228.jpeg
15
watch229.jpeg
16
watch230.png
17
watch232.jpeg
18
watch231.png
19
watch233.jpeg
20
aw_timer.png
21
aw_keisan.png
22

荒子観音からの続きです。

JR東海道本線の笠寺駅に到着。 名古屋高速のガードを潜って、東へまっすぐ歩けばいいみたい。

このあたりはクルマで何度も通っているのです。ただ、笠寺駅も笠寺観音も知らない。東京から名古屋に引っ越して来て、自分でクルマを持つまでは、真冬でもバイクでした。それが、たとえローバー・ミニでも、外が雪でも車内は温かく、外界は窓に映る景色でしかありません。まるでテレビを見ているような、不思議な気分だったことを覚えています。

「ちいさな旅」にクルマは似あわない。今日は歩きます。

梅雨の合間で、曇り時々晴れ。晴れると暑いので、曇っているくらいでちょうどいい。今日の文庫本は森博嗣の『すべてがFになる 』。あと3分の1を読み終えたい。でも、屋外のベンチに座っていると蚊に刺されるので、落ち着いて読書ができません。もう夏なんですねぇ。

念のため、Apple Watchでも「笠寺観音までの経路」を尋ねます(画像13)。今度は大丈夫みたい。

笠寺観音に到着(写真14)。正式には笠覆寺(りゅうふくじ)といって、雨の日に観音像を笠で覆った娘を、藤原兼平が見初め、玉照姫と名付けて妻としたそうです。本堂の脇に玉照姫の社があるのは、縁結び祈願でしょうか。

荒子観音は手入れが行き届いてるようで、きれいでしたが、笠寺観音の本堂は痛んでいて、屋根瓦も葺き直す必要がありそうです。ただ、我家の菩提寺の住職も、お寺の維持にはとんでもなくお金がかかるので大変だと言います。

本堂の向かいのベンチで、さっき荒子で買った和菓子をいただきます。「もち観」のどら焼き(130円)と大黒天もなか(110円)。外装が写真15、中身が写真16。どら焼きの焼き印は家紋みたいに見えるけれど前田利家の梅とはちがう。お味はどちらも手堅く美味でした。もなかを食べたのは久しぶり。それが大黒天なんて縁起がいい。

ここで今年初めて蝉の声を聞きました。梅雨が明ければ夏本番。最高気温は摂氏30度までに法律で制限してほしい。(苦笑)

Apple Watchで現在地を確認したのが画像17。東の見晴台公園に寄ってから、市営地下鉄の鶴里駅まで歩きますか。

見晴台は住宅地のなかのきれいな丘陵公園。養生中の芝生も多いけれど、わたしはクローバーの野原が好き(写真18)。子供の頃、四葉のクローバーを懸命に探したことを思い出します。

ここでもベンチで読書しようとするのですが、陽が照ると暑いし、蚊もいるので断念。iPhoneの「食べログ」で現在地のランキングをチェックします(画像19)。

鶴里への通り道にあるラーメン店「月麺」に決定。11:30の開店直後に行ったにも関わらず満席。塩ラーメンが有名みたいですが、ラーメンは汗をかくので、油そば(650円)を注文。大盛り無料ですが、大垣での食べ過ぎに懲りて「並」でお願いしました。ただ、ランチの小ライスはつけてもらいます。(写真20)

さすがに並では少なかったかな。でも、味が濃いのでライスを頼んでおいてよかった。量もちょうどいい感じ。しかし、店内が騒々しいのは偶然なのか、いつもこうなのか、落ち着きませんでした。

「食べログ」の「総合ランキング」は便利ですが、そのために月額400円払うのは無理。せいぜい週に一度しか使わないから、検索が一回100円になってしまいます。そもそも食べログの評価(5点満点)って、ほぼ全て3点台で、ちがいが微妙すぎてわかりづらい。それでも総合ランキング上位はさほど外れがないのが不思議です。

ラーメンで思い出しましたが、Apple WatchのSiriに「3分後に教えて」とか「3分タイマー」と言えば、タイマーをセットしてくれます。インスタントラーメンを作るときに便利。

余談ついでに、Apple WatchのSiriで「絶対できるはずだ」と思いつつ、試してなかったこと。計算です(写真22)。やっぱりできました。この結果を受けて、続けて計算できればいいのだけれど、それはできませんでした。

秋にはWatchOSの2.0がリリースされ、可能性も広がるようです。アップルファンとしては、Apple Watchは良いオモチャなのですが、世間は「使えるか」「便利なのか」「新しいことができるのか」を気にします。Watchをつけた二人が握手したら連絡先を交換するとか、タッチパネルではなく、人間のジェスチャーも認識する技術を開発しているという噂もあって面白そう!

