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2015年5月 8日 (金)

脱・限界集落株式会社 (黒野伸一)

脱・限界集落株式会社 脱・限界集落株式会社 』は、前作『限界集落株式会社 』で、止村をまるごと法人化することで廃村の危機を脱して4年後のお話。

麓の幕悦町に完成したショッピングモール「TODOMEモール21」が大盛況で、幕悦駅前商店街に再開発計画が持ち上がったのです。

前巻では、限界集落だった止村を、おいしい野菜とベジタ坊というキャラクターによるブランド戦略をもって蘇らせた経営コンサルタントの多岐川優でしたが、妻の美穂と経営方針が合わず、美穂は幕悦町の上元商店街の古民家カフェの手伝いと称して家出状態。今回のテーマは、駅前商店街の生き残り戦略です。

美穂は「TODOMEモール21」と同じ手法で、駅前を再開発しようとする計画を阻止したい。ただ、町民の地権者の中には再開発を望む者も多い。それが3分の2を越えれば計画がスタートしてしまう。どうすれば商店街に活気を取り戻せるのか?

結局は予定調和だという感じがしますが、ラストに至るまでの町民や都会からの「避難民」たちの悩みや気付き、失敗、苦労などが見所です。自分が欲しいものは自分で手に入れるしかないのです。頼みもしないのに、相手から儲け話を持って来ることなどありえません。そこには絶対にリスクがあります。

わたしの地元、日泰寺の参道に「覚王山商店街」というのがあって、喫茶店、食堂、団子屋、果物店、仏具屋、墓石屋、旅館、花屋、駄菓子屋、靴屋といった、昔ながらの店が並んでいたところに、参道入口にスターバックスができてから変わってきました。最初はすごく違和感があったのですが、洋菓子のシェ・シバタやドーナツのZARAMEなど、お洒落な店も増えてきて、大須ほどの規模はありませんが、いい感じに混沌としています。日泰寺はタイと縁が深いため、商店街としてはアジアンテイストを打ち出していますが、別にアジアにこだわらないようです。最近ではセブンイレブンやコメダ珈琲ができて、にぎやかになってます。要するに、変わっていかないといけないのです。停滞すると飽きられて忘れられてしまいます。

全国の商店街、がんばれ!

お勧め度:★★★☆☆

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