尾張四観音は、他に甚目寺観音と龍泉寺があります。そちらも近いうちに行ってみたいと思います。

2015年7月14日 (火)

[Apple Watch] 尾張四観音 1 - 荒子観音

ehoh.jpg
0
watch214.png
1
watch215.png
2
watch216.png
3
watch217.png
4
watch218.png
5
watch219.jpeg
6
watch220.jpeg
7
watch221.jpeg
8
watch222.jpeg
9
watch223.png
10

以前から行きたいと思いつつ、行けずにいた笠寺観音へ行こうと思い立ち、Google Mapで徒歩(自転車)ルートを確認し「Y!乗換案内」アプリで、電車で行く方法をチェック。

自転車で行く条件は「好天」以外に「線でつなぐべき点があるかどうか」。電車だと、目的地は点であり、線を引くのは自分の足だから、きわめて短い線だけれど、自転車ならば、目的地(行ってみたい場所)がいくつかあれば、それをつないで回る楽しみがあります。

名古屋城を中心として鬼門の方角にある荒子観音、笠寺観音、甚目寺観音、龍泉寺を「尾張四観音」と呼ぶそうです。四方向に分かれているので、節分の恵方として見る習わしもあります。(画像0)

四観音は名古屋市内に分散しているので、笠寺観音まで自転車で行くのはいいけれど、そこから他の寺に回るのはむずかしい。そもそも市内を自転車で走っても楽しくない。一方、荒子観音はやや遠くなるし、市営地下鉄東山線の終点、高畑駅が最寄駅。「そういえば高畑まで乗ったことって一度もないな」ということで電車に決定。(笑)

ともかく荒子観音へ向かうことにしました。画像1が高畑駅を下りたところのiPhoneマップ画面。地図の中央下部に荒子観音があります。

そこでお約束、Apple Watchに向かって「荒子観音までの経路」と話した結果が画像2。おいおい、東京まで行かなくちゃいけないの?

正しく「荒子観音」と音声認識できなかったのかも。今度は「荒子観音について教えて」というと画像3。問題ないので、再度「荒子観音までの経路」といったら画像4。一体どうしたの?

行き先の候補が複数あるときは「どれですか?」って訊いてくるのに、それもなくて、画像4は再現性があったので目的地を拡大したら(画像5)中川区道徳。アップルの「マップ」には問題あります。

ということでWatchは当てにせず「荒子観音」という看板を頼りに歩きました。住宅地のなかにこじんまりと、しかし歴史を伝えて、そこにありました。(写真6)

重要文化財の多宝塔も美しい。西枇杷島の長谷寺にあった多宝塔を思い出します。円筒形の塔身部分がかわいい。

荒子観音の表に「前田利家生誕地 南西へ約200m」と看板が。織田信長の小姓だった犬千代じゃないですか。これは行ってみねばなりますまい。

ところが、狭い路地が多く、思った方角へ進めません。無闇に歩いても時間の無駄。iPhoneを取り出し「前田利家」で検索し、生誕地が神社になっていることと、その場所を確認しました。(写真8)

富士権現社の境内におおきな遺址(写真9)が建っています。そもそも、この神社は荒子城の一角にあったのだとか。歴史に名を残すとは、こういうことなのですね。会ったこともない、後世の人々にも知ってもらい、覚えていてもらえる。

神社のとなりの公園で缶コーヒー休憩。さて、このあとどうしようか。こういうときは iPhoneですな。NAVITIMEは無料試用期間が過ぎたので削除。Y!乗換案内を使います。

ここから笠寺観音へ行くには、あおなみ線で名古屋駅に出て、東海道本線で4駅か。それで行こう。富士権現社から、あおなみ線の荒子駅までの道順は画像10。

途中、荒子観音の北東にある和菓子屋さんでおやつを買って、名古屋市の南西から南東へ移動です。笠寺観音に向かいます。

(つづく)

2015年7月12日 (日)

[Apple Watch] Casetify バンド交換

watch234.jpeg
1
watch235.jpeg
2
watch236.jpeg
3
watch237.jpeg
4

Apple Watchの黒いウレタンバンドは、メーカー純正らしく質感は高いものの、使っているうちに擦れて小傷が目立つようになってくるし「そろそろ見飽きてきたかな」というときに長男が新しいバンドをプレゼントしてくれました(写真1)。

プレゼントしてくれたのはとてもうれしいし、気に入ったのですが、以下、Casetifyを冷静にレビューしてみます。

厚さ約3mmのウレタンの表面にデザインを印刷したもの(写真2)で、残念ながら質感は高くありません。バンド裏面(写真3)の溝は曲げやすくするためと、滑り止めでしょうか。純正バンドのように滑らかさはありません。バンドが厚いと無骨な印象になるので、もうすこし薄くしてほしかった。

留め具を含めて金属部品はありません。留め具の爪が折れそうなので要注意。半透明のベルト通しが安っぽい。また(黒とちがって)明るい色は汚れが目立つので、薄めた中性洗剤でときどき拭く必要があります。

一方、バンド交換はじつにカンタン。本体裏面ベルト寄りの細長いボタンを押しながらベルトをスライドさせるだけ。交換ベルトもキッチリはまりました(写真4)。

実際に腕にはめてみて気づいたのですが、凝ったデザインであっても、実際に目につくのは時計本体寄りの部分だけで、留め具寄りは見えません。デザインを選ぶ際にご留意ください。

じつは、Casetifyはわたしも気になっていて、一度はApple Watchの交換バンドを真剣に探したのです。だけど、PCサイトが見づらいのと、商品説明が不十分で信用できず注文しなかったのです。ナイショでプレゼントを注文した長男はスリル満点だったようです。(笑)

商品は香港から航空便で届きましたが、注文してから届くまで2ヶ月近くかかったとか。いくら受注生産とはいえ、Amazonに慣れた身にはとても許容できません。また、US$77.00で送料込みとのことですが、現在の為替相場(1ドル122円)では9,394円と高すぎます。わたしの感覚では送料込み6,000円以内。

でも、実にタイムリーなプレゼントでした。大事に使わせてもらいます。ありがとう!>長男

2015年7月11日 (土)

悟浄出立 (万城目学)

悟浄出立 悟浄出立 』は、読み応え抜群の長編小説『とっぴんぱらりの風太郎 』から一転して、中国の古典に登場する名脇役たちの連作短編集。軽く読めるけれど、考えさせられるエピソードが盛り込まれています。
  1. 悟浄出立
  2. 趙雲西航
  3. 虞姫寂静
  4. 法家狐憤
  5. 父司馬遷
1は西遊記の沙悟浄、2は三国志の趙雲、3は項羽の愛人・虞美人、4は秦王暗殺を企てた荊軻(けいか)、5は「史記」の著者・司馬遷の娘・栄が主人公。

4は共感しました。法治国家といっても国が滅んでは元も子もない。最高裁も警察庁も政府には逆らわない。そこに法の限界がある。

いちばん気に入ったのは5かな。でもねぇ、みなさん、他人や世間がどう見ようと、自分の人生の主人公は自分。要するに、そういうことでしょ?

森見登美彦が狸と戯れている間に、万城目学は新境地を切り開きつつあるようです。万城目学といえば『鹿男あをによし 』もいいけれど、いちばんのお気に入りは『かのこちゃんとマドレーヌ夫人 』です。ぜひ!

お勧め度:★★★★★

2015年7月 9日 (木)

太宰治の辞書 (北村薫) と 掌中新辞典

太宰治の辞書

jiten01.png
1
jiten02.png
2
jiten04.png
3

太宰治の辞書 』は『空飛ぶ馬』に始まる「円紫さんシリーズ」の第6弾です。主人公の「私」が、ちょっとした謎について、落語家の円紫さんと話しながら解いていくというシリーズ。

今回はあらためて「文学って面白いな」と思わせてくれましたし、癒されました。いえ、最近、警察小説とか推理小説を読んでいて、殺人事件が多いので気持ちまで殺伐としてくるんです。太宰治も最後は自殺してしまうんですけど、短編「女生徒」という作品の世界は興味深い。青空文庫でダウンロードして読んでみました。元の日記が下敷きになっているとはいえ、ここまでまとめたのは太宰の腕です。

「女生徒」の中に「ロココ料理」という言葉が出てきます。
ロココという言葉を、こないだ辞典でしらべてみたら、華麗のみにて内容空疎の装飾様式、と定義されていたので、笑っちゃった。名答である。美しさに、内容なんてあってたまるものか。純粋の美しさは、いつも無意味で、無道徳だ。きまっている。だから、私は、ロココが好きだ。
「ロココ」がずいぶんとひどい意味で使われていることに「私」は引っかかって調べるのです。そして、太宰が使ったであろう『掌中新辞典』を群馬県立図書館まで見せてもらいに行ったのです。

そして「その辞書でしたら、後は、名古屋の鶴舞中央図書館、それから大阪府立大学にあるようです」。なんと、わたしがいつも利用している図書館にある。早速ネットから予約したら、予約できてしまった。禁帯出じゃなくて貸出し可? 図書館というのは本当に有り難い。(感謝)

さすが「掌中」。約14×8×2センチというコンパクトさに、青いハードカバー。大正13年発行ということは1924年だから、91歳の辞書です。辞書の紙はすごく薄いので、痛めないように注意してページを繰ります。「財団法人名古屋公衆図書館」の蔵書印が押してあり、日付は「大正13年12月24日」。クリスマスイヴですね。

作中にもあるように「ロココ」という言葉は、この辞書にはありません。つまり「太宰治の辞書」はコレではなかったのです。詳しくは、この小説をお読みください。

お勧め度:★★★★★

2015年7月 7日 (火)

海の稜線 (黒川博之)

海の稜線 (創元推理文庫) 海の稜線 』は『疫病神 』の黒川博之の初期の作品。

大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事、通称「ブンと総長」の部署へ、東京から若手キャリア・萩原薫警部補が研修に来ており、殺人事件の捜査に加わる。萩原に反発するブンが「大阪 Vs. 東京」でいがみ合い、総長は板挟みという構図。

乗用車の爆破から始まり「燃やす」ことにこだわる犯人。手掛かりを求めて捜査していくと、貨物船の偽装沈没事件に発展していくのです。最初は「どこで船につながるのだろう」と興味津々だったのですが、実際にはあっさりつながって拍子抜け。

後半、萩原も頑張って、ブンとしては、いいところを持っていかれた形。これはリベンジが必要ですね。

お勧め度:★★★☆☆

2015年7月 5日 (日)

四つの署名 (コナン・ドイル)

四つの署名 (角川文庫) 四つの署名 』は、シャーロック・ホームズが主人公の推理小説第2弾、だそうです。子供の頃、推理小説は読まなかったので、シャーロック・ホームズにも馴染みがないのです。

いきなりホームズが自宅で麻薬を打つ場面から始まって仰天。ドクター・ワトソン、止めなくていいの!?

どうやら当時、禁止薬物になっていなかったみたい。ワトソンは苦言を呈していたけれどホームズは聞く耳持たない。

退屈していたホームズの元へ、美しい依頼人が登場。一年に一度、大きな真珠が送られて来るのだが、その贈り主から呼び出されたという相談。友人2名まで同伴してよいと、至れり尽くせりのご配慮痛み入ります。

そこから、話はインドを植民地支配していた頃にまで飛んで…。謎や推理よりも、19世紀のロンドンや風物、時代背景、登場人物の描き方のほうに興味を引かれました。

ホームズって安楽椅子探偵かと思ったら、結構身体を張って闘うんですね。なかなか面白い。

第1作『緋色の研究』も、いずれ読んでみようと思います。

お勧め度:★★★★★

2015年7月 3日 (金)

孤高のメス〜遥かなる峰 (大鐘 稔彦)

孤高のメス 遥かなる峰 (幻冬舎文庫) 孤高のメス 遥かなる峰 』は「孤高のメス」シリーズの第3部にあたります。甦生記念病院に戻った当麻の元には、他の病院で対応してもらえない、難しい患者が集まってきます。人工肛門を取ってほしいという女性、乳がんの手術後の再生術を施してほしいという女性、等々。

なんと、先日読んだ『緋色のメス 』の外科医・佐倉周平と、その娘が当麻と出会います。佐倉にはあまり良い印象がないのですが、医者としては優れているようです。

当麻のかつての同僚であり、当麻に好意を寄せていた江森京子が末期がんで再会。翔子の親友だった富士子が勤めているホスピスを勧め、最後の日々を送るのでした。

が、他にもいろんなエピソードが盛りだくさん。余命いくばくもない親戚の遺産目当てにやってくる連中とか、心静かに死を迎えるというのは難しいようです。

当麻先生は「癒し系」なので『神様のカルテ 』の栗原一止と並んで、お気に入りのお医者さんです。「チーム・バチスタ」シリーズはだめ。暗いです。

当麻は、医学生のときに恋人を亡くし、妻の翔子を亡くしてかわいそう。是非しあわせになってほしい。

頑迷な文科省を蹴っ飛ばしてでも「遥かなる峰」を極めてほしい!

お勧め度:★★★★★

2015年7月 2日 (木)

緋色のメス (大鐘稔彦)

緋色のメス〈上〉 (幻冬舎文庫)

緋色のメス〈下〉 (幻冬舎文庫)
緋色のメス 』は『孤高のメス―外科医当麻鉄彦 』『孤高のメス―神の手にはあらず 』に続いて書かれたものですが外科医は当麻ではなく、佐倉周平。彼の元へ、かつて同じ病院に勤めていた看護婦であり愛人だった中条志津が乳がんの手術を依頼にやって来たのです。

お互いに家族があるのに、志津の大胆さ、剛胆さには驚きます。女性が自分らしく生き、自分の望みを貫くといえば、聞こえはいいけれど、言葉を替えれば、わがままで自分勝手。当麻ファンにはお勧めしません。

お勧め度:☆☆☆☆☆

« 2015年6月 | トップページ | 2015年8月 »